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BL版かぐや姫の恋のお相手は!?
koi no shisha wa kaguyaoujisama
新刊チェックでBL版かぐや姫がどんな作品になっているのか気になり、
特典ペーパー付きということで、いつものお店で予約し購入しました。
攻めの竹内くんと、成長した受けの皇子の身長差が気になりました。
190センチ超えの竹内くんと160センチの皇子が並んだ姿が
挿絵でも無かったということもあり、あまり想像できませんでした。
竹内くんの、皇子への保護者としての愛情はとても伝わってきましたが、
大柄で強面に似合わず、ちょっと淡白すぎるのではないかと思うくらい、
あの皇子でさえ心配するくらいだったので、もう少し性欲が強くても
良かったのではないかと思いました。
かぐや皇子の雅な言葉づかいは萌えたのですが、いくら実年齢が
数百歳だからと言って、口調がお爺ちゃんぽい感じだと
強く感じてしまったので、実年齢に関係なく、見た目の年齢に似合う
雅な言葉づかいをしてくれたほうがもっと萌えられると思いました。
また、今回の受けの性格は、私には あまり合いませんでした。
女王様な性格であれば気になりませんが、女王様という感じではなく、
傲慢で横暴な感じで、現代の日本を理解しようとせず、
受け入れて順応しようとしない受けは、あまり良い印象を
持てませんでした。
竹内くんや周りの人たちが過保護すぎたというのもありますが、
青年の姿になった皇子が、いつまで経っても精神的に
成長していないところも、好感度が上がらず、下がってしまいました。
今回の作品の内容は、帯の煽り文句そのままの内容で、
竹取物語をBL版に置き換えただけの印象が非常に強かったです。
原作には無い唯一の設定と言えば、月の住人の習わしや、
皇子のお姉さんがかぐや姫であること、翁の末裔探しで
末裔が見つかったというエピソードくらいでした。
せめて月での様子や、皇子とかぐや姫の遣り取りがあれば
面白さが増したと思いますが、月での様子も、かぐや姫との
遣り取りも一切ないので、本当に皇子とかぐや姫は姉弟なのか、
など、ほとんど実感できませんでした。
また、今回の作品の内容や展開、人物設定で書くのであれば、
アマチュアの人が個人的な趣味で同人誌としてならまだしも、
商業BL作品として出版するとなると、腑に落ちないというか、
凝りになって何か引っかかったままの感じがしました。
プロの作家が有名な昔話を題材にしても、このような印象を
受けるということは、有名な題材ほど個性のある作品を
生み出すのは非常に難しいものなのだと改めて実感しました。
43ページの挿絵がとても可愛らしいです。
今回の評価は、「中立」と「萌」で迷いました。
作品の内容や人物設定は、感情的に言えば
本当は「趣味じゃない」に近い「中立」です。
読んでいる間は、可もなく不可もなくという程度には軽く萌えました。
また、訳あって今回は新本を2冊も購入したのですが、
「趣味じゃない」や「中立」評価にすると、わざわざ新本を複数冊も
購入してしまったという後悔で辛くなりそうなので、
最終的に非常に甘く「萌」評価にしました。
気持ちは「中立」に近い「萌」です。
現代の世の中に竹から皇子が出てきたら?まさに竹取物語のようなファンタジー。
でもその竹を切って皇子を見つけるは翁ではなく、現代の若者。
それも、今どきの若者とは少々違うような父性愛を秘めた190センチ大の大男。
更に職業は幼稚園の保育士なのだからかなり面白い設定ですよね。
この保育士の竹内くん、七夕の笹を取りに出かけて光り輝く竹から皇子を発見。
出て来たのが女の子かと思えるくらい可愛いらしい容姿に小生意気な言動の童。
見た目も服装も一寸法師みたいな時代がかった衣装で、いきなり不思議なものを目にして
動きが止まった竹内くんにじじ様と、この皇子はなんとかぐや姫の弟皇子で
その名もかぐや皇子、姉を慈しんでくれたじじ様を探しに現代へ月からやって来た設定。
そして作品の流れも、皇子に一目ぼれした男たちが求愛するのはお約束、
ちょっと違うのがじじ様役が保育士さんでばば様役が保育士さんが住むマンションの
オーナーの武田さん、同じ竹の音を持つものがじじ、ばばにされていて、
皇子に求愛するのは3人、かぐや姫では5人だった気がしますが、そのキャラ達の名前も
かぐや姫に出てくる登場キャラの名前をもじっています。
求愛され、3か月間過ぎたら月に帰る皇子、でも皇子は姉のじじ様の末裔を探してくれた
人の思いを受け取ると告げる。
はたして3人誰がその栄冠を?それとも保育士のタケじいか、はたまたタケばあか?
そして本当に月に帰ってしまうのか、現代版皇子かぐやの恋のゆくへは如何に?
皇子を保護し面倒を見ながら一緒に暮らしている竹内ことタケじいが父性愛と保護欲を
どんな風に凌駕して皇子と向き合うのかと言うストーリーですね。
でも、初めは小さくて、お人形みたいだった皇子には可愛いもの好きセンサーを持つ
私は萌え萌えしちゃいましたね。
いやー!かぐや姫が男子になると、そして現代に来るとこうなのか(爆笑)
なかなかに面白かったのですが、ラブはどうなるんだろう?
心配になりましたがどうやらめでたしめでたしで幕を閉じたようです。
七夕の行事の為に竹林に竹を取りに行った保育士の竹内が光る竹を見つけて切ってみると中から出てきたのは15㎝ほどの水干をまとった男子が!?
かぐや姫の弟で翁を心配している姉の為にその消息を知る為に月の世界からやってきたかぐや皇子(みこ)だという。
そのままにもしておけず連れ帰る竹内だが、皇子に「タケじい」と呼ばれることにw
竹内の住んでいるマンションのオーナー武田にその存在を知られ、在宅でいる武田が日中は皇子の世話をすることに。
そして武田は「タケばあ」と呼ばれることにw
偶然皇子の姿を見て惚れた男性が3人登場
IT企業の社長だという守作、同じマンションの住人で服飾関係の仕事をする轟、大学生の阿部。
彼等に現代の楽しさを色々教えてもらいながら気がつけば、この地に降りてきてもう2ヶ月。
地上にいられるのは3カ月。
翁の消息もまったくつかめておらず、その期限は迫ってくる。
皇子を自分のモノにしたいと願う3人に、翁の末裔の消息を見つけた者のものになると約束するのだが・・・
保育士の竹内は仕事が忙しく、夜くらいしか一緒にいられなくて本当に竹内と皇子でラブ成立するのかしら?と・・・
いや、題名が『恋の使者はかぐや皇子さま』だからひょっとしてタケじいとタケばあがくっつくとか?もしくは・・・?
なんてヒヤヒヤいたしましたとも!
ほとんどは皇子が体験する現代のあれこれ。
高貴な身分ですから強がって、まるで子供のようでありながら尊大な態度と言葉を吐く皇子が実に愉快です。。。といっても子供。
最初のシーンで、プリンに感激しケーキに感激し、ソフトクリームに感動し、そんなシーンのかわいらしいことv
それに皇子の成長は早いです。
最初15㎝くらいが、結局160㎝くらいまで成長しました♪
まあ、たのしいあれやこれやは読んでいただいて~w
出会った3人の男性が愉しませて、喜ばせてくれたけど、本当に一緒にいたいのは、楽しみを分かち合いたいのはタケじいだと気がついた時、それが皇子にとっての特別な感情の芽生えの時(やっと?)
自分が充分魅力的だというのは知っていて、どうして自分に手を出さないのだ?と疑問に思う皇子が、考え行きついた先はタケじいの成長は大丈夫なのか?と無邪気に見せろと迫る様は・・・まだ色気には足りませんが、一応竹内の心に何かをのこしたかもしれません。
ラスト、やっとエッチが登場するのですが、いかんせん作中あまり竹内との触れ合い場面がそんなに多くはなかったために、竹内の気持ちがちょっと肉欲までいくのに物足りなさを感じてしまうのです。
おとぎ話としては充分に愉快な物語でしたが、まあ、皇子のキャラクターでちょい物足りないラブな部分はチャラにしてあげましょうか(笑)
ということで甘め評価ですw