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muku na mama dakaretai
同性の夏紀でさえ見惚れるという整った容姿の及川に援助交際を持ちかけた夏紀。
そんな及川の職業は弁護士。
本来ならばその弁護士事務所に依頼を持ち込む顧客に声をかけるはずだったのに
夏紀は初めてのことで緊張していて…
あろうことか弁護士の及川に声をかけてしまい大失敗。
夏紀の本来の計画は援助交際を持ちかけて、客がシャワーを浴びている隙に財布を抜き取りそのまま逃げるということ。
援助交際を承諾した及川に夏紀は買われ、てっきりラブホテルにでも連れて行かれるかと思いきや、連れて来られた先は豪華な高級ホテル。
こんなホテルに連れて来られては、逃走できないと焦る夏紀に対して及川は端から全てを見抜いてようで…
「悪い子には、お仕置きが必要だね」と媚薬を体内に塗り込まれて及川にそのまま抱かれてしまう。
それからは及川の呼び出しに合わせて、抱かれ、その代価をもらう。
媚薬によってすっかり開発されてしまった夏紀に、媚薬の中和剤が欲しければ愛人になれ、と及川に迫られ不本意ながらも承諾する夏紀。
夏紀が援助交際をしなければならなかったのには、夏紀の複雑な家庭環境が原因でして。
夏紀には二人の兄がいて、みんな父親が違うのです。
兄達の父親は優秀だけれど、夏紀の父親だけがホストという職業から
親戚達はもちろん家族にも引け目があってギクシャクした家庭に置かれているんです。
そこへ名家の生まれだけれど奔放すぎる母親が四人目の再婚相手とその連れ子を伴って帰ってきます。
おまけにその連れ子を夏紀達に押し付けて、母親は海外赴任が決まった再婚相手と共に海外へ行ってしまいます。
長男の翠は外科医、二男の静流は優秀な大学生。
兄達二人は大忙しなので連れ子の真美の面倒を見るのは必然的に夏紀になってしまいます。
普段から我慢をしてきた夏紀でしたが、今度ばかりは我慢が限界に達してしまい家出を決意するんです。
家出には先立つものが必要で、しかし夏紀の通う高校ではアルバイトは禁止されていて自分の力では、どうすることもできない夏紀なのです。
そこへ中学時代の同級生と再会してしまい、援助交際と称して財布を盗む話を聞かされます。
この元同級生が不良グループと繋がっていて、夏紀を唆し、及川へと声をかけることになってしまったのですね。
脅され、ただ抱かれるだけの愛人関係。
だけど及川は夏紀にとても優しくして、家族間の悩みや勉強も見てくれるばかりか、ショッピングに行けば夏紀にたくさんのプレゼントをしてくれ「大切にしたい」とまで言ってくれるんです。
そんな及川に次第に惹かれていく夏紀。
初恋の辛さを知って戸惑う夏紀でしたが、ある日元同級生が属している不良グループに拉致されてしまう。
そこへ及川が助けに来てくれて、夏紀の代わりに負傷してしまいます。
及川もまた夏紀に惹かれていたんですね。
及川はどのタイミングで夏紀を好きになったのだろう?と思っていたら、
夏紀自身は覚えていないけれど及川は以前から夏紀を知っていたんです。
ご都合主義になりすぎず、夏紀に惹かれた納得いく理由が用意されていて安心しました。
突っ込みを入れたい個所はあるものの、及川のおかげで兄達との確執も取り除かれたようですし、何よりも及川の愛の深さにキュンとしました。
媚薬も実際のところは違うものだったようですし。
夏紀の家族に認められようと、必死になる及川が何だか可愛らしかったです。
特に連れ子の真美と仲良くなる為に家族サービスをしてあげる及川にキュンキュン。
きっと及川と夏紀は近い将来、結婚して幸せな家族になっていくんだと思うと微笑ましいものがありました。
援助交際に愛人契約となんだか不穏な言葉がでてきますが中身はきちんとしたラブストーリーでした!よかった・・・
ともかく受けの夏紀くんの無垢というか天然な所がにじみでていました。及川さんとの関係の始まりも思い切っているというか向こう見ずなところがあり、これが他の人だったら今頃どうなっていたのかと一瞬思いましたがなかなか及川さんもすごいお方でした。頭も良くてなんでも持っているひとは欲しいものは大抵手に入ってきているので自分から何かを欲しがると凄まじいまでのバイタリティがあります。気づかぬうちに絡めとられた夏紀くん。散々書いてきましたが及川さんいい男です。最後まで読むとちゃんと幸せにしてくれるだろうと思えました。
後日談もありますが及川さんなんだか婿養子みたいでした。小舅が大変そうだ
作者様を検索したところ、「花嫁」っぽい作品が多い模様。誤解から始まった関係も、恋人同士になった二人が周囲に認められてほのぼのほんわかする作品の印象です。
そんな中、援助交際を装って窃盗をもくろむ主人公というあらすじに大丈夫なのかとドキドキしたのですが、こう…微妙な読後の感想になりました。
年齢的にも職業的にも上な及川(攻)が策略を用いて夏紀(受)をメロメロにしてしまうのですが、もっと腹黒でも良かったんじゃないのかなぁと。もしくは序盤はもっと冷酷なお仕置きタイプで、後半の甘さとギャップがあった方が自分には好みだと思いました。
夏紀が純粋で可愛くて、実は家族にも大切にされているのが明らかになるにつれ、当初の窃盗を考えた安易な思考とのズレがどうにも埋めきれず。そんな細かい点が気にならない甘い作品好きには良いんだろうなとは思いました。
ここのところ立て続けに初読み作家さんの作品を選んでいますが、やっぱりなかなか難しいですね。
本編は本来は電子配信で、文庫化時に加筆修正されているようです。
書き下ろしのSSも一編収録。
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受けの夏紀は、未だに中学生と間違われるような17歳の高校生。
ホストで借金を踏み倒して出奔したという父を持つ自分と、優秀な兄二人(いずれも異父兄)との違いに日頃から劣等感を抱いており、家出を企むことに。
攻めは弁護士で、高校生と知りながら夏紀と愛人契約を結んだ及川。
29歳という年若な弁護士ながら土地持ちといことで、経済的には働かずとも生活していけるセレブ。
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最初の夏紀の計画(まあ、友人に言いくるめられているのですが)は、ホテルで相手がシャワーを浴びてる最中にお金をとって逃げるという王道もので、このパターン同じく、これまた王道としてそんなことに引っかからない攻めに美味しくいただかれてしまうというオチが待っております。
家出の為に友人の甘言に乗って援交をやらかそうとしたり、ハンドクリームを媚薬と言われ信じていたり、なんだかもうアホな子です。
よく言えばおっとりした天然とも。
この作品を選んだのは、ひとえに年の差(年上攻め)だった為です。
冷静に考えれば淫行ではありますが、年の差好きのわたしはそんなことはとりあえず脇に置いておくことにしております。
攻めの及川は何事にも余裕のある大人(実際の29はこんなじゃないけど)で、キスが初めてだと言われて心底嬉しそうに「それは良かった」とか言っております。
29って言うよりももっと年長のような、紳士オヤジ発言が多いですね。
まあ、本編は170ページほどなのですが良くヤッております(笑
気になったのは、夏紀の心の声の書かれ方。
ちょっと違和感が。
無垢でというのがこの作品の受けの立ち位置だと思うのですが、『中出し』とか、使う単語が妙に耳年増的というかイメージにあってない気がします。(その割にギャップ萌えとかフラグとかはわからない)
もちろん作者さんはご存知の単語なので使われるのだと思いますが、夏紀自身のキャラと無垢なという設定の中で浮いています。
そして、バイオレンス?シーンもかなり迫力不足で消化不良ですし、愛人契約諸々の発覚後の夏紀兄’sたちのあっさり応援感、父親は実は良い人でしたという安直な事実暴露と…
夏紀視点で『信じられないほど呆気なく』というものがあったのですが、読者の代弁か?と思うほどぴったりの表現でした。
年の差好き、腹黒紳士攻め好きなわたしではありますが、これはあまりに内容が薄いかなあ。
電子短編がすべて内容が薄いわけではないのですが、これはそう思われちゃいそうな感じですね。
中立と趣味じゃないで悩みましたが、攻めのキャラは嫌いでないので中立にさせて頂きました。