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kimi ni agetai koi recipe
スピンオフ作品とは知らずに読ませていただきましたが
こちらの作品だけでも充分理解出来ました♪
調理師専門学校に通う聡は、
幼い頃に両親が離婚し、父が大学時代の友人と同棲して
ゲイカップルに育てられた経緯があります。
その事で随分嫌な思いもしましたが
何より父が幸せそうであることと
相手の小説家である黒崎も聡を大事に想ってくれたこと、
自分の作った料理を美味しいと喜んで食べてくれたことで
曲がらず育ちました。
でも自分はノーマルで将来穏やかな家庭を築くのが夢。
可愛い彼女がいてもまだしっくり来ませんがいずれ…と思っている頃、
彼女と足を運んだイタリアンレストランで理想の味と出会い…。
聡はイケメンで長身でかなりの人たらし要素を持っているので
本当に選ぶとしたら選り取り見取りそうなんです。
けど歴代の彼女には熱い気持ちにはなかなかなれなくて…。
しかも父親と彼氏のラブラブさを目の当たりに育つと
やっぱり複雑な想いはあるのでしょうね。
それでも息子に惜しみない愛を注いでくれた父と黒崎は
男女ならば理想の夫婦像という矛盾も抱え
自分もまさか同性を愛することになるとはね…!
イタリアンレストランの若きシェフ・千野が
10歳程も年上なのに聡の方が大人に見えてしまうような容貌にも関わらず腕は確か!!
言いたいことをズバズバ口に出来るところが
聡と全く逆で小気味良かったですww
遠慮のない態度にもメゲない聡、なかなか根性ありました。
普段強気な千野の可愛らしいところ見せられたら
そりゃたまんないだろうな!
自分は父と黒崎とは違う、千野さんは尊敬するシェフなだけと
言い聞かせるように気持ちを誤魔化すあたりはこちらも苦しくなりました。
千野の元カレ(これがまた最低な妻子持ちでした…)に煽られ
自覚せざるを得なくなった途端、
それまでのただ優しい聡はいずこへ!?という、
まさに情熱的な男に変わったのが印象的でした!
大事な人と幸せを感じられるなら、怖いものなんてないんですねぇ。
聡は落ち着いているタイプでしたが
まだ自分には何も無いと一歩を踏み出せないでいた時に
「なにも持っていないと思っても、人はなにか持ってるもんだ」と
黒崎が言った言葉がとても沁みました。
やはりかけがえのない愛を手に入れた男は懐がデカい…!!
イタリアンレストランのお話なので
今の私のように空腹時にはお読みにならない方が得策かと…www
甘い愛も御馳走さまでした!
前作「君の知らない恋物語」の主人公の息子が、本作の主人公になっています。スピンオフ作品ですが、前作の二人の登場シーンも多く物語にも絡んでくるので、前作を読んだほうがより楽しめると思います。
聡は父親(梓)に似てるなーと思いながら読みました。梓の真面目で優しいところ+黒崎の強引さを身に付けた聡は、年下攻としては男前でワンコすぎず良いなぁと思ったのですが、やはり前作同様、物語の展開に無駄が多いような気がしてあまり萌えを感じませんでした。なんというか、長いこと悩んでいたことや煩悶がある瞬間にあっさりと覆って万事解決…というくだりが多いように感じます。前作と本作しか読んでいませんが、この作家さんの特徴なのでしょうか。
「中立」にしようか迷いましたが、前作の二人の雰囲気が前作よりも(!)好きだったので「萌」評価にします。
男夫婦に育てられた子どもが大きくなって・・・なスピンオフ。
スピン元、どっかに埋まっている気もしなくもないが、多分未読。
基本的に子連れ物はあんまり好きじゃなくて、表紙に子どもがいる時点で後回しにしがち。
BLなので大抵の場合、大人同士としては、すったもんだしても、男同士でも構わない、この愛を貫くんだって腹括って、添い遂げてハッピーエンドを迎えるわけだが、
じゃあ、その子供はどうなんだろう、
小さい内はまだしも、学校でいじめられるんじゃないか?
とか、
思春期を迎える頃に親の生々しい恋愛やセックスを突きつけられてるのは如何な物か?
とか、とか、読後にもやもやが残るのよ。
で、この作品。
そんな男夫婦に育てられた男の子が、親たちのことは愛しているし、そんな二人のことも認めているんだけど、親友だと思ってた子に裏切られたりして、自分だけは「普通に」女の子と恋愛して、「普通に」妻と子どものいる家庭を持ちたいと願っていたにもかかわらず、結局選んだのは、年上の男性だったと、、、
それにしても、聡は、いい子過ぎるくらい、いい子だよね。
ちょくちょくやらかすんですが、またもや攻めと受けを逆だと思ったまま買いました笑
年下攻めだったんですね。
真面目な主人公が一皮むけて、愛する誰かを守れる人間になろうと
決心するまでの道のりを書いたお話でした。
全体的にいいお話だったのですが、スピンオフだったことに気付かず
こっちだけ買ってしまったことを後悔しております..。
後書きにはこれ一冊でも大丈夫とありましたが、
読みすすめるとやっぱり前のお話と言うか、「土台」みたいなものが
知りたくなってしまい、気持ちの落ち付け所がないまま読み終えてしまいました。
ところどころこの辺は端折らない方がよかったんじゃないかなと
感じた部分もあったり、色々思う所ある一冊でした。
一番いいなぁと思ったセリフは、攻めさんの
「トマトになりたい……」
でした。
真面目に、自分に正直に!
スピンオフとは気づかず読み始めましたが、
主人公が「きみの知らない恋物語」のあの子と気づき
嬉しい気持ちで読むことができました。
いや~大きくなりました(笑)!
ゲイ両親に育てられた聡の、辛さを乗り越えてきた故の
強さに感心しつつも、
BLだからこそのファンタジーだとは分かってはいるものの、
愛されて育つって大事なことなのだなと思わされました。
そして、受となる千野のツンデレ具合がたまりません!
大人なんだけど、どこかやんちゃな様子が好きです。
マイナスの意味で使われることも多く、言われて嬉しいかというと微妙な言葉w
しかし「自分の生き方・価値観が世間からはみ出していない」という意味で捉えると
ちょっと安心はできるかもしれません。
本作の主人公・聡も、どちらかというと「真面目」と言われがちなタイプ。
優しく偏見の少ないフラットな人柄ではあるが、
親がゲイで、周囲から異端視される辛さを子供の頃から感じてきたためか、
女性と結婚して、外部に堂々と「幸せ」を自慢できる普通の家庭を作るのが夢。
しかし、イタリア料理店で働く日々が聡を変える。
型にはまらない、独創的で美味しい料理との出会い。
口は悪いが根は優しく可愛いシェフの千野に、ごく自然と芽生えていく恋心。
聡はもともと柔軟な人物だったとは思いますが、
無意識のうちに刷り込まれた価値観から脱し、
周囲のイメージに囚われない新たな自分を見つけていく姿がとても爽快です。
カプ的には、
「年下にかこつけてベタベタする攻め」×「強がっているが快楽に弱く、意外とウブい反応をする年上受け」
という結構王道でほんわかした組み合わせ。なんか無添加すぎて、もっと毒気とかクセとか色気が欲しい気も?
しかし、作中で描かれる「男同士で生きることの苦労と覚悟」に真面目に(←良い意味で)向き合う2人の姿勢には、とても好感がもてます。
タイトルの『レシピ』にもつながる、温かい料理と幸せが詰まった「家」が見えてきそうなラスト。
そんな「家」を教えてくれた親カップルの歴史(前作『きみの知らない恋物語』)も、若い2人の姿から透けて見えます。
男同士でも世間からは異端視されても、家族をつくることはでき、そこには普遍的な喜びと幸せがある。そんなメッセージを感じる優しい作品でした。
「きみの知らない恋物語」のスピンオフと言うか、息子編になります。
前作で一途な恋を実らせた同級生同士の恋愛、執念にも感じた思いが息子には
やっぱりなかなか伝わっていなかったのかしら?なんて思わせる出だしから始まる。
同性同士の関係を不毛だと思っている息子で今回の主人公の聡が恋におちるのが
運命なのか呪いなのか男相手なのもあららと思う展開です。
思春期に傷つけられた心が未だに心の奥底で燻っている、そんな時に出会ったのが、
調理師を目指して、アルバイト先を探していた時に理想の店を見つけかなり強引に
お願いしてバイトを始めるのですが、シェフの千野さんは不愛想。
アルバイトも初めは嫌がられ、自身があまり教育によろしくないと意味不明な言葉を
告げていたりするのですが、その時は何も気が付かない聡くん。
初めは純粋に千野さんの料理に惚れ込んでいたのに次第に別の意味で気になりだす。
でも父親たちの事がわだかまりとしてあり、普通の家庭を持つ未来を夢にも見てる。
なかなか複雑な思いを抱いている聡くんなのです。
そして、千野さんに惹かれ始めている時期に千野さんの元カレがやって来てトラブルに
元カレを追い出す為に恋人のフリをするが、その事が原因で千野が危機に陥る。
意地っ張りで一見不愛想で口が悪いのに、見えないところで繊細で心優しい、
そんな千野さんに聡くんが惹かれるのも解るかもと読みながら感じます。
本当の幸せってなんだろう、そんな単純なようで誰もが迷路に入り込む感情。
全てを受け入れる覚悟をした人の強さと愛も感じさせる素敵な作品でした。
子連れモノだった『きみの知らない恋物語』の受けである梓の子供・聡が主人公になった本作。
彼は19歳。
家を出て一人暮らしする調理師専門学校へ通う生徒という設定になっておりました。
彼は親が男同志で恋人で一緒に住んでいる事で苛めを受けたりして、父親は大好きだから黒崎を認めてないわけじゃないけど、同性同士ということに何か心にわだかまりを持つ男子として登場しており、本来なら女性と結婚して子供をつくる事を当たり前に考えてきたものが、バイト先のシェフを好きになってしまうとお話でありました。
かなり、この彼の心に植え付けられたゲイへの世間の偏見というものへの恐怖(自分にはそう思えました)
父親がそうだから否定するわけじゃないけど、世間には認めてくれない人が多い。それが彼の一番のひっかかりどころだったのかな?と思います。
だけど、バイト先で心からおいしい!と思える味を作りだすシェフの千野に出会い、彼に教わることが何よりも楽しく、千野自身への興味へも繋がる。
一番のきっかけは、彼がゲイで昔別れた恋人にしつこく言い寄られて彼が困っている場面を見た事。
そこから気持ちが加速していったように思います。
過去には色々あったけど、ゲイを認めてないわけじゃない。だから彼にはためらいも度惑いもない。
いい見本が自分の親として側にあったから、男同志でもそういう家庭は作れるんだと、自信を持って言える。
それまで恋愛に対して受け身だった彼が、初めて自ら積極的になれたのはそういう親カプを見てきたからなんだな~と、親の影響って大きいなと思えました。
そのシェフの千野ですが、口調は荒っぽくてでもサバサバしていて雰囲気がさっぱりした感じの人で、料理が大好きな雰囲気が漂ってきます。
聡は、壊滅的な料理下手の父親の為に料理をする黒崎に対抗するように、おいしいって言ってもらいたくて料理が上達してその道に進みましたが、
千野も、経済的には恵まれていても愛情を与えられず、そんな時に作った料理を友人達がおいしいと言ってくれるのが嬉しくて、という、
相手は違えど料理を相手の為に作る喜びを得るために料理の道を選んでいるから、通じるモノはあるのだと思います。
彼はゲイであることでくよくよしたりはしてはないのですが。
なにせ元恋人というのが滅茶プライドが高く傲慢で自分勝手で、結婚したけどカラダはいいからふたたび寄りを戻そうっていう嫌~な奴でしたので、そんな男と付き合ったのは千野の過去の過ちでしょう(w)
何と言ってもビックリなのが、エッチシーンの千野の男っぽさと色気のMIX具合(笑)
”あ~ん”とか喘いだりしてるかと思うと、男前口調が出たり、あ、快感に弱いとか具合がいいとか、元カレが言ってたのウソじゃないかもとか・・・w
さておき、聡がとても優等生な感じでいい子でした。
かなり親との回想シーンや、親絡みのシーンも登場して、いい親子関係を見せています。
相手が男というだけで、女性と家庭を作るのと何ら変わらない愛情がそこにはある。
まだ聡は若いけど、いいカプが誕生したのではないでしょうか。