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amethyst no amai yuuwaku
王子様と日本に暮らす大学生とが日本で偶然出会い、一時の交流で互いに何かを
感じるものがあり、王子であるレオナルドから是非自国に遊びに来てほしいと言われ
学生でバックパッキングが趣味の暁は機会があればと約束する。
出会ったときは王子とはわからなかった暁、しかし話している間に王子と分かっても
暁の態度は変わらず、その分けへだたりの無い態度に好感を持つレオナルド。
ほんの1日の交流で互いに忘れられない相手になるのです。
そして暁は夏休みを利用してレオナルドの国へ、でも王子であるレオナルドには
会えないかもしれないがレオナルドが話していた美しい国を見てみたいと出向く。
しかし、待っていたのは熱烈歓迎のレオナルドで立場に違いも関係なく恋愛の意味で
惹かれあうようになるのですが、それと同時にレオナルドの国のトラブルに暁も
巻き込まれる事になります。
レオナルドの国の危機回避と暁との運命的な恋を実らせるストーリーで誠実な王子様と
心優しく清廉な大学生との恋と王家の兄弟のトラブルと兄弟愛を程よくなじませたお話。
書下ろし部分は恋人同士になった二人のラブラブな婚前旅行みたいなクルーザーでの
さすが王子様という内容です。
ひと言であらわすと、キラキラですね。
暁(受)は大学の近くで「助けてくれ」とレオナルド(攻)に声をかけられます。人に追われているから隠れたい、と。
話しているうちにどんどんレオに興味を持ってしまって、ついに一晩泊めることになります。
一晩楽しく話をして、「ヴァルニーニに来るときはぜひ連絡を」と言葉を残してレオは帰国します。
バックパッキングが趣味である暁は、夏休みの行き先をヴァルニーニに定めて割と早くに再会が叶います。
レオも暁に構い倒すし、レオの兄弟であるアサドとアマーレも交えて、ヴァルニーニで楽しい時間を過ごすのですが、レオの兄であるグラディオがレオのことを疎ましく思っていて暁は事件に巻き込まれそうになって……
このお話、最初から最後まで甘いです。甘くない部分はないくらい。
あとキラキラしてると書いたように、ヴァルニーニを光り輝く国のように描写されています。
風景や建物の描写は過剰ではなくて、ああ美しいんだなぁ、と思える。
ただ出だしでつまづく方もいそうだな、とは思いました。
というのも、会話でストーリーが進んでいくというか、なにせ会話が多い。特に序盤。
台本を読んでる気分になります。
あと暁のキャラクターを「あり」だと思えるかどうか分かれるかも、と思いました。
バックパッキングが趣味だからありかな、と私は思いましたが…
あと山場であるレオとグラディオの決闘ですね。
ヴァルニーニは文明的な国だと思いながら読んでたのですが…西洋ではいまでもああいうのはあるんでしょうか。不勉強で申し訳ないのですが、現実味がなくて気になりました。
宮本先生はキラキラした攻めが好きだとあとがきに書かれています。
確かにレオナルドはキラキラしてる(笑)
疑いようのないくらい甘い話を欲しているかたにオススメします。