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sakihokoru bara no shukumei
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズの最終巻になってしまいました!楽しみでもあり寂しくもアリと言うのが本音。
このシリーズでは本当にドキドキハラハラワクワクとさせられて飽きのこない作品でした。
ルイと紲、紆余曲折を得て相愛になった二人、愛し合うゆえの困難を二人で
乗り越える為、愛する者を守る為それぞれが下した決断。
前作で20年後に戻ると信じていたルイが1年を残して目の前に現れるところで終わり
どうなるかと心待ちにしていたのですが、やっぱり独裁者の純血種の女王は非道でした。
ルイと同じ薔薇の匂いを身にまとい、全てがルイと同じなのに・・・
やっぱりやって来たのはルイでは無くて息子のノアでした。
そんな予感もしつつの前作でしたが、なんとノアは紲を父から奪い自分の番にする為
ルイのフリをして紲をイタリアに連れて挙式をすると言う流れ。
初めは嬉しさに我を見失うくらいだった紲、でもやはりルイでは無いと気が付くが
相手にその事を気がつかれないように逃げる算段を考えるがあっさりバレる。
力ずくで襲われそうになるが、そこへノアには知られたくなかった息子が助けに来る。
ノアと馨の兄弟対決になるのですが、貴族悪魔と純血種、全然力が違い過ぎて
ルイのクローンみたいなノアはめちゃめちゃに馨にやられてしまいます。
でもルイと同じ姿のノアを痛めつける我が子を思わず止めてしまう紲の気持ちが痛い。
女王の養子になり王子として君臨しているノアですが、父親からの愛情を奪ったと
憎しみに彩られるように紲に接する姿はある意味憐れでもあります。
後半に見せるノアの複雑な思いや感情が切なかったですね。
それに極悪非道の女王さえも、やっぱりどこか憐れに感じてしまう内容は
愛する者を失い、いつまでも過去に捕らわれている悲しい女を感じさせるのです。
でも、今回はやっとルイと紲が再会出来る、でもその再会は命の危機が忍び寄る。
女王と馨の世代交代の戦いはかなりデンジャラスなのですが、馨くんが戦意喪失する
危機的事態になってしまった時はドキドキしました、蒼真の事になると馨も理性が
飛んでしまう、やはりそこにも愛を感じてしまう。
そしてやっぱり最後はルイが自ら運命を切り開く為に行動する事になります。
女王に対してのルイの複雑な思いと憎しみと、色々な思いが交差しているみたいです。
ルイと紲の残り少ない寿命についても今回の完結編では希望が見える展開。
本当に感動のラストに相応しい内容になっていて、最高でした。
そしてこの番外編が「ラブ・コレ 9th anniversary」に掲載されるあとがきがあり、
思わず買いそびれていたラブ・コレを注文したのは言うまでもありません。
まだまだ終わりたくない、読んでいたいと思わせる大好きな作品でした。
このシリーズは表紙の肌色率が高いので、買うのを躊躇していたのですが、完結を機に読んでみました。
結果、読んで良かったです!
気持ちが通じ合ってからも一緒にいるより離ればなれの時間が長く、辛いことも沢山あったルイと紲ですが、ラストはハッピーエンドで安心しました。
犬飼先生のあとがきを読むと、今後ルイと紲以外を主役にしたお話を書かれるそうなので、蒼真と馨の関係の進展を期待してしまいます。
誰が主役になるのか楽しみです。
いよいよラストです!
このシリーズ通して表紙の紲はずっと全裸でした♪
さておき、このシリーズは題名が「~薔薇の宿命」となっているのですが、薔薇って主人公の紲の事なのかな、って今まで漠然と思っていたんです。
よく運命の恋とかってよく言うけれど、運命って自分の手で変えられるのですよね。その時のタイミングや出会いや事象が重なってその人にとってとても重要な良くも悪くも運となっていく。
この題名は宿命です。
己が背負った逃れられないものの事なのです。
そうして考えると、紲もルイも蒼真も、彼等の子供たちも、皆宿命を背負って生まれて生きてきている。
それが何かのタイミングで運命になっていくのではないのか?
このお話は、それを描いた物語になっているのだな~と読み終えてしみじみと題名をかみしめてしまうのでした。
また、最初から書いていることですがこのお話は全編匂い立つような香りの描写が優れています。
むせかえるような薔薇の香り、さまざまな香りが脳内を埋め尽くすのですが、今回は若干血の匂いが強かった展開となりました。
きっと映像だと画面が、時代劇のあの黒沢映画の血しぶきがピューと飛び出す、そして画面が真っ赤になるような、血の霧が降り注ぐそんな場面が印象的でした。
前の巻の終わりで、紲と紲の子供を守る為に女王の元へ行ってしまったルイが、20年という期限より前に紲の前に現れて・・・というところで終わっておりましたが、その続きからです。
・・・ここから若干ネタバレします・・・
それは実はルイと同じ香りをまとい、ルイと同じ顔をしたルイの子供ノアでした。
彼は父を超える為、紲を番にし女王の前で結婚の式を挙げ、そして性別転換が起き純血を生んだ時には殺してやるのだと。
間一髪のところ、紲とルイと蒼真の子供である馨の能力で救われますが、逃げ出したノアによって結局紲はイタリアへホーネット城へ連れていかれてしまうのでした。
そして、式の広間で・・・
どうして馨が生まれたのか。
その必要性が、この馨の存在によって、全てが解かれました。
半分は馨が主人公でもあるでしょう。
貴族悪魔のルイと蒼真の血と、下級悪魔である淫魔だが特殊である紲の血を引いた、禁断の純血種。
女王を脅かす唯一の秘密の存在。
最初の頃、ルイより短命の紲を生かす為にと苦悩したルイと紲でしたが、それを解消する糸口も全て馨が握っていたのです。
なるほど!うまい展開です。
さて、ラストは勿論幸せがまっていますから触れますまい。
そこで今回目を奪われたのは、馨の変容した姿♪黒豹でもあり大きな赤い血の羽を持つ吸血鬼でもあり、淫魔の尻尾もあり、なんか凄いことになってますv
女王との対決の場面は圧巻でした♪
紲はモフモフが大好きだから馨もモフモフだとルイがヤキモチやくだろうな~とか(笑)
そして、この馨は蒼真が好きなんじゃないかと?その恩人とか父親代わりとか、そういうんじゃなくて、恋愛的な?
なんだかその当たりも期待しちゃうんですが、蒼真は完全ノンケだからな~とかv
その一方で、ちょっと可哀相かも、と思ったのがノア。
彼はお父さんのルイが好きだったんですよね、きっと。
ちょっと影がうすかったんですが、最初の登場はビックリしましたよ。
何て老けた17歳なんだ!って(笑)紲がルイと間違えるくらいっていうんで。。。しかしエピローグにおいて登場したノアはなんだかヴィジュアル系になってるみたいでした(爆)いや~イラストで見たかったよw
そして、女王です。
ルイが言っていました。もしルイの後ろにルイにそっくりだった人の影を追わずにルイ本人を好きだと言ってくれていたらと・・・”IF”はあとの祭りです。
確かに運命は大きく変わったでしょう。傲慢で冷徹で嫌な女だったけど、彼女も女性だったのですね。ちょっぴりかわいそうだったかもです。
とてもドラマティックでドキワクをくれたこの作品。
まだラブコレで番外が見られるとあって、楽しみです♪
イラストの國沢さんもとてもよかったです。ラストにはちゃんと蒼真のモフモフも。
前作で、『それって本当にルイなの…?』と疑っていたのですが…やっぱりぃ。
感動の再会のはずなのに、ルイ(ノアだけど)からはこう、情熱的なものがなかったんだよねぇ。
女王はやはり非道で、約束を守る気なんかなかった。
でも、彼女は彼女で悲しい生き物なのかもしれません。
誰とも相容れない、孤独な女王。支配することでしか生きられなかった。
同情の余地はないのですが、違う道を探していたら…と思わなくもない。
けれど最期まで女王は女王らしく、むしろ天晴れだと感心してしまったぐらい。
無事に、とは言えませんがルイとようやく再会し、そして馨くん大活躍です。
吸血鬼で淫魔で豹だもんなぁ。無敵。
なんだか奇妙な家族構成ですが、まぁ紲が幸せならそれでいいんです。
最後の1コマがものすごく好き。
蒼真の「モフモフする?」から始まり、黄金の毛皮に誘われてぎゅうしちゃう紲。
ルイが紲を拉致してかわいいヤキモチ、祝福の視線と薔薇の香りに包まれながらのキス──。
描いていた幸せがつまっていて、胸がほんわかとしました。
前作から引き続き壮大な展開を見せ、血みどろなシーンも多いのですが、見事にすべてが丸く収まったハッピーエンドで幕を閉じました。こんなに幸せでもうひと波乱来ないの?とちょっと疑ってしまうくらい。(ここに至るまでがここに至るまででしたので……)
一作目を読んだ段階では、まさかこんな「クーデター」とかそこまで派手な展開が待っているとは思ってもみませんでした。舞台は現代なのに、見事なファンタジーワールドでした。
普通の人間たちの社会との関わりとか、どうやって溶け込んでいるのかが少し疑問になるくらい派手な抗争を繰り広げていましたが、そんなことはまぁいいか!と思えるくらいにはストーリーにワクワクできました。
日常系のおだやかなストーリーも大好きですが、血湧き肉躍るドラマティックなBLが読みたい時にはバッチリなシリーズではないでしょうか? 本編が4冊シリーズというのも、長すぎず短すぎず読み応えのあるボリュームかと思います。楽しかったですよ。