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renai dekinai shigoto nandesu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
刑事同士の職場恋愛。
先に、続編の「愛になれない仕事なんです」を読んでしまったのですが、この二人がどうやってくっついたのかがこちらで読めました。
最初は塚原のことをいけ好かない奴…の認識だった本名。
でもある事件で恋愛したことない汚名を着せられ、悩んでしまう本名。そんな彼をゲイなのでは?確かめようと言う塚原。
乗っちゃう本名も本名ですが、酔いのせいもあって塚原に乗っかられる事態に。でもそれが本名の本当のところを引っ張り出してしまう。
いやはや、本名、可愛い。(塚原も言ってますが)
だって、パチンコの景品でもらった携帯灰皿を「使わずに」大事に持ってるんですよ!しかも、それを落としてしまい、自慢の武闘で隙が出来ちゃったがために囚われの身に。もちろん塚原が助けに来るんですが。
後生大事にする安物の携帯灰皿。女子高生か!ってくらいの乙女心を持ってんじゃないかなぁ。
なかなか思うようにならない仕事ながら、彼らはそれを理解できるだろうし、上手く続いてほしいな。って、続巻があるので続いてるんですが。
北上れんさんのイラストが相変わらず素敵でした。
限りなく神に近い萌2です!刑事ものですが、バディという華麗さ(?)より市民のために地道に捜査に明け暮れる警察のお仕事という印象で、それがなんとなく砂原先生らしい気がして、とてもよかったです。北上先生のイラストの表紙がイメージ通りの2人。手の表情が色っぽくて素敵すぎます!!!
仕事に忙殺されてプライベートはなおざりな日々を過ごす薬物捜査係の刑事・本名は、取り調べ中に逃亡犯の恋人から指摘された「恋愛したことないでしょ?」に、埋もれていた恋愛の痛点が刺激され、生意気な後輩の視線や憧れの上司に対する自分の気持ちに、今までとは違う意味を見出していくのですが…。この一言を機に、恋愛DT本名が、恋を知っていく過程が、事件の捜査と同時進行する萌え萌えドラマです。年下攻・後輩である塚原の無自覚先輩のプロファイルと状況証拠が的確過ぎて刑事らしさ満載ですw。
捜査の一環と称してゲイバーに2人で行くところから急展開していきます。やっぱりお酒が入ると堅いお仕事してても開放的になっちゃうのか、「自分がゲイかどうか試してみればいいですよ、ちょうど俺溜まってるし!」と塚原に誘われ自宅へ連れ込まれる本名が、武道の有段者で普段はヤクザとも渡りあうのに一転してチョロい受化するギャップに萌え…。塚原が(たぶん感極まってうっかり)「…嬉しいな」と漏らすんですけど、攻としての喜びがダダ漏れてきて、“よかったな~”の気分になりました。しかも、スケベのたびに(忙しすぎるから2回だけど)嬉しい言う攻、可愛すぎる!
書き下ろしの“キスさえできない仕事なんです”では、東京から出張して和歌山で犯人張り込みの2人に当て馬、本名の先輩・皆川が登場するんですが、この当て馬と攻のバチバチが、最高にい~感じなんです。再会でスイッチ入ってる皆川に対して、塚原が独占欲丸出しで牽制するのが大人気なくてたまらん。本名のこと大好きだったんだな~といろんな言動から伺えるだけに、皆川の恋心が不憫だったりもしました。出会ったのは先だったのに!
あと、塚原が本名にプレゼントするパチの景品・携帯灰皿のエピがとてもいいんですよ。恋愛DTなので、“好き”ってどうするんだっけ?な本名なんですけど、おそらく本人が自覚している以上に塚原のことが好きなんだなとわかるんですよね。
書き下ろしの終わりで冒頭の事件が解決するのですが、その解決方法が、恋を知った本名らしくて人情味あって、しみじみいいのです。
恋愛DTの目覚め物語としては見事に完結していますが、続編があったら絶対読みたい攻受でした。
お仕事ものって萌えとのバランスが結構難しいと思うんだけど、これは、どちらもいい感じ。
バディとして一緒に張り込みしたり、聞き込みと称して飲みに行ったり、仕事を通して自然と相手を理解して距離を縮めていくのがいい。
受けはそこそこいい歳なのに鈍いというか、恋愛音痴なところがある。
だけどボーッとしてるわけじゃなくて、生真面目に内省して、それをきっかけに犯人の心理を分析する。仕事上での心の動きが恋愛方面にもちゃんと生かされてくるので、仕事ばっかりで恋愛がなかなか進まない、というお仕事ものにありがちなフラストレーションをまったく感じなかった。
当て馬のキャラもいいし、うまく二人の仲を掻き回してくれる。攻めの嫉妬が美味しくて、ふたりのちょっとしたやり取りに、ニヤニヤしたりハラハラしたり。最後まで引っ掛かるところもなく、終始にやけながら読んじゃった。いやー、面白かった。
そして、北上れん先生はスーツ男子が上手い! めちゃめちゃセクシーで、もーうっとり。勿論スーツを着ていないシーンもセクシーで、全てが眼福です。
男らしい受け、バディものが好きな人、刑事ものが好きな人なら絶対外さない作品だと思う。
読み始めは反りが合わない同志のお話かと思いきやそう思ってるのは受けだけで、攻めは受けのことを……というのが透けて見えるところがたまらなく美味しかったです。
刑事だから「恋愛できない」のではなく、この受けならどんな職業に就いてても恋愛できなさそうだなぁって思いました。
人として難があるのではなく、秋波を送られていても全く気づかない超ニブチンかつ、超絶疎い恋愛音痴だから。
そんな自分には目を背け忙しい仕事だから…というのを言い訳に10年以上も恋愛から遠ざかっていたのだけど、取り調べ最中に「あなたってさぁ、恋愛したことないでしょ?」と被疑者から指摘された事をきっかけに「恋愛したことがない自分」について考え始めてしまう受け。
そんなある日、聞き込み捜査の一環ということで攻めに誘われたのがゲイバーで……。
攻めがなかなかの策士だなぁって思いました。
ずっと片思いしてたくせに「媚びてどうなる人ではない」と解っているので必要以上に擦り寄るようなことはしない。
(もっともそのせいで、受けからは生意気で反りが合わないと思われてしまっていたのだけど。)
だけど他人から指摘されて以来、受けの頭の中に「恋愛」の文字が登場した気配を見るやいなや、今だ!!とばかりに自分のテリトリーであるゲイバーへ誘い込み、言葉巧みに誘導しベッドイン!
そしてシレッとした顔で自分のシャツを渡して、受けの彼シャツ姿を堪能してたり…などのだまくらかす感が萌える!
だけど決して腹黒なのではなく、受けを初めて抱きしめることが出来た時に、
「……嬉しいな」とポツリと言うところが、すっごい萌えたー!!
本音が思わず漏れてしまった……という感じで。
そしてあまりにも受けが疎すぎて攻めに御愁傷様って言いたくなります。
アツい夜を過ごした翌朝。
「まだピンとこないけど俺はゲイかも。」
→攻めの思惑通り。
「係長のこと好感持ってるのは確かだし、ちゃんと考えてみるよ」
→なんでそーなる!!!
あまりのトンチンカンぶりに、ズコーッ!!
係長に対する好意はどっからどう見ても、いい人だなぁというやつでしょーがっ!!!
自分の気持ちの見分けがつかないとは重症だわ…
【キスさえできない仕事なんです】
当て馬である先輩が登場。
受けのお尻を揉む同類なのに鈍い受けは気づいておらず、攻めはヤキモキしまくります。
先輩を軽んじる発言をしてしまった攻めなんだけど、任務を終え解散するときに、先輩を敬礼で見送ったシーンがビシッと格好良くて痺れました。
男同士のアツイものをヒシヒシと感じました。(ラブとは違うけど)
お仕事BLでもありますが、捜査一課が何なのかも知らず、この本を読んでへぇ、勉強になったわと思ってるほど刑事もの音痴な私ですが、事件がそこまで複雑すぎず読みやすかった点も◎
そして北上さんの挿絵が眼福で最高だった。
砂原さんのお話は好きで結構読んでいるのですが、何故か読み落としていたこのシリーズ。
ひねくれ者なので『王道まっしぐら』という感じがして避けていたのかもしれないと読んでみて思いました。
こんなに面白いのにアホでした。
好感を持って読み進められたのは、本名が『事実に対して真摯に向き合おうとする』タイプの人だったからなんだと思うのですよ。
出版社あらすじにある様に、本名は麻薬取引の一斉摘発で取り逃がした男の連れと思わしき女性の取り調べの最中に「あなたってさ、恋愛したことないでしょ?」と言われます。
最初はその言葉に(実に確信を突いた嫌味だったので)傷ついて、えらく気にしているだけなんですけれど、そんでもってそれがきっかけとなって塚原にゲイ疑惑を言われ「試しに」とか騙されちゃってあんなことをするまで流されちゃうんですけれども。
確かにこの辺はどこかで読んだことがあるお話なんでけど、ここからが凄い。
その後、塚原へ気持ちが動いていくのと同時に、ずーっと気になっていたその科白がまた出てくるんですよ、本名の中に。科白の影に隠れていた彼女の心境に気づいていくんです。
ここがねー、良いのですよ、実に。
本名が塚原に惹かれていく気持ち、つまり『恋を知る』ことによって彼女の気持ちを理解していくのと同時に、他人の気持ちを疎かにせずに、事件の陰にある関係を見ていこうとする本名の『刑事としての真摯さ』とか『加害者を悪人として切って捨てないヒューマニズム』だとかがクッキリと浮かび上がる構成になっているんです。
ああ、そう言えば砂原さんは『(実は)生真面目』な人を書くのが上手い作家さんだった。
ここが丁寧に書かれていたので、塚原が何故、これだけ本名にメロメロなのかが良ーく解ったの。
確かに、これは惚れるわ。
仕事を離れれば、素直に慕情を表明したりするし(読んでる私はもう既に知っていたからそれほどではないけれど、突然あんなことを言われちゃった塚原はギャップ萌えで爆発したんじゃないかと思う)。
刊行は2013年だけれども、私が今年読んだBLで『受け王座決定戦』を行ったら間違いなくメダル授与ですよ!避け続けずに読んで良かった。
まだの姐さまは是非ご一読を!
「恋愛できない」??
いやいや、たっぷり恋愛を楽しませてもらいましたヾ(*´∀`*)ノ
恋愛出来ないというか、受けが恋愛オンチでとっても鈍感ななだけ…。
自分の意識の中に恋愛のレの字すらなく、
自分の性的嗜好すら理解してないというニブニブっぷりな人が、
恋愛を意識するようになってモダモダしてるのすっっごく萌えたー!!!
ようやく「好き」と自覚しても、
ここからどう動けばいいんだ?とわからなくて前にも後ろにも動けないw
三十路近い武闘派刑事さんの思わぬ可愛い姿にギャップにキュンキュン。
で、恋愛オンチの受けを恋愛へと誘導していく年下攻めも萌える( ´艸`) ♪
受けに構ってもらえなくてツンケンプリプリしてるのが拗ねてるみたいで可愛いし、
受けの恋愛スイッチが機能するほどの男っぽさはカッコいいし、
カッコいいと可愛いと生意気のバランスにニヤニヤする。
イラストの北上レンさんが2人のイメージにぴったりで、
スーツを着たイケメンのバディものがとても眼福です!(∩´///`∩)
攻めは受けに片思いしているのに、
いかんせん超鈍感の受け全く気付かず、弾き飛ばしてばかり。
ある晩、ちょいと強引にコトを運ぼうと攻めは言葉巧みにベッドへ誘導していきます。
そのシーンで、初めて攻めが受けを抱きしめた時に
「……嬉しいな」
とポツリと漏らすのがすごくグッときました。
その前後は終始生意気な態度なのですが、心からの素直な気持ちが思わず漏れた、という風で。
あああ、年下攻めは可愛い〜(∩´///`∩)
砂原糖子さんは今作が初読みでしたが、情景が浮かぶ細かな風景描写が印象的。
カメラワークが頭にポンと浮かんでドラマのワンシーンを見ているようでした。
特に屋上で朝日を見ているシーンはすごく良かったです。
本作品の続編の『愛になれない仕事なんです』を先に読んで面白かったので、こちらも読んでみました。やっぱり先に読んでおけばよかった~。
続編では完全に攻めの塚原が世話焼き女房みたいになってますが、こちらでは先輩刑事の本名にだけツンツンしてるんですね。そのくせ、隙あらば秘かにその尻を狙ってるとか(笑)。本名は本名で、それで本当に刑事勤まるの?って心配になる鈍感ぶりと流されやすさ…。たちの悪い犯罪者に捕まらないうちに優秀な後輩刑事に開発されて、結果、彼にとっても良かったのではないでしょうか。
あらすじから、犬猿の仲でマイナススタートの二人のお話…かと思ったのですが、そこまで険悪な感じの描写はありませんでした。過度にタフな展開もないので、良く言えばソフトな、悪く言えばパンチの弱い刑事モノという印象の作品です。
前編にあたる表題作と、後編にあたる「キスさえできない仕事なんです」が半分ずつのボリュームで収録されています。
被疑者に「恋愛したことないでしょう」だの「女に興味ないでしょう」だの言われるなんて…刑事さんも大変です。でも、それだけでここまで自分の性指向やアイデンティティについて悩んだりするかしら。この点はBLドリームだなぁと思ってしまいました。
それに…とっても今さらですが、たとえ一夜限りだろうとお試しだろうと好きでもない相手と同性セックスするってアリエナイので、ここまでやって気づかれない塚原がちょっぴり不憫でした笑
北上れんさんの描く二人がとてもカッコ良く、作品のイメージに合っていて良かったです。
レビューのために再読。
『恋愛できない仕事なんです』とその後の二人を描いた『キスさえできない仕事なんです』が収録されています。
今まで読んだ砂原作品の中で一番好きかも。
よくあるバディものなのですが、なんかこの作品は特別好き。
どこが他の作品と違うのかな。
うーん。
二人の距離感が好きなのかも。
イチャイチャしたいけどできない感じ?
そうか、それだ。
受けの本名のキャラが好きなんだ!
強気で、素直じゃなくて、小言ばっかりだけど、かわいい、愛すべき人です。
だから、二人の想いが通じてからの『キスさえ~』の方が好き。
本名のかわいさが、ものすごく発揮されています。
攻めだけじゃなくて、読者の私たちも魅了されちゃいます。
シリアスが好きで、コメディはあんまりだったけど、この作品は好き。
一番好きなのは「彼シャツ」のシーン。
これ、すごく萌えた。
砂原糖子先生のお仕事ものです。
しかも挿絵は北上れん先生。
大好きなスーツ(しかも刑事)男子でした。
北上先生の描くスーツ男子が大好きなので、それだけでも楽しい一冊♪
表紙はスーツですが、中は他の姿も色々出てきて更に楽しいかったなぁ。
リラックスした服装とか、変装している時の服装とか。
北上先生の絵で様々な服装が見られて最高です!
警視庁組織犯罪対策部、薬物捜査係の刑事さん。
本名(ほんな)と塚原(つかはら)は同じ職場の先輩後輩です。
三つ年上の本名。
細身で繊細な顔立ちですが、かなり武術に長けています。
仕事時は眼つきも口も悪いくて、あまり仲良くない塚原には、いつも小言ばかり。
恋愛事に関心が薄く、女性の扱いはかなり下手です。
ただし、尊敬する係長の言うことはよく聞きます。
そして後輩の塚原。
眼つき鋭くガタイの良い野性的なイケメン。
しかし仕事が忙しいと自分の事には大雑把。
先輩の本名の小言に嫌味を言い返してくるような、可愛いげの無い相棒です。
仕事の合間にキャバクラ通いしていて、色恋事にはマメなタイプらしい。
仕事時は、捜査内容もかなりマメです。
お話は、
「恋愛できない仕事なんです」
「キスさえできない仕事なんです」
の2話構成(本名視点)でした。
「恋愛…」は、
麻薬取引現場の一斉摘発のお話。
どさくさに本名達から逃げた男と、その男を待っていたのに裏切られて拘留された女。
その二人について取り調べたりしていくうちに、本名は恋愛感情について色々考えさせられていきます。
そして、気が合わないと思っていた塚原の意外な一面や本音を知っていき…。
「キスさえ…」は、
前話に出てきた犯人カップル話の続きです。
拘留を解かれた女が田舎の和歌山へ帰り。
彼女に会いに来るかもしれない犯人を捕まえるため、期限付きで張り込む事になった本名と塚原。
和歌山には、本名が以前世話になった先輩刑事が応援に加わりますが。
塚原と先輩刑事は犬猿の仲の様子で…。
このお話の一番面白いところは、次第に表面化してくる塚原の素顔かな。
塚原は、はじめはかなりひねくれている感じなのですが。
実はひねくれた物言いには訳がありました。
その訳を知ると、なかなか可愛いなぁ~と思ってしまいます。
実は大雑把どころか、かなりきめ細やかで一途なタイプなのでした。
はじめツンデレで実はワンコという、変化が面白いキャラクター。
そんな塚原の本音を知って、化学反応を起こす本名の気持ちがまた面白い。
恋愛に興味がないと思っていましたが。
塚原からはある理由で、ゲイではないのか?と疑われていました。
塚原があまりにも本名の真相心理を突いてくるので。
苦手だった塚原への気持ちが変わった時、様々なものが違って見えてきます。
本名は頭がカタいタイプに見えますが、人の言葉を素直に取り入れる柔軟さがありました。
そして、恋愛事にはかなり可愛い一面も♪
もう一つ、犯人側の男女の恋愛感情が細やかに書かれていました。
BLの中で男女の恋愛心理を書くのもは少ないなか、女心とか考えさせられたりして。
女から言われたある一言が、本名の心をかなりかき乱して。
本名の知らない本名自身の気持ちを引き出します。
その辺りの男女二人と主人公二人の感情のリンクが、かなり楽しかったです♪
プレゼントについて、女心のシーンがあるのですが。
これに反応した本名のシーンが2話共にいくつかありまして。
普段可愛いげの無い口うるさい本名の、可愛い姿がなかなかに甘いです♪
贅沢な希望ですが、もう少し刑事さんとしての捜査や格闘シーンを長く読みたかったなぁ~。
そしていつか続編が読んでみたい、と思う楽しさでした。
砂原先生と北上先生に感謝!