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気になるあの子は親友の恋人…?
honki de yokorenbo
ドロドロ系?と思っていたけど違った!
初めて本気の恋をしたのに想いを伝えられない、気持ちを殺さなければいけない
苦しくてせつない感じ(結果、黒江にだまされていただけですが)が大好きでした。
ストーリーの展開としては大体予測出来てしまえるのですが、
それでも全然、いいの!
お約束を期待しながら読むのも楽しみの1つじゃないですか!!
そういうのを読みたい時もあるよね!と考えるのは私だけでしょうか?
桜城やや先生の描く嶺介の気持ちを抑えようとする表情、タクシーに乗り涙するイラスト
がとても良かったです。
甥っ子を思えばこその嘘、それでも惹かれあう二人を切り離す事が出来ないと言う
結果的にはハッピーエンドなストーリーです。
主役の嶺介は作家の担当編集で少し年上で友人でもありお抱えの作家でもある黒江さんの
サポートをしながら時には二人で飲みに行く間柄。
そしてバイながらも結婚し愛妻家の黒江さんにある日仕事場にしているマンションに
若い男の子を愛人として住まわせると言われる。
愛妻家でたまにお気に入りのその手の店に行っても若い男の事楽しくお酒を飲みながら
話すだけで満足していた友人作家の思い切った行動にびっくりする。
更に黒江からは、甥っ子と言う触れ込みだから本人にも余計なことは一切言わないように
くぎを刺され、嶺介のゲイである性癖も一切口にしない約束をさせられる。
簡単に言えば親友の愛人に本気の横恋慕、タイトル通りの作品でもありますが、
今までは気軽に遊べる相手で、後腐れが無く、一人の恋人を真剣に愛するなんて事が
面倒だと思っていた嶺介が友人の愛人だと解っていても惹かれる心が止められず、
本気の恋を知って、何もかも無くしても克己が欲しいと思ってしまった恋するお話。
そして克己も担当編集として出入りする嶺介に恋心を抱き、嶺介よりも先に告白。
本命に告白されるが、親友の事を思い葛藤しながらも止まらない思いを描いてました。
前作よりはちょっと縮まった35歳と22歳の歳の差モノ。
作家の雄士と編集担当の横河は、仕事の付き合いもあるが親友でもある。
その雄士は妻帯者で妻もあるのだが、甥っ子でしかも愛人だという克巳を居候させた!?
横河がゲイで或る事を隠すように、克巳には横河には彼女がいると言った雄士。
雄士の愛人だとわかっているのに、横河は克巳に惹かれていき、
克巳も横河の事を知りたがり、しまいには雄士に反抗しだすのは、克巳が横河を好きになったから。
さて、友人の愛人であるけどあきらめきれない横河。二人はどうする?
一見すると何だかダークだよね。。と思える設定。
行きつけのバーがあって、そこで気に入った男の子を愛ではするけれど雄士は愛妻家という設定で、男性と身体の関係は持たない人。
それが急に甥っこで、しかも愛人とくるから不思議なのだが、過保護なほどの溺愛ぶり。
作中、飼い犬と比較されていましたが、門限は7時だのとか過剰なほどに可愛がっている感じもある。
実は読者も、もうすでに読みながら本当に愛人?ただの過保護な保護者にしか・・・と思えなくもない。
それに、最初のほうで横河は気に行った子はいただきます♪な節操なしではないですがゲイライフを満喫しているような、一度雄士が気に行っていた子を寝取った過去があるという記述もあり、あ、これは雄士の予防線だな、とわかってしまう。
しかも雄士から、克巳に横河が彼女がいると言っているところから、結構バレバレ。
そのくせ、色々雄士が仕事の都合で克巳を構えないと、横河にお願いをしたりして、肝心のところで予防線が緩い感じがw
しかしながら、この雄士がその予防線を張ったおかげで、本来両思いになったはずの二人が苦しむという物語でもあろう。
克巳について、最初の登場では健気でスレてない感じの世間知らずのイイ子な感じがするのだが、だんだんと素が出てくるのか、だだっ子のようなごくごく普通の恋がしたくてたまらない男子という風になってくる。
キャラクター的に、分類しずらい子なのだが魅力ってどこにあるんだろう?
自分的には全然わからなかった。
そして横河。
克巳の魅力がよくわからないだけに、横河がどこに惹かれたかよくわからない。
親友の愛人という点で興味がわいて、それで特別になっていった部分は否めないだろう。
全ては雄士の親心が発端の遠回り恋愛ではあるのだが、横恋慕といえば横恋慕であるが印象は薄く、特徴というものがなかった気がします。
ススススーと流れていってしまった感じが(汗)
雄士が妻帯者じゃなかったらもっと面白かったのかも?と思うのだが。
悪くはないのだが、何か心に残るインパクトとか印象という意味で薄かった作品でした。