ないしょ、ないしょの恋のお話

naisho naisho no koi no ohanashi

ないしょ、ないしょの恋のお話
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
18
評価数
7
平均
2.9 / 5
神率
0%
著者
森本あき 

作家さんの新作発表
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イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784861346187

あらすじ

和菓子屋の息子・文穂には、ある悩みと秘密があった。それは、文穂を『商売敵』と邪険にし、自分以外の人には優しい、ムカつく美形パティシエ・一星のこと。それと、満月の夜だけに訪ねてくる動物(狼)で、秘密の親友・おおかみがいるということ。大好きなおおかみと会えるひとときを、とても大切にしてた文穂。そんな中、険悪な一星との関係が一変するできごとが起きて…!?

表題作ないしょ、ないしょの恋のお話

人気洋菓子店の一人息子でパティシエ
老舗和菓子屋の息子

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

二人と一匹の秘密

和菓子店VS洋菓子店のライバル同士の話かと思ったら、思わぬトラップが笑
お菓子がメインテーマではないので、そこを期待するとガッカリするかも?
伏線→後半明かされる裏設定に、ほんの少~し強引さを感じながら読み終わりました。しかし、その強引さがコミカル・シュールな味になってるかなとは思います。


和菓子店の息子で大学生・文穂と、洋菓子店の息子でパティシエ・一星。
近所の二大有名店であることから、一星は小学校のころから文穂を敵視してくる。
文穂はそんな一星が苦手で、大人になっても顔を合わせるたびムカついていた。
しかし、ある日洋菓子店の手伝いをしたことで一星と和解し、友達になる。
二人で新年会をした翌朝、文穂が目を覚ますと、なぜか自分も一星も裸で寝ていて…


…と、一見よくありそうな日常モノのストーリーに、
文穂の秘密の親友「おおかみ」が絡む、ファンタジーものです。隠れモフモフ系とも言えるかも。

和菓子店VS洋菓子店、意地っぱり同士の二人…というテーマの話かと思いきや、
文穂の秘密と一星の秘密、二つの秘密のつながり…というテーマがメイン。
その割に、後半明かされる一星の秘密に関してすごくサラッと説明してあってやや消火不良感が。
読み終わってみれば、最初のお菓子云々の設定はあまりメインテーマに関係なく、
二つのテーマが噛み合ってない気がしました。もっと二つのテーマに関連性があった方が面白かったんじゃないかな~と。

キャラ的には、話してみると誠実な一星と、ちょっと騒がしいけど情に熱く親友を大切にする文穂で、なかなか好感のもてる二人でした。これからも文穂は「おおかみ」に愚痴をこぼしつつも、何だかんだ一星とラブラブにやっていけそう。
設定に疑問を感じるところがありつつも、文穂と「おおかみ」の幻想的な交流や、
一星や他の友人、妹とのほのぼのしたやり取りなど、一つ一つのシーンには魅力があり、楽しく読めました。

3

親友のオオカミに内緒話

なんだろう、とても可愛い雰囲気のストーリー展開で楽しめました。
いつもこの作家さんの作品を読むと何気に毒を含んでいるように感じてじてしまうことが
あるのですが、この作品は純粋に可愛くて萌えました。

もふもふが大好きってこともあるのですが、受け様とオオカミのやり取りは微笑ましい。
実はそれが長年商売敵として嫌われていると思い込んでいた相手だと知った後の受け様の
以外にも潔くて男前な所も良かったですね。

内容は、受け様は和菓子屋の長男で攻め様が洋菓子店の跡継ぎ、小学生の頃攻め様が町に来て
学校で仲良くしようと声を掛けた受け様は初対面で商売敵だと言われ拒絶される。
それからもことある毎に攻め様から暴言に近いセリフをつかれる。
受け様は別に攻め様の事が嫌いではないのですが、これだけ攻め様に嫌われる理由が謎。
解ってしまえばそれが不器用な攻め様が、謝りたいけれど謝れないかなり年季の入った
意地っ張りなだけだと知ると何やら可愛く見えてきます。

そして受け様には攻め様に初対面で拒絶されてからの長い年月に、親友とも呼べる狼の友達が
いるのですが、物言えぬ狼相手にいつも話を聞いてもらっていたのです。
それは攻め様の事や彼女が出来たけど別れたとか色々な話を狼にしていたんです。
満月の日にだけやってくる秘密の友達だったりします。

受け様と攻め様が小学校のクラス会もどきを切っ掛けに長い間仲たがいしていた事を
攻め様のお詫びで仲直りする。
もっとも初めから仲が良くなる以前の話なのですが、それでも友人になるのです。
恋愛的な意味で読めばあっさりしている気がしますが、友人になり、距離が近づいた事で
攻め様の秘密を偶然見てしまう、長年騙されていたような流れですが、長い間に狼と築いた
友情はこんな事で壊れてしまう事が無いし、受け様の寛容で男前さが光ります。

恋人同士になる場面は唐突なのですが、オオカミとの交流=攻め様との交流みたいで
受け様が知らないうちとはいえ、昔から仲よくなる事が運命付けられた関係みたいで
攻め様の狼姿も萌えでとても楽しめる作品でした。

3

私もこんな狼と親友になりたいです。

新刊チェックで粗筋を読んだ時から気になっていました。
特典ペーパー付きなので、機会が合えば買う予定でしたが、
購入予定のお店で一回、在庫切れになったため、買いたいと思った時に
既に特典終了になって後悔するかもしれないと思い、いつものお店で
在庫があるうちに購入しました。


今回の作品の文章は、何だか とても読み辛いと感じました。
上手く説明できませんが、文章がスムーズに頭の中に入ってきませんでした。
先生の他の作品をいくつか読んだことがありますが、今回のように
躓きながら読んだ記憶は全く無く、むしろスムーズに読めていたので、
なんで今回は読み辛かったのかが気になりました。

あらすじから想像していた感じと少し違っていて、
何だか消化不良な感じで終わってしまいました。

今回は殆ど全部と言って良いほど受け視点で書かれていたので、
受けが「おおかみ」と話している時の攻めの気持ちを攻めの視点で
もっと書いてほしいと思いました。
「おおかみ」に対して攻めが焼きもちを
どれくらい焼いていたのかは分かりませんが、
攻めが焼きもちを焼いている姿を見てみたかったです。

想像していたほど「おおかみ」と会話していた場面は
あまり書かれていませんでした。
もっと「おおかみ」と会話をしている様子を見たかったです。

53ページと177ページの挿絵がとても良かったです。
53ページの挿絵は子供の頃を描いていて、
177ページは大人になった現在の姿を描いていますが、
今も昔も変わらず同じ体勢で描かれているのが、
趣があって良いと思いました。

私は自宅で犬を飼っていて、膝枕はよくしますが、
挿絵のように正面から向かい合った体勢をとったことが無くて、
一度、私もしてみたいと思いました。
しかし家の犬にしてもらおうとすると至難の業なので実現するのは
難しいかもしれませんが、実現できたら良いなと思いました。

あとがきで、「前回は虎を書いた」と書いてありましたが、
今までの作品を検索してみたところ、虎の作品は見当たりませんでした。
前回、明神先生が挿絵を担当していて動物が出ている作品は、
『碧の瞳に囚われて』の作品に豹が出ていたので、
もしかしてこの作品のことを指しているのかなと思いました。
少し気になるので、いつか機会があれば読んでみたいと思いました。


今回の評価は、あまり迷わず「萌」評価です。
狼姿も含めて攻め視点を2割ほどでも書いてくれていたら、
物語の最後の展開や終わり方がもう少し唐突でない感じであれば、
物語の設定や人物設定など、とても面白くて萌えたので、
良い作品とだ思えたので、あまり迷わず「萌×2」でした。

1

思いのほか

モフモフものということで、買ったのですが、
1P目の文章で、おとぎ話風で、「あ。失敗したかも」と思ってしまい、
期待値が下がってしまったのですが、思いのほか楽しめました。
モフモフを求めると、楽しめないかもしれません。

幼馴染のライバルものです。
お話としては、読んだことある設定かもとは思うのですが、
そこに、「おおかみ」という第3の存在が現れるのが面白いところです。

森本さんらしい、かわいらしいお話でした。
あまいお話を読みたいときには、良いと思います。

0

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