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サヴァナ公国――それは、地中海の華とも呼ばれた美しい国。
そして、公にはなっていないが、実はシャルルの秘められた故郷。
そのサヴァナで、前公王の隠し子を名乗る少年が現れたとの情報がシャルルの元に入った。
内情を探るべく当地に飛んだシャルルとハルキだったが、自分の故郷とそして、シャルルの実の妹であり、シャルルが誰よりも大切に思っている存在であるマリィが関わってるとあって、シャルルの調子がどうもおかしい。
そして、東洋の血を引く美貌の弁護士・ルイの出現により、事態は思いがけない方向へと向かう……。
どうして、シャルルの生まれを知っている人が組織のボス的存在なのに、こんなことになってしまうのか……というような嘆きを一つ付け加えても良かったのかもしれないなー……と思います。
これはシャルルに対する試練なのか……? と。
一応、「組織」なんだから、シャルル以外にも人はちゃんといるだろうに……という矛盾を微妙に感じました。
まぁ、言っても仕方のないことだってのはわかってるんだけど(苦笑)
そういう訳で、シャルルに本格的な試練が襲ってきました……というか。
なんていうか、今まで自身の感情をひた隠しにしてきたシャルルの本心が遂に暴かれる巻のような気がしました。
こんなにも、理性じゃない物に振り回されてるシャルルは初めて見たし。
3つ前くらいの巻からここまで、全てこれがための伏線だったように思いました。
それにしても、まさかあんな形で、シャルルの秘密が明らかにされるとは思わなかった。
必死だったとはいえ、何してるんだハルキ!? って正直、思った(苦笑)
そして、その悲痛さに正直、ちょっとだけ泣きました。
やっぱり辛いよなー……。
でもこれはシャルルにとっては必要な事だったと、ハルキじゃなくてもちゃんと思う事なので。
なんか、ここからもう一度始まる……って感じがする。
だってほら、言葉にしたら案外楽になったりすることあるじゃないですか?
なので、それを思えば、これからがとっても楽しみです。