条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
過疎の孤島、茨島には「茨姫」伝承の祭りがある。
ibara no jubaku
電子書籍を購入。
本編とその後の二人を描いたSSが収録されてます。
面白かった!
全然、期待せずに値段合わせのつもりで購入したのですが、こんなに夢中になるとは!!
いつもの矢城テイストは、かなり控えめです。
茨はでてきますが、触手は出てきません。
てっきり、茨がにょきにょき、くねくねとうごめくのかと思っていましたが。
タグは推理、サスペンスとなっていますが、どちらかと言えば、ホラー、オカルトです。
3Pともなってるけど、そんな場面あったかな?
読み終えてすぐなのに記憶ないなぁ。
『新任教師』は辛くて萌えられなかったけど、本作は萌えることができました。
あとがきの後のSSで。
あ、そうか、本編はドキドキハラハラとして面白かったけど、そういう意味では萌えは少なかったかな。
エロも少なめかも。
この作家さんの好き嫌いははっきり解れるのではないかと思うのですが個人的には
この手のファンタジーは大好きだったりします。
おどろおどろしている傾向があって凌辱、奇怪なものが多く描かれる。
ありえないファンタジーだから余計に面白かったりするドキドキ感があります。
今回の作品は、茨姫と茨木童子の合体作の想定で、邦日ミックスバージョンです。
茨姫とあるからグリム童話でしょうか、眠れる森の美女がさしずめ受け様ですが
今回の受け様はかなりやんちゃな野生児系で、攻め様は年齢より落ち着きがあるから
20代には見えない感じですね。
タイトルにもある茨は、受け様が住んでいる島に密生している植物、100人ほどしか
住んでいない大人しかいない島の唯一の子供と言うか青年が受け様。
島の宝と言われ、学校へも行けずに島だけで生活する日々なのですが、18才のお年頃
島の外に行ってみたいと言う憧れや好奇心が芽生え始めるが、何故か村人は
受け様を決して島の外へは出そうとしない、受け様は幼い時に両親が亡くなり以後
島のお館様に引き取られ大事に育てられる。
島には12年に1度大がかりな祭りがあり、受け様以外若い人がいないと言う事から
今度の祭りの姫役で祭りの儀式に出る事になるのです。
茨姫と茨木童子の合体ですから、この手の作品が好きな人にはなんとなく展開が
読めるかも知れませんね、受け様の前に姫役をやった青年は祭りの後東京の大学に行くため
島を出ている、実はそれには島全体で秘密にしている事があるのです。
曖昧になる記憶、見た目に変化が無いいつまでも若くて美男子なお館様、
しかし、いつも突き詰めて考えようとすると何故か些細なことみたいに忘れてしまう。
そして始まる祭りの儀式、しかしその祭りの最中に何者かに攫われてしまう受け様。
攫われた受け様はその相手の攻め様にこのままだと殺されてしまうと告げられるが
お館様に仄かに憧れている受け様は攻め様の話を信じられない。
しかし、攻め様が12年前の姫役をやった受け様も慕っていた兄とも思う人の弟だと知り
次第に今まで信じて来たお館様や島に対して疑いを抱く。
今回の作品でも媚薬ありのエロなのですが、いつもはもっと凌辱系だと思うのですが
わりと控えめな印象だった気がします。
攻め様とのエロも媚薬でおかしくなった受け様を相手にノーマル的な内容でしたね。
村人やお館様に凌辱されるかと思えばそれもなく、だったら茨か?なんて思ったら
茨は痛すぎるから無いのかぁ~なんて風で、凌辱度控えめで読みやすいと思いました。
矢城米花先生が講談社X文庫ホワイトハートに初登場。レーベルのカラーに合わせて、矢城作品としてはH度薄めとなっております。なにせ凌辱強姦や複数人でのHがありません。「ファンタジーは好きだけど、エロいのはちょっと」と矢城作品を敬遠していた方には是非読んでいただきたいです。
舞台は過疎の孤島・茨島。「茨の棘は悪しきものを遠ざける」という言い伝えに従い、茨に囲まれた島です。18歳の加賀見涼は早くに両親を失い、島を支配する茨木家に引き取られて育ちました。茨木家の当主である御館様こと茨木青二郎は20代後半くらい。涼は幼い頃から御館様に憧れていました。「茨姫」伝承に基づく12年に一度の大祭で、涼は姫役、御館様は姫を助ける侍役を演じることになります。祭りを待ち望んでいた涼。ところが祭りの途中で、渡辺竜成という男に地下洞窟へさわれてしまいます。竜成は「お前を助けに来たんだ。このままだと、お前は殺される」と言いますが…。
茨の島の秘密とは?祭りに隠された真実とは?
玉葱の皮をむくように、ページをめくるたびに島の本当の姿が明らかになっていきます。
茨、地下洞窟、大祭…と物理的にも心理的にも閉ざされた空間を暗示する題材が作品に雰囲気を与えているのもいいですね。
伝奇色を強めたら、ホラー小説になりそうです。人を平然と矢で射る御館様の酷薄な表情が怖いですね。残酷な設定ですが、やんちゃで野生児な涼と29歳なのにおっさんぽい竜成のコンビが明るいのが救いでしょうか。個人的にはもう少しおどろおどろしくてもよかったかなと思いました。
物語のモチーフは裏表紙のあらすじにも明記されている「茨姫」。実はもうひとつモチーフがありますが、それ読んでからのお楽しみ。ネタが分かってしまうと面白さが半減するので、事前知識ない状態で読むのをオススメします。
矢城さんの作品を読むのは三冊目です。
表紙につられ、前二作(『堕ちて魔物と闇の中』と『誰かが見ている─標的─』)が自分に合わなかったくせに懲りもせずまた手を出してしまいました。
矢城作品はかなり好き嫌いの分かれる作風かと思いますが、それでもまだこちらの作品はセーフな方が多めかなあと思います。
導入的には良いのかなあと。
********************
受けの涼は島から出られない18歳の少年。
両親の死後、島の実力者である茨木家に引き取られています。
攻めはわけあって涼を島から救い出すために島外から忍び込んだ竜成、29歳。
********************
設定はひじょうに良くあるタイプです。
孤島で巫女(このお話では茨姫)で生贄で…
嫌いではありません、こういう閉鎖空間のミステリーはどちらかといえば大好き。
大好きではありますが、いまいちのめり込めず。
矢城さんの作品は受けが救いのない行為(レイプや脅迫)をされることが多いなあというのが印象なのですが、その辺りはレーベルのせいなのかひじょうに大人しめで、決定的な酷さはないですね。
矢城さんの作品の中では読みやすい部類。
設定もボス?も確かにオドロオドロしいのですが、ふたりのキャラのせいかそこまで暗くないのですよ。
のめり込めなかったのはこのキャラたちのせいかもしれません。
特に、受けである涼が元気いっぱいの気の強い小型犬のような子なもので。
どちらかのキャラは薄暗くても良かったと思いますし、いつもは矢城作品の受けの扱いに愕然とするのですが、それがないのもストーリー的にもったいないです。
出来たら他のレーベルでもっと極めて欲しかったなあと思います。