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spkubaku no rule
作家さんの新作発表
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英彰との日々に傷ついて戻った智彰。
どうしても甘えてしまう智彰とそれを甘やかす仁科。
けれど、そんな時、仁科が事故に遭い、智彰はその原因が自分ではないかと想い悩み…。
本当は心細くて仕方ないながらもなんとか見捨てられないように1人で立とうとしている智彰。
甘やかされるのは心地いいけれど、それで仁科にいろいろと支障をきたしていては意味がなく。
見捨てられないためにも虚勢を張って仁科の家を出るのだが。
それを狙っていたのが義兄の英彰。
英彰が仁科に手を出すことに怯えた智彰は彼に従うこととなるのだが。
とにかく、英彰がこーわーいー。
前回より更に病んできたというか執着の仕方が狂気じみてきたというか。
前回は軟禁で済みましたが、今回は前回逃げられた経過もあるので監禁です。
手錠に鎖で繋がれてしまいました。
1人きり部屋の中に閉じ込められて接してくれるのは英彰だけ。
徐々に恐怖で支配し始める英彰。
ホント、コワイです。
もう少し目に見えて愛情が感じられたなら「ああ、歪んでるな」くらいで収まるのだが、狂気の方が先に立って愛情があまり感じられない。
それは彼の生い立ちにも寄るのかもしれないけれども。
英彰も智彰と同じ闇のようなものを抱えていたりするし。
愛情を感じられずに育ったせいかもしれなくて。
それが見えたから智彰も英彰を突き放しきれずにいたりするんだけども。
仁科が助けにきてくれてなんとか目が覚めてよかった!
そして、ようやく仁科がまだはっきりと口にしないまでも自分の気持ちを愛情だと認めつつあるのにちょっと安心しました。
いや、まだまだ焦れったいというか、自分のプライドというか自分のスタンスを崩しきれないでいたりもするのですが。
智彰がもっとちゃんと愛されるといいのにな。
個人的には古賀が結構好きかも。
イラスト担当のあじみねさんがあとがきページでも書かれてますが、私ももっともっと古賀にはいろいろ智彰に絡んで欲しいなーと思います。
古賀がいろいろ智彰にちょっかい出して仁科が焦ればいい!(笑)
ネガティブでかなり病んだお話なので、明るいものが読みたい時にはちょっと向かないシリーズです。
こういうの嫌いじゃないのですが、どうも攻めの仁科が優柔不断なためにスカッとしません。鬱々したお話でも最後はハッピーエンドならともか
く…成見がいつもいつも待たされすぎている気がします。
今回も気の毒な感じでした。
シリーズ3作目で前回からの続きになっており、恋人として過ごす二人に成見の兄の手が再び、というちょっとサスペンスじみた恐怖感を感じる内容です。
仁科が階段から突き落とされたり、ずたずたの写真や贈り物が送られて来たり…。そしてついに成見は兄にさらわれ手錠で監禁。
食べ物も与えられず、成見の精神も病んでいく様がかなり重くかった。
一作目はまだ楽しんで読んでいたのですが、ここまでドロッとした展開になっていくとは、正直予想がつきませんでした。
それでもやっぱり、カップリングは好きなんですよね。
仁科は相変わらず手放しで成見を愛しているということを態度に出せず、迷っていて、さすがにやきもきしました。
成見がさらわれたというのに、行動に出るのが遅すぎる。
結局助けに来てくれるので、仁科にしては及第点なのですが、人に関心を持ちたくない、特定の相手を作りたくないという一巻目からの葛藤を今だに持っています。
でも流石に警察に通報していいくらいの犯罪性があると思うのでもはやそんなことを理由に成見を探さないのもどうかと思いました…。
終わりよければ、という感じでお兄さんの件はとりあえず幕引きになった感じですが、このお兄さんのことはやはり理解できないまま。
けっこう分厚い一冊だったのですが、内容が暗い展開に始終していますので、読む人を選ぶ作品だと思います。
甘いシーンも盛り込まれていますが、二人ともすぐに精神が揺れるタイプですので、この先まだまだ不安な予感がします。