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koitamae
時代設定は明治初期。
物の怪が跋扈して、人々は夜の外出を控え警察組織にモノノ怪対策の「特殊課」というのがあり、与力の家柄からその課の補佐をしている圭一郎が主人公。
彼の元へ「祓い屋派遣協会」から陰陽師の朱利がやってきたのが始まり。
この話のみせどころは、顔を合わせるとは言い合いばかりになったり殴りあったりするケンカップル仕様なところ。
そして攻め攻め攻防戦。
日頃退治する小物でない「鬼」の存在が朱利の登場の理由とつながって、その過程において彼らの絆が深まっていくという展開だとは思います。
ツボと見せる場をきちんと、コレと決めてそれを描いているので、いろいろな設定や朱利のこだわりの過去など、ヤマとなる場面は「え?」という具合に少しちゃちさを感じてしまうので、ケンカップルのケンカのきっかけと会話を楽しむ一冊かなとは思います。
最初から殴り合いのケンカで始まるのですが、圭一郎が譲らないというかひょっとして短気?
朱利などは、カタカナ言葉が入った現代調の会話をしますが、圭一郎はふつうの外来語を使わない言葉使い。
ひょっとして朱利はタイムスリップしてきた人か?なんて最初思っちゃったデスw
最初はもちろんキスから始まりますが、うまく朱利に丸め込まれてご褒美扱いなんで圭一郎はめちゃ単純です。
エッチの流れになったとき、最初男同志!?なんてことだったのが、いつの間にか行為自体の是非ということより、どっちが上かで争っていた部分に笑いが。
全体を通しても子供のケンカみたいで、なんか可愛らしかったです。
いちばん注目したのが作者さんもあとがきで書いていた”シロ”です♪
青エクのクロみたいだな~とかwww想いながら、なんかかわいいぞv
話的には時代ものでありながらパラレル風味のファンタジー。
ちょっと切ないモノもありながら、朱利の件は悲しくもでもそれが一番いい方法で解決しましたが圭一郎の母親はいったいどうなるんでしょう?あそこの親子仲が気になってしかたありません。
物語を楽しむまではいかなくて、キャラとその会話を楽しむ一冊ということでギリ萌えかな?
時代背景は明治初期の設定だけど、ファンタジー要素ありありなので、
以外になんでもござれ設定のようなお話です。
陰陽師が攻め様で元幕臣家の長男で今は政府の役人の受け様が出会いから喧嘩腰で
若干ドタバタ過ぎる気がしないでもないのですが、その背景は時代に翻弄された
主人王たちの苦悩や後悔などを織り交ぜて描かれているファンタジー作品。
恋愛的な意味で言えば切ない恋心で胸を締め付けられるたぐいのものでは無く、
口も出るけど手も当たり前に出る二人が物の怪退治という任務の中で態度には見せない
信頼関係と惹かれながらも素直になれない二人のケンカするほど仲がいいというような
内容に攻め様の両親の悲しい末路を攻め様をいたわる気持ちを持ちながらも叱咤し共に
戦い物の怪騒ぎの事件を解決する内容です。
物の怪相手の警察機関で働く受け様は新しく派遣された陰陽師の攻め様と出合い頭に
衝突するのですが、攻め様にとっては赤い目を持つ容姿が災いして物珍しさや嫌悪を
抱かれ過ごしてきた過去があるために正面切って向かってきてくれる受け様に惹かれる。
だからと言って甘い感じではなくて、はなから殴り合いをする感じで受け様の印象的には
最悪で胡散臭い相手というところでしょうね。
それでも、物の怪相手に戦う中で次第に攻め様の能力を認め、信頼し始めるが
口を開けばケンカ上等になるのは初めから終わりまで一貫してる内容です。
そんな中で攻め様に関連した物の怪事件が不穏な動きを見せ始め、受け様に何か隠してる
攻め様にいら立ちを感じ始める受け様。
しかしそれは受け様が好きだから受け様だけには言えないと思う恋する男の弱さです。
攻め様の背景を知ることになり、より一層絆を深め二人で真の敵を倒すために立ち向かう。
肉親への愛情、守りたいものが一つで無いと苦悩する攻め様、信じる道を進むと決め、
攻め様と共に戦うことを選び共に苦しみを受けようとするようなケンカップルの恋の
行方をファンタジーテイストで描いた作品でしたが、個人的にはあまりにもケンカップルで
もうちょっとメロメロ甘さも見たかったかもと思った作品です。