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未来を断片的に見通すことが出来る能力を持つ受け様は幼い時からそのために
気味が悪がられたり避けられたり両親にさえ距離を置かれる環境で出会った現在の
身元引き受け人である占いの館のオーナーに誘われ、その能力を生かして占いで日々暮らしていたが、同じような特殊な能力を持つオーナーに言われ、館から町の裏路地での
路地占いをするように言われる。
それはだれかわからないながらも人の命に係わることだと言われ、オーナーの能力も
知っている受け様はだれかを救うためだということしか分からないままに路地占いをする。
そこでチンピラに絡まれひどい目にあったところに助けに入ってくれた二人組の男性、
そのうちの一人に優しく助け出されるが、もう一人は自分を一切見ようともしないばかりか
面倒だと傲慢に言い放つ人物、それが命を助けなければならない攻め様だったのです。
受け様を助けた男性は攻め様の弁護士で何故か受け様は攻め様が血の海でいる場面と
同じくその弁護士とその手を握るようにやはり毒でも飲んだように亡くなっている
女性と3人の悲惨な未来を見てしまう。
受け様はその未来を変えるために攻め様の元へいくが、相手にもされない。
占い師に命の危険があると言われてもすんなり信用なんか出来るはずもなく、
攻め様は受け様が諦めるようにと、肉体を毎夜差し出すなら傍にいることを許すと言い放つ
助けて貰う側がかなり傲慢な物言いですが、信じていない胡散臭い占い師が別の目的で
攻め様に家に入り込もうとしていると思っていれば当然の展開。
しかし受け様は悲惨な姿を見ていてそれを防ぐために条件をのみ毎夜抱かれる。
それもかなり扱いが手ひどくて凌辱系なのですが何故他人のためにここまでするのか?
ラストでさらっと示されるのですが、簡単に言えば一目ぼれなのかも知れません。
そしてもう一つのポイントが攻め様の歴代の妻たち、最初の妻は身体が弱く病死。
その後に再婚した二人の妻も病気や事故で亡くしていて、現在は4番目の妻。
攻め様も再婚した妻が立て続けに亡くなることで自分と情をかわす相手が死んでしまうと
4番目の妻は形だけの妻で極力相手をしないように暮らしている。
その4番目の妻と弁護士の関係と攻め様、それが受け様の見た未来を知る手がかり。
結果的にはそれぞれが幸せをつかむことになりますが、亡き妻たちの不運が実はやはり
攻め様が情をかけたことからだと思えるびっくり展開です。
人を思う気持ちが、狂気を生む、そんな怖い面も感じられる作品でしら。
いままで妻にした3人の女性が何らかの死を遂げる…
おっ、なんだか2時間サスペンスドラマ的なお話かしら?
と、思いつつ読んでいくと、そうだったお話。
勿論BLなのでその辺の要素は含みつつですがね。
龍堂の前に1人の占い師(直斗)が現れる
龍堂を含め男性と女性が血の海で倒れていると。
その未来を変えるために自分(直斗)を側に置くようにといっても信じてもらえず
愛人になって毎日身体を差し出すならという条件でその屋敷に入ります。
そして直斗が関わる事により幸せな未来へと変わって行くのですが
その後に見た未来というのが、自分か龍堂が倒れている姿。
嫌な予感がして龍堂のもとにいくと、横から人影が!!
はい、今までに死んでいった妻たち。
最初の1人は本当に事故死だったのですが
その後の妻たちは、龍堂家に仕える女中頭によって亡き者にされていたのです。
彼女は最初の妻の側仕えで、他の女が旦那様を横取りするのが許せなかったという。
そして何故急に直斗に対して殺意を抱いたかというと
最初は愛人として接していたのに御堂が本気になっているのに気付いて。
そして4番目の妻が何故生きてるのかというと
御堂が4番目の妻を妻として扱っていなかったからという。
だから御堂賀4番目の妻に対して情というものがあったなら
すでにこの世にはいなかったというわけですね。
で、何故この妻に対して情がないのかというと
無理やり進められて結婚したのもあるけれど
妻の方が御堂を恐れて(今までの妻が死を遂げているので)
避けるかたちになってたみたい。
でも人柄を知って関係修復しようと試みるも既に遅し…
御堂は愛想を付かして会話すらしようとしない。
そんな悩みを御堂の側にいる弁護士に相談してると
だんだんと恋が芽生えて、はい不倫です。
だけど御堂にも愛する直斗ができたということもあり
その後の未来予想では元妻と弁護士が結婚式を挙げていて
それに2人が参列してるみたい。
そしてそれを見た御堂が自分達もやるという幸せな未来がvv