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年下変態紳士×ツンデレ眼鏡の恋
shinsekai renai kakumei
義父がイギリス貴族で、母親は世界的に有名なヴァイオリニストという超おぼっちゃまで、東大出のイケメン。
だけど、ストッキング愛に溢れまくった変態というギャップが良かったです。
物腰柔らかいので変態度は突出してるようには感じないけど、ストッキングについて熱く語る姿は紛れもなくマニアックなフェチ野郎。
最初、受けは部下である攻めを毛嫌いしてるんですね。
文句つけようのない家柄や東大出という頭の良さなど非の打ち所がない攻めがいるだけで、受けのコンプレックスが刺激されちゃうから。
そしてゲイだけど女装の趣味もなくストッキングの良さもまったく理解できない受けが、どういう過程を経てストッキングを履くに至るんだろう?ってところが興味をそそられて楽しく読めました。
ストッキングのフェチ愛に溢れてるから、そこらの国産品なんかは見向きもせずインポートのばかり買う攻め。
インポートのって高いですよね。
だけど遠慮なく破いちゃうんだ、これが。
一晩で三足用意して三つとも破いちゃうとか、お金持ちは違うなーって思いました。
そして最後の特注ウェディングドレス。
その下に着ける特注レースの下着も破る攻め。
インポートのレース下着もバカ高いじゃないですか。
おぅ!勿体無い!!と思うシーンが多々あって、私って庶民だなぁ……と思ってしまいました。
そしてウェディングドレスのスカートの中に頭を突っ込んで
「主任のスカートの中には神秘の小宇宙があります」だの「あまりに眩しい桃源郷すぎる」だの「離れがたい魅惑の楽園」だの……
大真面目に変態なことを言う紳士、嫌いじゃないです。
新しい世界が拓けました!ありがとうございます。
出来すぎの部下に嫉妬や僻む真壁が最初は読んでいて辛かったです。
でもエルフォードと仲を深めていくうちに彼の紳士さや誠実さ真面目さを知り好きになって行く様子は良かったです。
ただ、エルフォードが従兄弟に頼まれて熊切を探すのに真壁を利用したのがわかって、これまでの事はみんな仕組まれていたと?とショックで。
エルフォードが釈明をしますが、真壁を好きになった理由があまり納得できず、外泊許可をとって初めての夜を過ごす日の事を今日あたり熊切探しが進展しそうと話したり。
熊切が元義父に謝罪したり、元婚約者の本性は問われずあっさり本命と結婚したりその辺がどうもひっかかり甘々に没頭できませんでした。
新世界結婚行進曲
では夫婦とストッキングとお姫様抱っこがキーでしたね。
エルフォードのストッキングとスカートの中身への情熱には頭が下がります。
念願のお姫様抱っこしてもらえて良かったですね。まさか予行練習していたとは!それを見てショックで苦しんだのに。
エルフォードも真壁の好きなタイプを熊切から聞かされてショックでしたでしょうが自分でもお姫様抱っこを叶えようとしたところは好感がもてました。
惜しみ無い愛の言葉を囁き続けるエルフォードとやっと素直になった真壁。こちらで前半の引っ掛かりが少しほぐれました。
真壁の乙女な32年は変態王子に会うための必要な時間だったんですね。どうかお幸せに!
乙女な願望が言い出せず皮肉屋になってしまう『こじらせた』受けと、優しく紳士なスパダリで『変態(ここ大事!)』な攻めがベストマッチであることを証明した一冊。
神寄りの萌え×2です。読んで良かった。これぞ鳥谷さんの真骨頂ではないかと思います。イラストも美しく、それ故、笑ってしまった部分もあるのよね。
笑いましたよ、激しく。
でも、身につまされるのよね。
バリバリ仕事をしてきた男勝り(ひょっとして死語かしら?)の姐さん方は、真壁にとても共感出来るのではないかと思うのですよ。
捜査一課特捜係主任警部補の真壁直紀は、学生時代に希望していた都庁に落ち、警察官になってからも自分が思い描いた様な形の配属がされず、そのくせ昇進だけは早かったので周りにはやっかまれ、やっと念願の一課に入れたという所為で心の底に鬱屈とした想いを抱いています。そんな真壁がやつあたりの様に厭味を言う相手は、3つ年下の部下、エルフォード治隆。恵まれすぎるほどの容姿と家柄、そして東大法学部卒でありながらノンキャリで昇進試験さえ受けないエルフォードは真壁から見ると遊んでいる様にしか見えないのに検挙率が高くて仕事が出来る。そんないけ好かないエルフォードに真壁は窮地を救われます。真壁は『自分よりたくましい男性に守って貰いたい願望』が強いのですが、自分もガタイが良いため、今までその願望を口にする度に笑われ続け、恋を諦める様になっていました。バーで好みの男性に口説かれるという初体験で舞い上がり、すられてしまった財布をエルフォードが取り返してくれたのです。エルフォードは真壁に対して、自分の理想の恋人『ストッキングの似合う美しい足の男性』を一緒に探して欲しいと持ちかけます。恩を感じた真壁はエルフォードと一緒に恋人探しをするうちに、ストッキングをはいた美足への変態的な愛情表現を別にすれば、彼が礼儀正しく誠実ないい男であることを知ります。自分に対する紳士的なふるまいと、時折見せる熱のこもった態度。真壁の心は千々に乱れます。エルフォードが真壁に近づいたのは、何か含みがあるのか?エルフォードの理想の恋人は見つかるのか?また、日々育っていく真壁のエルフォードへの気持ちは?
笑って笑って、表題作を読み終えたのですが、次の『新世界結婚行進曲』も、とーってもいい話だった!
愛されれば愛されるほど不安になる。
いや、解ります。
恋愛上手じゃない長い時間を過ごしてしまうとそんな風になっちゃうよね。
で、理性とは異なる部分で腹が立ったり、不安になったりするんだよね。
その気持ちの解決に、真壁が出した結論は単純だけれど、偉い!
感動したの。
で、その後、
「結局はそれかい!」と大笑いして全編を読み終わりました。
何度も言っちゃうけど「いやー、読んで良かった」。
周防侑未さんの美しいイラストがピッタリなこの作品。
鳥谷さんの作品を読まれたことのある方ならばピンとくるとは思いますが、今回は足フェチ、ストッキングフェチな一冊となっております。
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受けは、銀縁眼鏡が馴染む細面の整った容貌と日本人の中では長身の部類に入る、真壁。
恋人いない歴=年齢の32歳で、捜査一課特捜係主任の警部補。
攻めのエルフォードは、警察官には馴染みない父が英国貴族という29歳。
真壁の部下で、東大出のエリートであり才能も人望も人気もずば抜けた存在。
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例え180センチ近い身長を持とうとも、剣道の腕がたとうとも、真壁は自分をお姫様抱っこしてくれそうな男性との出会いを待ち続けている乙女男子。
都庁職員を目指しながらも落ち、恋人いない歴を伸ばす真壁にとって、コンプレックスを刺激される存在が部下のエルフォードでした。
そんなエルフォードとも、彼の性癖や過去を知るに至り徐々に心を開いて…というお話です。
真壁は鳥谷さんの良く書かれる自己評価の低いツンデレです。
ただかなりの確率で登場する女性のヒステリックさのある受けでは今回はあまりなく、ホッ。
笑ったのはやはり鳥谷さん独特の言い回しですね。
『鰻以外の贖罪を』とか『ストッキング男は所定の場所にしか棲息してはならない生き物だ』とか。
どこから浮かぶんだろうか、こんな表現。
そういう意味では天才的な方ですね(笑
残念なのは、エルフォードせっかく外国人、しかもお貴族様(もどき)となればもうイラストの対比的にも黒髪でなくパツキンで良かったのでは!と思ったのですが、実は純国産…ここは国産でなくとも…外国人の養子でも…
そして真壁の同僚の鳴瀬。
気も腕っ節も強い小柄男子なんて美味しすぎる!
出来ればもっと彼の逸話が読みたかったー。
そうすると本編から脱線してしまうのですが、ただわたしの一番好きなタイプの受けになりそうなキャラでしたので残念度が高かった〜。
なんのトピだったかは忘れてしまったのですが
「答えて姐さん」で紹介されていて、
気になったので購入した1冊です。
いや~買ってよかった!
おもしろかったです。
美人系なんだけど、
決して女性に見えるわけではない受けが
女装をするというのが好きなので
私の好みドンピシャのお話でした。
受けの真壁がとにかくかわいい!
もともと女装が趣味だったとか、
かわいくなりたい願望があったとかいうわけではなく
女性的な部分はないんですが
とにかく乙女思考。
身長178cmの32歳の警察官ですが
理想のタイプは「自分を軽々と抱きかかえてくれる、
優しくて逞しい年上の男」
お姫様だっこされるのを
ずっと夢見ているかわいこちゃんです。
エルフォードと想いが通じ合ってからも、
「お姫様だっこしてほしい」と言えなくて
でもしてほしくて...
かわいい!たまらんです( ´艸`)
さて、この作品の特徴である、
全裸にストッキングで致すシーンですが...
「はいたままどうやって挿れるんだろう...」
とずっと疑問に思ってました。
「ストッキングは伸びるから、
挿れようと思えばそのまま突っ込めるのかな...」
(直接的な表現ですみません)
といろいろ想像してたんですが...
そうですよね!
破るんですよねー!!(゚Д゚;)
そりゃそうだ。
なんで思い付かなかったんだろう。
破るって発想が全くなかったバカな自分が恥ずかしい。
伸びるからそのまま穴に...とかバカすぎでしょ!自分!
鳥谷さんは大好きですが、これは萌えと中立の間かな、という感想です。
というのも、テーマになってる攻めキャラの「ストッキング愛」
それも女性でなく、ストッキングを履いた男性の脚が好き、というマニアック。
ストッキングや女性向け下着(ガーターとか)は嗜好として好き嫌いが別れそうですが、自分はどっちかと言うと嫌いではないです。
ですが「女装」とはまた違うんだよなぁと思います。「女装」は何だか苦手なんです。
この作品は攻めがその嗜好故に受けにストッキングを履かせるお話だと思って読んでいたのですが、次第に全身女装になっていく受けキャラに、何だか苦手なお話かも・・・と思ってしまいました。
主人公の真壁は警察官でゲイなのですが、部下にあたるエルフォードもゲイであると知り、何故かゲイ友としてエドワードの理想の相手探しを手伝うことになります。その理想というのが「黒ストッキングの似合う男性」。
黒ストッキングを履いた男性の脚にしか勃たないと言うエドワード。
何度真壁の口から「変態」という言葉が飛び交ったかわからないお話です。
二部構成になっていて、全部読んだ感想としてはわりとさらさら読める感じでした。でもこれは恋愛を楽しむお話でなく、キャラの変態的な嗜好を楽しむお話なのかな、とも思います。
世の中もっと黒ストッキングの男性がうろうろしててもいいのに…と言うエルフォードと、それは特定の場所にしか生息してはいけない生き物だから、という真壁の会話はおかしいけど、本人たちは真面目に黒ストッキングのことで何時間も談義するんですよね。
真壁は最初は優秀故に目の敵にしていたエルフォードに次第に惹かれていきますが、自分は背も高くストッキングの似合う男性ではないので見込みはないと思い込んでいます。
いつも何となく惜しいのは、鳥谷さんの受けキャラって顔は綺麗なのに卑屈なキャラが多い気がすること。
思い込みが激しくて思考がネガティブというか、あと一息で幸せになれるところまできて、自分の思い込みで壊してしまうような性格は勿体ないし、ちょっとおいおいてなります。
それと、エルフォードが色んなストッキングを持ってきては真壁に履かせるのですが、それが挿絵で殆ど見られなかったことが残念でした。せっかく綺麗な絵柄なので、もっと描いてほしかったと思います。
しかし・・・やっぱり女装ものが苦手だからか、最初は「女装趣味があるやつがよくわからない」と言っていた真鍋がどんどん女装に傾倒していき、それが何だが受け入れ難かったです。
ストッキングだけなら良いのですが、最後はウエディングドレスを着て女性下着も付けてのベッドイン。
女装してのHがどうしても苦手で・・・ごめんなさい。
(「男の娘」とか、もう明らかに最初からそういうネタのお話なら大丈夫なんですが^^;)
もともと「お姫様抱っこしてほしい」願望のある真鍋なのでいいのかなと思うのですが、真鍋を当然のように「俺の奥さん」と言ってるのもどうも・・・。
勿論本人同士の欲求が合意しているなら何の問題もないのですが、勝手な読み手の意見として、もともと心が女の人のゲイでないなら、男性同士なら対等に結婚してほしいというか、「女性服を来てほしい」と言うなら女の人を求めてるみたいに思えて気になってしまうんです。
ですが、最初は可愛くて健気と思ったエルフォードの言葉攻めがやはり変態的でそこはさすがです。最早普通の嗜好のベッドシーンはかけないのでは…と思える作家さんです。
ストッキング愛に関してこんなに書かれた本はちょっとないかな、という理由で萌で。
ストッキングをはいた受、というかなりマニアックな部類に入る作品ということを知り
気になって手に入れ読んでみました。
いわゆる受けうけしい男の子タイプではなくそれとは真逆な硬い職業の男、ということですが、けっこう思考は乙女が入った感じでした。
個人的には好きなタイプの受けではなかったのですが、ストッキングが似合うほどの美脚に惚れ込んでしまった攻め様の一途さが良かったように思います。
後半はウエディングドレスを受けが着ていて、それも個人的には好きな設定ではないのですがこういったお話はあまり見かけないので楽しく読めました。
突き抜けたヘンタイ攻めって好きです。
かと言ってスカトロとかはダメ、無理。小説で読むと特に描写を想像しまくってしまい気持ち悪い。
だからフェチ的なものとか、エグくない軽いSMものとかは大好きなんです。
体の一部分や行為に妙に執着しているキャラを見ると、それだけ相手にも執着しているように思えるんですよね。相手に出逢ってから目覚めてしまったとか、相手役だけにそうしているならば尚更。
鳥谷しずさんを読んだのは2作目です。
前回は受けがヘンタイだった「恋色ミュージアム」。
受けがヘンタイってパターンはあまり読んだことないな、と思い購入し、男性の美しいボディに執着しまくる受けを堪能させていただきました。
そして今回の「新世界~」をヘンタイ攻めということで購入。
読んでいる途中で「アレ?」と既視感を覚え、作者様が同じことに気付きました。
なんという間抜けな……
今回のヘンタイ攻めも突き抜けていてよかった。
まさに新しい世界が開かれてしまいましたね。
受けの表向きの顔と、隠している本心とのギャップが大変かわいらしかったです。
警察官同士、ということがもう既に萌えます。ガチガチの刑事ものも大好きです。
けれど今作は仕事描写を入れすぎることなく、ふたりの気持ちの変化と上手くからめて事件解決に持っていくバランスがとてもよかったです。
エロも大変エロイ。
ヘンタイっ子のラブストーリーやぁ…
という感じでした。
次回はきちんと作家買いをしようと思いました。
新刊チェックで粗筋を読んだ時は微妙な感じでした。
レビューをチラ読みして、面白そうだったので、買うことにしました。
特典ペーパー付きで、オークション購入を考えましたが、
定価で買うのと変わらないため、いつもの書店で新刊で購入しました。
読んだ感じでは、「新世界が開けた」とか、「革命が起こった」とか、
そんなに感じませんでした。
レビューで期待し過ぎないように気をつけていましたが、
無意識のうちに期待し過ぎてしまったようです。
受けの理想が、
「お姫様抱っこをしてくれる年上の優しいマッチョマン」
で、理想とは離れた、年下で体型が似ている攻めに対して、
お姫様抱っこは決して叶わないと思っていたところ、
突然お姫様抱っこされたシーンがとても良かったです。
221ページの挿絵の、真壁さんの驚いた表情がとても良いです。
230ページ10行目の、長年の願いを漸く口にすることが出来た受けの、
「これからは時々、家でも、その……、お姫様抱っこをしてくれ」
というセリフが、その時の受けの思い、雰囲気や口調、態度などが
とても伝わってきて、とても萌えました。
250ページにある攻めのセリフ
4行目「神秘の小宇宙に見惚れています」
8行目「主任のスカートの中には、神秘の小宇宙があります。」
が、とても面白かったです。
攻めの感動がとても伝わってきて、攻めがウットリと
酔い痴れている様子が伝わってきて、
読んでいる私まで何だか萌えてしまいました(笑)。
作品の初めから終わりまで通して、受けの気持ちの揺れ動きが
滑らかに綺麗に表現されている文章だと思いました。
受けと攻めの会話の遣り取りが面白くて、コントラストが
ハッキリしていて分かりやすかったです。
受けは、乙女な夢を持っていても、
公私ともに男らしくてクールでカッコ良いと思いました。
エルフォードさんを好きになる前でも、嫌っていても
認める部分はきちんと認め、言いすぎたりすると
反省する姿に好感を持ちました。
攻めは、自分の実力や容姿など、ひけらかすことは無く、
公私ともに、どんな時でも、常に真壁さんを立てすぎず立てて、
さりげなく守る紳士的なところが魅力的でカッコ良いと思いました。
253ページで物語が終わるのですが、253ページの最後の行まで
たっぷりと書かれているので、まだ続くのかと思ったら、
次のページを捲ると1行目にあとがきが現れたので
「え?今ので終わったの!?」と、数秒、固まってしまいました。
普通、大抵は、最後のページは少し余白があるので、
ある程度、読み終わる心構えが出来るけど、
今回は心の準備をする間もなく突然ブチッと終ったので、
まだ何か書かれているという感覚が抜け切れませんでした。
今まで、このような終わり方をした作品には出合わなかったので、
読み終わりと後書きの間の余白を意識したことが全く無かったので、
この作品をきっかけに、余白の意味を考えることになるとは
思いもしませんでしたが、良い経験になったと思いました。
ページの最後の行でピッタリと終われたかもしれませんが、
物語が終わった後と後書きの前に数行から1ページの余白を
作ってほしいと思いました。
今回の評価は、「神」と「萌×2」で随分と迷いました。
最終的には、感覚的な部分を頼りに「萌×2」にしましたが、
気持ちは「神」に近い「萌×2」です。
今回の挿絵は周防佑未 先生で、先生やファンの方には申し訳ないですが、
私にとっては苦手な挿絵です。
しかし、今回は作品の世界観と先生の挿絵がとても調和していると思いました。
挿絵から主人公二人の雰囲気が伝わってきて、とても良かったです。
今回の挿絵は周防先生で良かったと思いました。
今回の挿絵は「萌×2」評価です。
今回は受様の部下で年下ながら美貌の巡査と
警視庁捜査一課特捜三課の主任警部補のお話です。
最初は嫌っていた部下と恋人になるまでの本編と
更にグレードアップする2人の世界を描いた後日談を収録。
受様は難関大学に現役合格し
都庁職員を目指して就活しますが
採用されたのは保険で受けた警視庁でした。
仕方なく選んだ職業ながら
警察官という職は性分に合っていて
それならと「花の捜査一課」を目指しますが
同期の中ではほぼ最速の早さで
昇進してはいるものの
憧れの一課からのお呼びは有りません。
今年の春
やっと念願の捜査一課に配属されますが
一課内の左遷部署とも噂される
未解決事件再捜査の特捜三課!!
受様はぶつけどころのない
不満を胸に抱えることとなります。
しかも主任を拝命した三係で出会った
年下の部下である攻様の存在が
更に受様のストレス源となっていました。
この年下の部下こそが今回の攻様です♪
攻様は家柄も容姿も優れていて
東大法学部卒なのにノンキャリアで入庁
気楽だからと昇進試験も受けず巡査でいます。
観察眼も行動力もある攻様は
特捜では一番の検挙率をあげていて
思い通りにならない人生を歩む受様の
コンプレックスを刺激しまくるののです(笑)
そんな受様が愚痴を吐けるのは
元銀行員で女装クラブの経営者となった
学生時代からのゲイ友だけ。
受様は180センチ近い長身を
軽々と抱きあげられて甘やかされたいと願う
乙女思考なゲイだったのです♪
うっぷんのたまっていた受様は
友人の店を出た後入ったゲイバーで
財布をすられてしまうのですが
運よく居合わせた攻様が
財布を取り戻してくれた事をきっかけに
攻様もゲイである事が判明します!!
なんと攻様は
受様の同期が捜査の為にした
女装したストッキングの脚に惚れてしまって
女性に反応しなくなったと告白、
ゲイを自覚したばかりの攻様は受様に
ゲイ友になって欲しいと言い出してます。
御迷惑でなければ
俺の恋人探しに付合ってもらえませんか?
果たして攻様は立派なゲイとして
恋人をGET出来るのか?!
表題作の雑誌掲載作に
書き下ろし続編収録しての文庫化です。
高身長ながらがっちりした男性に
甘やかされて抱かれたいと願う受様が
コンプレックス刺激まくりなだった攻様と
瓢箪から駒的な展開で恋に落ちるお話です♪
最初は反発していた部下が
自分と同じゲイだと知った事で見方が変わり
徐々に自分の考えを改めていった受様は
今まで見えていなかった攻様の良さが
ストレートに見えてきてフォーリンラブ(笑)
しかも攻様の方でも
話のきっかけだったはずなのに
ストッキングの世界にハマっちゃった上
自分の為に一生懸命になってくれる
受様を可愛いなんて思っていくので
攻様のストッキングフェチに付合えるなら
受様の恋は受様しだいのようなのですが
実は攻様がゲイバーに出張った原因は
攻様の同期に惚れたからではなくて
受様のゲイ友である元銀行員を盗難犯では
と疑って探っていたという裏があるで
素直にはまとまりません。
2人がまとまるまでヤキモキしつつ
とっても楽しく読めました。
鳥谷さんのお話は
フェチ持ちや内向的性格の受様が
良くも悪くも俺様な攻様に出会って
めくるめく愛欲の世界に連れられて行く
っていう展開がもはや鉄板♪
今回は攻様が新境地の開拓者な上に
受様は初めてなのに妙に付合いが良いので
官能世界を心ゆくまで(?!)体感されられています。
硬そうなタイトルだと思いましたが
読んでみるとこれ以上ない程ぴったりでした!
続編は2人の結婚式のお話になります。
攻様が好き過ぎて嫉妬したり
不安になったりグルグルする受様が
とっても面白かったです。
本作はフェア店で購入ですると
番外編ペーパー付きです。
攻様の変態残念度の緩和作とあるのに
あまり成功してなかったですがソレも一興♪
今回は本作と似たカップリングで
素直になれない年上受様と男前な年した攻様で
凪良ゆうさん『真夜中クロニクル』はいかがでしょう?