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年下変態紳士×ツンデレ眼鏡の恋
shinsekai renai kakumei
警視庁捜査1課の上司と部下がアブノーマルな新世界への道を嘘から出た実でどっぷり
ハマっていくシュールだけれど結果的にはバカみたいに甘いラブストーリーでした。
受け様は部下である攻め様を毛嫌いしている、それも攻め様には関係ないような
理不尽とも言えるような僻み&妬み、更にゲイである己のコンプレックスが原因で
攻め様に対してはどうしても気安く出来ない。
この受け様のツンデレ具合は甘い乙女系、180センチ近い長身なのにゲイ、それも誰かに抱いて欲しいと思っているネコなのですが、萌えどころアリアリの受け様です。
更に攻め様もある目的のために受け様に近づきゲイでもないのにゲイに目覚めたなんて
ありもしない事を言って受け様を徐々にだまし受け様の友人の店に入る為だけに、
ストッキングを履いた足が好きだなんて変態じみた言動をしている。
本当の事を知らなければイケメンで育ちも頭も良いのに、残念なイケメンだと思ってしまう。
攻め様にもギャップ萠しちゃう展開だし、ミイラ取りがミイラを行ってしまう攻め様の
その後は受け様を強制的に巻き込んでの新世界への飽くなき探検と好奇心、
性格的にとことんのめり込むタイプだからなのか、後半部分では本物の変態さんです。
クールで冷たくて理屈っぽい受け様を苦手だと思っていた攻め様、そんな攻め様を
毛嫌いしていた受け様、そんな二人がすれ違ってしまいそうになるけれど、
その辺りのぐちぐちしたような流れはダラダラしていない感じで、すっきり誤解も解け、
受け様の友人をある目的で追っていた攻め様も誤解だとわかりすっきりした感じの
変態への道を心行くまで堪能出来る作品。
エロと内容がばっちりマッチングしている感じで、これぞ萌えBLだと思わせる1冊です。
なんのトピだったかは忘れてしまったのですが
「答えて姐さん」で紹介されていて、
気になったので購入した1冊です。
いや~買ってよかった!
おもしろかったです。
美人系なんだけど、
決して女性に見えるわけではない受けが
女装をするというのが好きなので
私の好みドンピシャのお話でした。
受けの真壁がとにかくかわいい!
もともと女装が趣味だったとか、
かわいくなりたい願望があったとかいうわけではなく
女性的な部分はないんですが
とにかく乙女思考。
身長178cmの32歳の警察官ですが
理想のタイプは「自分を軽々と抱きかかえてくれる、
優しくて逞しい年上の男」
お姫様だっこされるのを
ずっと夢見ているかわいこちゃんです。
エルフォードと想いが通じ合ってからも、
「お姫様だっこしてほしい」と言えなくて
でもしてほしくて...
かわいい!たまらんです( ´艸`)
さて、この作品の特徴である、
全裸にストッキングで致すシーンですが...
「はいたままどうやって挿れるんだろう...」
とずっと疑問に思ってました。
「ストッキングは伸びるから、
挿れようと思えばそのまま突っ込めるのかな...」
(直接的な表現ですみません)
といろいろ想像してたんですが...
そうですよね!
破るんですよねー!!(゚Д゚;)
そりゃそうだ。
なんで思い付かなかったんだろう。
破るって発想が全くなかったバカな自分が恥ずかしい。
伸びるからそのまま穴に...とかバカすぎでしょ!自分!
今回は受様の部下で年下ながら美貌の巡査と
警視庁捜査一課特捜三課の主任警部補のお話です。
最初は嫌っていた部下と恋人になるまでの本編と
更にグレードアップする2人の世界を描いた後日談を収録。
受様は難関大学に現役合格し
都庁職員を目指して就活しますが
採用されたのは保険で受けた警視庁でした。
仕方なく選んだ職業ながら
警察官という職は性分に合っていて
それならと「花の捜査一課」を目指しますが
同期の中ではほぼ最速の早さで
昇進してはいるものの
憧れの一課からのお呼びは有りません。
今年の春
やっと念願の捜査一課に配属されますが
一課内の左遷部署とも噂される
未解決事件再捜査の特捜三課!!
受様はぶつけどころのない
不満を胸に抱えることとなります。
しかも主任を拝命した三係で出会った
年下の部下である攻様の存在が
更に受様のストレス源となっていました。
この年下の部下こそが今回の攻様です♪
攻様は家柄も容姿も優れていて
東大法学部卒なのにノンキャリアで入庁
気楽だからと昇進試験も受けず巡査でいます。
観察眼も行動力もある攻様は
特捜では一番の検挙率をあげていて
思い通りにならない人生を歩む受様の
コンプレックスを刺激しまくるののです(笑)
そんな受様が愚痴を吐けるのは
元銀行員で女装クラブの経営者となった
学生時代からのゲイ友だけ。
受様は180センチ近い長身を
軽々と抱きあげられて甘やかされたいと願う
乙女思考なゲイだったのです♪
うっぷんのたまっていた受様は
友人の店を出た後入ったゲイバーで
財布をすられてしまうのですが
運よく居合わせた攻様が
財布を取り戻してくれた事をきっかけに
攻様もゲイである事が判明します!!
なんと攻様は
受様の同期が捜査の為にした
女装したストッキングの脚に惚れてしまって
女性に反応しなくなったと告白、
ゲイを自覚したばかりの攻様は受様に
ゲイ友になって欲しいと言い出してます。
御迷惑でなければ
俺の恋人探しに付合ってもらえませんか?
果たして攻様は立派なゲイとして
恋人をGET出来るのか?!
表題作の雑誌掲載作に
書き下ろし続編収録しての文庫化です。
高身長ながらがっちりした男性に
甘やかされて抱かれたいと願う受様が
コンプレックス刺激まくりなだった攻様と
瓢箪から駒的な展開で恋に落ちるお話です♪
最初は反発していた部下が
自分と同じゲイだと知った事で見方が変わり
徐々に自分の考えを改めていった受様は
今まで見えていなかった攻様の良さが
ストレートに見えてきてフォーリンラブ(笑)
しかも攻様の方でも
話のきっかけだったはずなのに
ストッキングの世界にハマっちゃった上
自分の為に一生懸命になってくれる
受様を可愛いなんて思っていくので
攻様のストッキングフェチに付合えるなら
受様の恋は受様しだいのようなのですが
実は攻様がゲイバーに出張った原因は
攻様の同期に惚れたからではなくて
受様のゲイ友である元銀行員を盗難犯では
と疑って探っていたという裏があるで
素直にはまとまりません。
2人がまとまるまでヤキモキしつつ
とっても楽しく読めました。
鳥谷さんのお話は
フェチ持ちや内向的性格の受様が
良くも悪くも俺様な攻様に出会って
めくるめく愛欲の世界に連れられて行く
っていう展開がもはや鉄板♪
今回は攻様が新境地の開拓者な上に
受様は初めてなのに妙に付合いが良いので
官能世界を心ゆくまで(?!)体感されられています。
硬そうなタイトルだと思いましたが
読んでみるとこれ以上ない程ぴったりでした!
続編は2人の結婚式のお話になります。
攻様が好き過ぎて嫉妬したり
不安になったりグルグルする受様が
とっても面白かったです。
本作はフェア店で購入ですると
番外編ペーパー付きです。
攻様の変態残念度の緩和作とあるのに
あまり成功してなかったですがソレも一興♪
今回は本作と似たカップリングで
素直になれない年上受様と男前な年した攻様で
凪良ゆうさん『真夜中クロニクル』はいかがでしょう?
鳥谷さんこの本の帯で「新書館のエロ鉄人」ってネーミングされてまして、思わず噴き出しました!
さて、この題名一体なんだろう?イラストは周防さんの色気あふれるちょっといい感じの表紙だし、設定は刑事だし、この題名とのマッチングが予想できなくてワクワクと。。。
ふたを開けてみたら、ビックリ箱のようなその展開と内容に、もう面白くて面白くて!
キャラクターがとても魅力的で、ぐいぐい引き込まれます。
新世界ってそういうことだったのね~
新たな性癖の扉を開くとでもいいましょうか?
しかも、後半のお話の題名は【結婚】とまでついていて花嫁姿まで出てくるのですが、男のウエディングドレス姿ってすごく地雷なんですが、これは全然イケる!
だって性癖の延長なんですもん♪
最初から最後まで、息もつかせない面白さで迫ってきた一冊に大満足です☆☆☆
本当は都庁の職員になりたかったのに、公務員にはなったけどそれは警察。
ならば捜査1課でとあこがれていたのに、なかなかそこへいけなくて、やっとその部署に配属になったという現在、過去の未解決事件を担当している主人公の真壁。
そんな点も彼が卑屈になる原因でもあるのですが、更に彼はゲイ、しかも抱かれたい方。
だけど背も高いし、今まで恋人もいたこともなく処女で。
こんな自分は・・・と更に卑屈に思う真壁ですが、彼の部下でイケメンのエルフォードが気に入らない!
彼は背も高く見た目もイケていておまけに英国の貴族の息子でと、真壁のコンプレックスを刺激するからですw
そんな苦手に思っていたエルフォードと捜査を一緒にすることになり、知った彼の性癖にゲイ友になることになって、そして思いがけずエルフォードに心が傾いていく
と言うお話なのですが・・・
このエルフォードが残念なイケメンというか嬉しい変態!?
真壁の同期で妻子持ちだけどとても可愛らしい外見をしている鳴瀬のストッキング姿を見て、男の足のストッキングに興奮するようになったという変態さんいらっしゃ~い♪な人。
しかも、好みがうるさいらしく、理想の足を求めているというからもう笑っちゃう!
それで、女装バーへ一緒に真壁と行ってもらうとかね。
それのこだわりが半端なくて、最初はストッキングを履いた足だったこだわりがどんどんとマニアックに進行して、ついにはストッキングを破ってエッチという趣向にこだわるというから♪
そのシーンがまたエロくてよいのですよ。
また真壁がネガティブツンデレで、ヘタレてるのを意地張って隠すんですけど、その性格が実は乙女で、何かかわいいの~
外見に似合わない乙女っていうのがもうツボ!
エルフォードの事を変態呼ばわりしても、好きだから案外すんなり受け入れちゃって。
ストッキングプレイが見どころですね。
他にもたくさん、たくさんあるんですが、それは是非読んで笑ってニヤニヤしてほしいです!
逐一が愉快なの。
【新世界結婚行進曲】ではお姫様だっこに憧れて、へたれて嫉妬する真壁の姿があったりして。
彼等は新婚部屋として部屋を借りるんですが、これって趣味の為の部屋じゃないか?とか
ラストのウエディングドレスエッチもね♪
そこでのエルフォードのセリフ「主任のスカートの中には神秘の小宇宙があります」とか「楽園」とか、最後まで抱腹絶倒?
このぶんだと、彼等はさらに新世界の扉をあけるに違いない!と。
どうしよう、神をつけようか迷っています!
「恋色ミュージアム」がかなりハマったのですが、
この作品も、たまらなく楽しい1冊でした。
作者さんのファンになってしまい、作者さん買いをする作家さん
に入りそうです。
今回は、ストッキング!
突き抜けた変態っぷりを楽しめます!
高身長でがっしり目の刑事、真壁は、
背の高い、マッチョな男が好き。しかし、そんな男からは
真壁は、身長が高すぎると揶揄されたり、
好みの男と恋愛をできないことを残念に思っている。
そんな真壁は、刑事の後輩のエルフォードのことを嫌っていたのですが、
エルフォードもゲイで、ストッキングの似合う男が好きだということを
知り、徐々に心を開いていきます。
ストッキングエチがすごかった。
エルフォードの変態っぷりも良かったのですが、
真壁の実は乙女なところもたまりません!
それにしても、毎回ストッキングを破いていたら、
相当お金かかるよな~と現実的に考えてしまいました。
鳥谷さんの書かれる話は両想いになるまでは色々切なくて感動するのに、
結ばれてしまった後は変態にスイッチオンしてまっしぐらって感じが
楽しくて好きです。特に攻めの方。仕事、家柄、容姿、全てがハイスペック
なのにストッキング好きのド変態って(笑)
受けの方も最初は恥じらってるけど、攻めが喜ぶのならって完全に流されちゃって
ます。女装の元銀行員の親友が最後に色んな名言を吐いてていい味出してます。
「新世界恋愛革命」っていうおめでたいタイトルもぴったりです。
完全にバカップルの二人。一生仲良く二人で変態プレイやってろよって思います。
お姫様抱っこに憧れる身長178センチの受け。こんな高身長の受けに萌えられる
かなって最初心配しましたが、全然大丈夫でした。可愛かったです。
新刊チェックで粗筋を読んだ時は微妙な感じでした。
レビューをチラ読みして、面白そうだったので、買うことにしました。
特典ペーパー付きで、オークション購入を考えましたが、
定価で買うのと変わらないため、いつもの書店で新刊で購入しました。
読んだ感じでは、「新世界が開けた」とか、「革命が起こった」とか、
そんなに感じませんでした。
レビューで期待し過ぎないように気をつけていましたが、
無意識のうちに期待し過ぎてしまったようです。
受けの理想が、
「お姫様抱っこをしてくれる年上の優しいマッチョマン」
で、理想とは離れた、年下で体型が似ている攻めに対して、
お姫様抱っこは決して叶わないと思っていたところ、
突然お姫様抱っこされたシーンがとても良かったです。
221ページの挿絵の、真壁さんの驚いた表情がとても良いです。
230ページ10行目の、長年の願いを漸く口にすることが出来た受けの、
「これからは時々、家でも、その……、お姫様抱っこをしてくれ」
というセリフが、その時の受けの思い、雰囲気や口調、態度などが
とても伝わってきて、とても萌えました。
250ページにある攻めのセリフ
4行目「神秘の小宇宙に見惚れています」
8行目「主任のスカートの中には、神秘の小宇宙があります。」
が、とても面白かったです。
攻めの感動がとても伝わってきて、攻めがウットリと
酔い痴れている様子が伝わってきて、
読んでいる私まで何だか萌えてしまいました(笑)。
作品の初めから終わりまで通して、受けの気持ちの揺れ動きが
滑らかに綺麗に表現されている文章だと思いました。
受けと攻めの会話の遣り取りが面白くて、コントラストが
ハッキリしていて分かりやすかったです。
受けは、乙女な夢を持っていても、
公私ともに男らしくてクールでカッコ良いと思いました。
エルフォードさんを好きになる前でも、嫌っていても
認める部分はきちんと認め、言いすぎたりすると
反省する姿に好感を持ちました。
攻めは、自分の実力や容姿など、ひけらかすことは無く、
公私ともに、どんな時でも、常に真壁さんを立てすぎず立てて、
さりげなく守る紳士的なところが魅力的でカッコ良いと思いました。
253ページで物語が終わるのですが、253ページの最後の行まで
たっぷりと書かれているので、まだ続くのかと思ったら、
次のページを捲ると1行目にあとがきが現れたので
「え?今ので終わったの!?」と、数秒、固まってしまいました。
普通、大抵は、最後のページは少し余白があるので、
ある程度、読み終わる心構えが出来るけど、
今回は心の準備をする間もなく突然ブチッと終ったので、
まだ何か書かれているという感覚が抜け切れませんでした。
今まで、このような終わり方をした作品には出合わなかったので、
読み終わりと後書きの間の余白を意識したことが全く無かったので、
この作品をきっかけに、余白の意味を考えることになるとは
思いもしませんでしたが、良い経験になったと思いました。
ページの最後の行でピッタリと終われたかもしれませんが、
物語が終わった後と後書きの前に数行から1ページの余白を
作ってほしいと思いました。
今回の評価は、「神」と「萌×2」で随分と迷いました。
最終的には、感覚的な部分を頼りに「萌×2」にしましたが、
気持ちは「神」に近い「萌×2」です。
今回の挿絵は周防佑未 先生で、先生やファンの方には申し訳ないですが、
私にとっては苦手な挿絵です。
しかし、今回は作品の世界観と先生の挿絵がとても調和していると思いました。
挿絵から主人公二人の雰囲気が伝わってきて、とても良かったです。
今回の挿絵は周防先生で良かったと思いました。
今回の挿絵は「萌×2」評価です。
突き抜けたヘンタイ攻めって好きです。
かと言ってスカトロとかはダメ、無理。小説で読むと特に描写を想像しまくってしまい気持ち悪い。
だからフェチ的なものとか、エグくない軽いSMものとかは大好きなんです。
体の一部分や行為に妙に執着しているキャラを見ると、それだけ相手にも執着しているように思えるんですよね。相手に出逢ってから目覚めてしまったとか、相手役だけにそうしているならば尚更。
鳥谷しずさんを読んだのは2作目です。
前回は受けがヘンタイだった「恋色ミュージアム」。
受けがヘンタイってパターンはあまり読んだことないな、と思い購入し、男性の美しいボディに執着しまくる受けを堪能させていただきました。
そして今回の「新世界~」をヘンタイ攻めということで購入。
読んでいる途中で「アレ?」と既視感を覚え、作者様が同じことに気付きました。
なんという間抜けな……
今回のヘンタイ攻めも突き抜けていてよかった。
まさに新しい世界が開かれてしまいましたね。
受けの表向きの顔と、隠している本心とのギャップが大変かわいらしかったです。
警察官同士、ということがもう既に萌えます。ガチガチの刑事ものも大好きです。
けれど今作は仕事描写を入れすぎることなく、ふたりの気持ちの変化と上手くからめて事件解決に持っていくバランスがとてもよかったです。
エロも大変エロイ。
ヘンタイっ子のラブストーリーやぁ…
という感じでした。
次回はきちんと作家買いをしようと思いました。
ストッキングをはいた受、というかなりマニアックな部類に入る作品ということを知り
気になって手に入れ読んでみました。
いわゆる受けうけしい男の子タイプではなくそれとは真逆な硬い職業の男、ということですが、けっこう思考は乙女が入った感じでした。
個人的には好きなタイプの受けではなかったのですが、ストッキングが似合うほどの美脚に惚れ込んでしまった攻め様の一途さが良かったように思います。
後半はウエディングドレスを受けが着ていて、それも個人的には好きな設定ではないのですがこういったお話はあまり見かけないので楽しく読めました。
乙女な願望が言い出せず皮肉屋になってしまう『こじらせた』受けと、優しく紳士なスパダリで『変態(ここ大事!)』な攻めがベストマッチであることを証明した一冊。
神寄りの萌え×2です。読んで良かった。これぞ鳥谷さんの真骨頂ではないかと思います。イラストも美しく、それ故、笑ってしまった部分もあるのよね。
笑いましたよ、激しく。
でも、身につまされるのよね。
バリバリ仕事をしてきた男勝り(ひょっとして死語かしら?)の姐さん方は、真壁にとても共感出来るのではないかと思うのですよ。
捜査一課特捜係主任警部補の真壁直紀は、学生時代に希望していた都庁に落ち、警察官になってからも自分が思い描いた様な形の配属がされず、そのくせ昇進だけは早かったので周りにはやっかまれ、やっと念願の一課に入れたという所為で心の底に鬱屈とした想いを抱いています。そんな真壁がやつあたりの様に厭味を言う相手は、3つ年下の部下、エルフォード治隆。恵まれすぎるほどの容姿と家柄、そして東大法学部卒でありながらノンキャリで昇進試験さえ受けないエルフォードは真壁から見ると遊んでいる様にしか見えないのに検挙率が高くて仕事が出来る。そんないけ好かないエルフォードに真壁は窮地を救われます。真壁は『自分よりたくましい男性に守って貰いたい願望』が強いのですが、自分もガタイが良いため、今までその願望を口にする度に笑われ続け、恋を諦める様になっていました。バーで好みの男性に口説かれるという初体験で舞い上がり、すられてしまった財布をエルフォードが取り返してくれたのです。エルフォードは真壁に対して、自分の理想の恋人『ストッキングの似合う美しい足の男性』を一緒に探して欲しいと持ちかけます。恩を感じた真壁はエルフォードと一緒に恋人探しをするうちに、ストッキングをはいた美足への変態的な愛情表現を別にすれば、彼が礼儀正しく誠実ないい男であることを知ります。自分に対する紳士的なふるまいと、時折見せる熱のこもった態度。真壁の心は千々に乱れます。エルフォードが真壁に近づいたのは、何か含みがあるのか?エルフォードの理想の恋人は見つかるのか?また、日々育っていく真壁のエルフォードへの気持ちは?
笑って笑って、表題作を読み終えたのですが、次の『新世界結婚行進曲』も、とーってもいい話だった!
愛されれば愛されるほど不安になる。
いや、解ります。
恋愛上手じゃない長い時間を過ごしてしまうとそんな風になっちゃうよね。
で、理性とは異なる部分で腹が立ったり、不安になったりするんだよね。
その気持ちの解決に、真壁が出した結論は単純だけれど、偉い!
感動したの。
で、その後、
「結局はそれかい!」と大笑いして全編を読み終わりました。
何度も言っちゃうけど「いやー、読んで良かった」。