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hajimari no netsu wo oboeteru
きたざわさんのパラレルっぽいファンタジー。なんちゃってに近いかな?きたざわさん、最近この手の多いですね。
読み始めすぐから『鳥シリーズ』を思い出しました。根本的な設定は違うんですが『似非日本・ファンタジー・研究所』というあたりが似ていると感じましたね。いちばん違うのは、こちらは意外とコメディタッチだってことでしょうか。
特に『鳥シリーズ』の2組目のキャラクター・CPと重なって仕方なかったです(あちらのキャラクターも大キライ)。
念のため、『似ている』からどうこうではないんです(それも私がそう感じたというだけですし)。面白ければ(あるいは好みなら)別に気になりません。むしろ嬉しいかもしれない。
この設定そのものはいいんです。ファンタジーは大好きだし、能力者ものも別に苦手でもなんでもない。ただ、キャラクターがとにかく不愉快としか言えませんでした。
いやもう、きたざわさんにはホントによくあるパターンの攻キャラクター(&脇キャラクター)でした。私がものすごくダメな傾向の。←きたざわさんには、私の好みのパターンも確かにあるんですが、ダメな方が圧倒的に数が多い。
この世良(攻)のような悪趣味な揶揄に満ちたキャラクター、寒気がするほどイヤだ。そして、ちょっかい掛ける脇キャラクターもホントにお好きなようでしょっちゅう出て来ますが、これも苦手です。今作の脇はまだ笑って済ませられる程度ですが。
何よりも、実は受ラブで溺愛だろうがなんだろうが『無理矢理』の時点で許容不能です。
どんな深遠な事情があろうが溢れるほど愛があろうが、いきなり押し倒す理由にも言い訳にもなりません。
どんなに信頼し合っていたとしても言わなくて伝わるとは限らないにのに、ましてや誘拐してきた相手には(伝わるかどうかは別としても)何よりもまず『言葉』だろうが!そうでなくともずっと年下の少年(未成年)なんだからさ・・・
『無理矢理から始まるラブ』も、『無理矢理からなのにあっさり受け入れる受』にも、もういい加減うんざりです。
もちろん世良が元凶ですが、泉流(受)もあまりにも考えなしで読みながらアホらしくなりました。
まあでも、この『無理矢理から』さえなければ、キャラクターは大ッキライですが、作品としてはまだ少しは楽しめたかもしれないので、そこは惜しい気はします。
なんかこれ、わざわざこんなファンタジー・特殊設定にする必要あったのか?と思うくらい、拉致・監禁の重苦しさも何もなく『無理矢理』に対する反発や葛藤もあるのかないのかよくわからんくらいあっさりスルーして、その上無駄にHばっかりで辟易しました。
だったら最初から、溺愛あまあまラブラブだけに絞ればいいのにとさえ感じましたね。
きたざわさん、基本的には好き作家さんなんですが、この『俺様・溺愛』系で表向きだけだろうと言動の軽々しい攻はホントに気分悪いです。でもすごく多いんですけどね・・・
イラストはあまりご縁のない方でした。特に好みというわけではないですが、少なくとも絵柄は可愛いくて安定していますし、内容よりはイラストの方がまだよかったくらいです。
病気や怪我を治すヒーラーとチャージャーのお話で、この作品に出てくるヒーラーは
まさに神的です、病や怪我を自分が持つ能力で直す事が出来る、さらにその能力を
国が全面的に保護しバックアップしてヒーラーによる治療を目的とした国営の医療機関が
作られている設定、ホントにあったらなんて素晴らしいなんて思うと同時に医者が
いらない事態になるような展開ですが、当然ファンタジーですからね。
ありえない事を読むワクワク感はありますよね、そしてそのヒーラーを助けるのが
チャージャーなる能力者、簡単に言えばヒーラーの外部電池みたいな感じです。
しかし、その立場にはちょっと違いがあって、ヒーラーは公務員で保護され大事にされる
存在なのですが、チャージャーも稀な存在で大事ではあるが公にはされていない存在。
そしてヒーラーにとっては、単なる電池扱いで立場的にはヒーラーに使われる立場。
受け様はそんなチャージャーの一人で、受け様の母親が病になり、この施設で救われ
同時に受け様がチャージャーだと解り、施設で保護され、母親が亡くなっても受け様は
施設で暮らすようになっている。
守られている環境だが、外部に出る事も施設内の人間と親しくなることも無い日々。
しかし施設内にはヒーラーの一人で受け様の兄的存在であり、半年前から恋人になった
人もいて、施設内でそれなりに暮らしていた受け様はある日何者かに拉致されて施設外へ
連れ出される事態になり、更に受け様を攫った攻め様は、受け様が能力者だと解る前に
受け様が一目ぼれしていた相手でもぐりのヒーラーでもあった事に驚く。
攻め様はチャージャーとしての受け様の能力が必要で、拉致された先で半分無理やり
抱かれてしまい、抱かれる事でチャージする時間が施設内で手を触れるだけの
チャージよりも早くヒーラーの能力を回復する事が出来る事が解る。
それからは、軽いノリで可愛いと言いながら受け様を抱き続ける攻め様。
受け様は初恋の相手の攻め様に拉致され強姦されて関係を持ったのに何故か嫌いになれず、
更に悲壮感も持てなくて逆に困惑。
さらに、信頼していた政府機関が、患者を選び、表向きの対応が違うと言う事を知り
受け様は拉致された相手の攻め様達を信用するようになります。
やんちゃだけれど箱入りで物知らずな受け様が攻め様たちといる事で少しずつ
自分が何をするべき何かを考え始める成長ものでもあります。
政府主導の施設の影を暴くような展開もあり、二人のコミカルなラブにスリル感と
ファンタジー色を投影したような作品です。