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受である遥が、1歩1歩トラウマと向き合い、
社会に入っていく物語です。
幼いころのトラウマから極度の潔癖症となってしまった遥は、
大学図書館への通勤時、バスに乗れるようになりたいとバス停に立っていた。
毎朝挑戦しようとしているのですが、なかなかバスのタラップに
足を乗せることができなかった。
そんなとき出会ったのが、遥が勤める大学の学生結城でした。
結城は、遥の潔癖症を分かった上で、一緒に毎朝
学校まで歩いてくれます。
遥は、結城への気持ちを気づいていくうちに、
結城に触れたいと思うようになります。
エチに関しても、勇気を持って遥が前に進もうとする様子が、
微笑ましい気持ちになります。
とても丁寧な物語でした。
この物語、すごく好きです。
「萌×2」を付けたいところだったんですけど、最後がすごく駆け足に感じてしまって
ちょびっと評価を下げてしまいました。
この物語は遥(受)の潔癖症を結城(攻)と一緒に少しずつ克服していく様が書かれているため
くっつくまでの時間は割りと短めです。
お付き合いするにあたって触れ合えないという理由で遥は葛藤していますが、葛藤期間は超短い。
結城のちょっとした屁理屈(に私には見えたw)と、結城のことは嫌いじゃないという理由で
お付き合いは始まります。
物語の半分以上は、焦れ焦れと結城と触れ合っていく様が書かれています。
仕事場に行く以外での外出なんてほとんどしないのに、頑張ってデートに出かけたり、
外食なんてとんでもないから頑張ってお弁当を作ったりと、本当に遥には人とのお付き合いは大変なもので。
そんな遥に絶対に無理をさせない結城にキュンキュンしました。
というか、こんなに若いのに包容力がありすぎてびっくりもするんですけど……
個人的に、お付き合いが始まってからの一番の山場って、結城がある女の子にせまられてるところだと思うのですが、この時の遥の心情が興味深かったです。
あー重度の潔癖症の場合、こういう心理もありなのか、と。
(実際、重度の潔癖症の方がどうなのかは分かりませんが)
惜しむらくは、この場面のページ数が2~3ページしかなかったってことでしょうか。
で、ラップ越しのキスまでが本当にゆっくりとじれったいんですが、ラップが外れてからの展開が少し急だなぁと思ってしまって、そこがちょっと残念でした。
でも最後までゆっくりすぎるとページ数足りないよなぁなんて思ったりもして、しょうがないかな?という感じもする。
私としてはあと100Pほど追加して欲しかった。そしたら神だったかも。
結城が遥に近付いた理由が分からないんですが、話のメインは潔癖症と向き合い克服していくところなので、あまり気にならないかな。
ハードさは一切なく、登場人物がみんな誠実。私はこういうの、大好きです。
「潔癖症」の今作品の受け様ですが、職場も決まり毎日バスに乗ろうとバス停に行きますが
毎日結局乗ることができずに2時間ほど歩いて出勤するのですが
大学内で偶然出会った攻め様が、朝の乗ろうとして乗れないバスから降りてきたことから始まります
受け様が潔癖症ということもあり足踏み状態だったのですが
知合い→携帯番号の交換→友達→・・・・と
関係が深まるにつれて楽しい展開になっていきますw
やっぱり面白かったのが、ラップを使ってのキスと
OTTを触る場面でしょうかw
笑いごとではないのですが、受け様が一生懸命でかわいいです
いちゃいちゃ溺愛は今回少なめですが
それでも攻め様が受け様の事を凄く思っているのが解るので
読んでいてニマニマしてしまいました
セシル文庫のCHI-COさんは、割と王道の甘い作品で描くという路線なのかな?
なんちゃって平安スリップモノはちょっとお休みして、今回は現代モノ。
題名からして、ものすごーくマジメで真摯な様子が伺えますが、
果たして!中身もそうでした!!
小さい頃、男に女児と間違われ身体を触られたことがトラウマとなり対人恐怖・潔癖症と、精神的ダメージを喰らいながらも、それでも親の深い愛情とわかってくれる一部の人の理解と、何とか自分でしたいという気持ちから
親の紹介であるものの国立大学の図書館に勤めることができ、ひとり暮らしをしている臨時職員の白石。
仕事場人に触れられるのは苦手だが、いい人ばかりで手袋をすれば仕事ができる。
通勤はバスだと20分なのに、どうして大勢人が乗り降りするステップに足がかけられなくて、1時間かけて歩いて通う毎日を続けている。
そんな時、彼に声をかけてきたのは学生の結城。
いままで白石の様子を見ていたようで、彼はバスを降りて白石と一緒に徒歩で大学へ通ってくれるようになる。
そうして仲良くなる白石と結城だが、結城は白石に「好きだ」と告白を。
白石は、何もかも結城に告白した上で彼の想いを受け入れようと、そして一緒にいてくれる彼と潔癖症を克服しようと、努力するのでした。
本当に、一段階づつ白石が結城と共に恐怖症を克服していく様子が綴られています。
こうした精神的トラウマは自分の何とかしたいという強い気持ちがあれば、という、そこに結城と触れ合いたい、そうした欲求と目標があるからこそ頑張れるのです。
さほど、何か大きなトラブルもありません。
案外さらっとクリアしちゃってます!!
ラップ越しのキス、、、思わず笑うかな?と思ったけどマジメでした。
こんな潔癖症の白石がどうして男とエッチもできるのか!?
そこが一番疑問だったのですが、そっか~トラウマは男に身体を触られたとあって、性器をいたずらされたとは書かれてないんですよ!
なるほど!!
結城のとにかく誠実で健気な忍耐強い愛情と、白石の何とかなりたいという強い欲求で結びつく二人のお話でした。
あまりに誠実すぎて物足りない感もあるかも?
でも王道好きな人にはきっと。。。
まるで心に傷を負った受け様を心理リハビリでもしているようなストーリで、
攻め様が医者の卵って言う設定だから、妙な勘繰りまでしながら読み始める。
内容は子供の頃に変質者の男性に女の子と間違われイタズラされた事から、
人が怖くなり、さらに自分が汚れてるなんて思いが強くなってしまうような完璧
強迫性障害の潔癖症になってしまった受け様と、受け様が臨時で働く大学図書館の
大学の医学部の年下学生との出会いが、受け様の症状が愛の力で少しずつ改善されて、
誰とも触れ合う事など出来ないと思っていた受け様が攻め様と本当の意味で恋人に
なるまでを描いた作品です。
全体的にはシリアスな状況なのに、ほんわかと優しい時間が流れる中でじっくり
ゆっくり二人の距離が近くなり、恋人になるのですが、かなり焦れたくもあります。
そして受け様の職場の先輩が、ちょっと気になりましたねぇ、受け様の事情を知っても
受入れ面倒を見てくれた人で、受け様が攻め様との性的な相談までぶちかますのですが、
もしかしたら受け様を・・・なんて感じる雰囲気もあり、可愛い娘か妹を嫁に出すような
保護者的な気持ちなのかなんて思ったりします。
そしてかなり症状が改善された受け様は、天然で人を虜にしてしまうようでした。
きっとこれから先は攻め様が別の心配を常にしなければいけなくなるのかもなんて
最後までほんわかしたストーリーだと思いますがちょっと物足りない気がしますね。
『潔癖症』での苦労がこの作品の大部分です。
これを(特に受け本人が)乗り切っていくことができるかというお話。
そして嫌味な女性やグイグイくる当て馬キャラは登場しない、珍しい作品かな。
受けは、大学の図書館で臨時職員として働く遥。
子供の頃に遭遇した事件で、極度の潔癖症に。
攻めは長身でいかにもモテそうな風貌の結城。
遥の勤める大学の二年生。
遥は、バスに乗れば20分で着く行程を、わざわざ二時間もかけて徒歩で通勤しています。
乗れないけれど、それでも毎日バス停で葛藤する努力家。
そんな遥をバスの中から見かけていた結城が興味を覚え、近づいてきます。
結城はかなり始めから積極的ですし、好意も隠していません。
若干、大学生にこんなやついるか?という紳士。
潔癖症の症状についても、多分嫌な顔をしたことはなかったはずです。
周囲の人間を心の中で排除せず、話して受け入れてもらったことに感謝する遥。
自分の症状に、両親に申し訳ないと感じている遥。
頑張って司書の資格をとりたいと努力する遥。
遥は病気だから仕方ないと放り出さず、努力を続けます。
こういう病気もすべて含んで自分があるという考え方をする遥はあまりにも出来すぎキャラかもしれませんが、ウジウジ受けよりずっと潔く好感が持てました。
ただ、好きだから!という気持ちだけでけっこうあっさり乗り切れてしまって肩透かしな部分もありましたね。
潔癖症の主人公なんですが、自分にはあっさり過ぎて微妙です。
大きな困難もなく、主人公も誰かと付き合うという事に戸惑いもそんなに感じません。
キスはしてみたいけど恐い。サランラップ越しのキスには深い愛情を感じたようですが、ちょっとは焦ったりしても良かったのではと。
自分的にはサランラップ越しのキスはないですね……。
BLで潔癖症物ってほとんど知らないけど、難なく克服していて……もう少し拒絶らしい拒絶があったら良かったかも。