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anosora niochiteyuku
ガチ兄弟禁忌ものだと思うのですが、双方の恋情を抱くまでの過程が今一掴めない。
両親の離婚で兄弟が離ればなれになって10数年、母親が2年前に亡くなり、
母親の再婚相手の義父と異父兄妹の幼い妹と酒癖の悪いロクデナシの義父と狭いアパートで
3人暮らしをしていて、ある日義父のアブナイ借金が解り、義父は二人を捨てて逃げ、
受け様は、実の兄を頼りに出向くが、初めから相手にされないような冷淡な感じながら、
結局は攻め様にとって血の繋がらない妹と受け様を引き取ってもらい、
受け様は攻め様の運転手として働く事になります。
兄弟ものの再会なのに、攻め様は初めから受け様を弟と思えないと全否定。
でもその弟と思えないには、受け様が知りようがない、秘された思いが隠れている。
受け様は、攻め様に嫌われているから弟と思えないと思われているとか、受け様が
母親の浮気で出来た不義の子供だからとか色々考えてしまう。
しかし、時々見せる不器用な攻め様の解りづらい優しさに少しずつ兄としてではない、
別の感情を抱くようになり、義父の登場がキッカケで、思いが膨れてしまい、
受け様は逃げるように攻め様の元から逃げ出すのです。
禁忌ものとしてのハッピーエンドで終わるけれど、今一攻め様の気持ちが掴めない。
母親が死んだ2年前から弟として見れなくなったなんて言ってるけれど、
子供時分の兄弟の付き合いが年の差もあって希薄だったと言う設定にしても、
受け様が訪ねて行った時の状況や、その後の攻め様の態度が、ツンデレとかクーデレなんて
感じとはちょっと違うし、2年前に見た受け様に一目ぼれしたと言う事なのかとか
悶々として読みましたが、結局最後まで攻め様の心情が解りにくくてもやもやでした。
もともと私が、兄弟ものが苦手なので、
そりゃ入り込めないよねと反省です。
ただ、真崎さんが好きな作者さんだし、私の苦手を
払しょくしてくれるような作品じゃないか?
絵も素敵だし!と期待して挑戦することにしました。
今回は、ガチ兄弟ということを除いても、
物語が、少々上滑りしたように感じました。
イマイチ主人公たちの気持ちが、入ってきませんでした。
設定以上の何かがないな~と感じてしまいました。
本の裏のあらすじ以上に伝えることがないような。。。
また、攻のキャラクターが不器用で、
相手を気遣うことはできるのですが、相手に伝えられず、
怒っていると誤解されるような性格なのですが、
寡黙過ぎて、全く面白みがない攻でした。
兄弟好きな方には、もっと違う側面を読みとってもらえる作品かもしれません。
と、期待します。
ガチ兄弟(兄×弟)で再会ものです。
廉(受)は、血の繋がりのない義父が借金を残して逃走し、幼い異父妹と2人で残されて、15年前に両親の離婚で離れたままの、大企業のトップである兄・吉宗(攻)を頼ります。しかし吉宗は、『お前を弟だとは思わない』と。まあ妹と2人、屋敷に引き取ってはくれるんですが。
もうこれだけで説明終わり、で読まなくてもいいんじゃないかとさえ思います。ゴメンナサイ。
私はもともと『ガチ兄弟』は好みではないんですが(即ダメではなく、描き方にもよりますね。ただ、わざわざ好んで選ぶことはない)、もう設定がどうの以前の問題でした。
『兄弟もの』は別に好みじゃない=さほど詳しくもないハズの私でさえ、あらすじから窺える設定だけで思いつくパターン(の一つ)を、最初から最後までそのまんま何の捻りも工夫もなくやられたって感じでしたね。
それに廉の、所謂『不幸な健気受(にしては廉は強気ですが)』の背景がなんとも安っぽくてどうも・・・
ただこれは、背景・理由そのものというより説明(描写)の仕方かもしれません。私は『不幸・不憫な健気受』がそれはもう大好きですが、考えてみればこの作品より遥かに無理があると言うか『いや、それはないから!』な不幸・不憫の背景もありますが、意外とすんなり読めてしまうものですからね~。
肝心のラブも安易過ぎて興醒めでした。吉宗の気持ちはもう最初から読み手にはバレバレですが(わかってないのは廉だけというお約束)、廉が『兄』としてではなく吉宗を~という心情の変化が、読みながらでも『え、なんで!?』というくらい唐突でいい加減としか。一瞬、私何か大事なエピソード読み落としたのかとさえ思ってしまいました。
残りのページ少なくなってきたからこの辺でラブにしなきゃってことなんですか?という感じでしたよ。(ダリアだから)分厚いのに、もう少しなんとかならなかったんですかねぇ。
義父も、そのまま完全スルーよりはマシなのかもしれないけど、あんな半端な登場でいったいどうしろと?たぶん読み手が気になるだろう義父の今後は、あとがきでフォローしていただいたのでもう問題ないってことでいいんでしょうか。
とにかくすべてにおいて浅い。キャラクターもストーリーもありがちというのも憚られるくらい上っ面だけ撫でてる感じで、読みながらまったく入り込めなかったんです。
なんかもう、読みながら虚しくなってしまいました。いくらなんでも、もう少し『書ける』作家さんだと思ってるんですが。
真崎さん、基本的には結構好き作家さんなんですが、たまになんとも脱力する(としか表現できない)作品に出くわすんですよ・・・
それに、正直なところ真崎さんは最近(私の好み・感覚において)今ひとつの作品が続いているので、こちらの新刊は初めてのレーベルということもあり、『今度こそ』とかなり楽しみにしてただけに残念です。
こう言い切っては申し訳ありませんが、ただひたすらにつまらなかったです。再読はないでしょう。
それでも、あさとさんのイラストはとても素敵でした。個人的に、この作品で唯一のプラスポイントです。
とりあえず、内容はもう『しゅみじゃない』でもいいくらいなんですが、イラストがよかったから『中立』でいいわ、と思ってしまいました。
ぺーまんさま。
こちらこそはじめまして。
真崎さん一応作家買いの私でも『これはなんなの!?』と思ってしまいましたね。ちょっと酷過ぎ・・・
レビューにも『読まなくていいんじゃないか』とかなり酷いこと書いてますが、本音なんです。よかったのはイラストだけ。
それにしても、途中で読むのをやめて本当に捨てられたというペーまんさま、大胆ですね~。貧乏性の私には真似できません。
コメントありがとうございました。
kirara様
初めまして、ぺーまんと申します。
私もこの本は、本当に買った事を後悔し…と言うか、
何故買ってしまったのか、自問自答したくなる程酷かったです。
もともと真崎さんの本は不幸な受が多いのですが、
コイツは頂けませんでした。
冒頭で路頭に迷って、長年音信不通だった兄を頼って、
その兄に世話になっておきながら、あの言葉遣い、態度。
もうこの段階で99%読む気失せました。
その後、我慢して我慢して我慢して…半分までは読み進めたのですが。
もうどうにも耐えられずに、駅のゴミ箱に捨ててしまいました。
確かに元々真崎作品と相性の悪いワタクシ。
毎回不愉快な思いはしていましたが、絵師様に釣られていました…orn
でも、もう二度と真崎作品は読まないと決意させてくれたこの一冊。
ある意味感謝ですね(笑)。