眠り姫とチョコレート

nemurihime to chocolate

眠り姫とチョコレート
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
61
評価数
19
平均
3.3 / 5
神率
10.5%
著者
佐倉朱里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
青山十三 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
眠り姫とチョコレート
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344827189

あらすじ

ハンサムで身長は180を超える黒田剛は、見た目と違い心は乙女で恋に諦めと憧れを抱いていたが、ある日料理人の関口に口説かれ…!?

表題作眠り姫とチョコレート

厨房担当 関口龍之介・37歳
バー「チェネレントラ」のマスター 黒田剛

その他の収録作品

  • ロマンチストとチョコレート
  • あとがき

レビュー投稿数9

30半ばの眠り姫にキュン

「唇にコルト」のスピンオフで、主役二人がいい大人なんだけど、
リアルな心情がかなり胸にキュンするようなストーリーでした。
前作と違い、特にこれと言った大きなシリアス背景がある訳でもないけれど、
自分の容姿に少なからずコンプレックスを持っていたり、年齢に関係なく恋に臆病で
なにかと理由を付けて諦めてしまう気持ちに感情移入できる気がします。

二人はゲイバーのオーナー兼マスターと厨房担当として出会い、普通に毎日顔を合わせ
働いている仲なのですが、ある日自分の店のお客同士が結婚式の真似事みたいな
仲間うちでお披露目パーティーをする事になった日に、ちょっとした変化が現れる。
きっと恋に落ちる瞬間って些細なことだったりするのかもなんて思うのです。

オーナーである受け様は、180を超す高身長にイケメンでガタイもいいのですが、
心はまるで乙女のように繊細で、店の名前がシンデレラに由来していて、
受け様は恋を探してるゲイたちに毎夜舞踏会を開いて出会いの場を提供してる感じ。
自分の恋は初めから諦めていると言うか、両親との軋轢からの罪悪感から、
恋愛はしないと決めている心優しくて臆病で寂しい思いを笑顔に変えて他人の幸せを
いつも後押ししているような人なのです。

攻め様も渋めのイケメンで2歳受け様より年上で、身長も数センチ上でやっぱり
ガタイもしっかりしているモテ男、そんな攻め様を密かに素敵だなと思っていた受け様。
その攻め様から付き合わないかと誘われて、動揺しつつも冗談だろうと、
恋人と別れたばかりの攻め様の暇つぶしだと思い込もうとするが、攻め様に何度も
口説かれ、更に自分のコンプレックスや両親の事など飲んだ勢いで話してしまい、
我慢をしていた気弱な心を慰められる展開になり、受け様の心は大揺れしてしまう。

ホントに心は眠り姫で初々しい10代のような、恋愛観を持っていたりする受け様。
所々で胸キュンさせられるし、でも二人とも大人で、攻め様のガツガツしていない
受け様を姫扱いしているような、受け様が臆病な殻を破って出て来るまで、
深い眠りから覚めるまで傍で待つような男前な感じも素敵でしたね。
互いに大人だけど、受け様は恋愛初心者、年齢を忘れてしまうくらい可愛いのです。
個人的にはかなりおススメなのですよ。

9

童話とチョコレート

「唇にコルト」のスピンオフ作品です。前作を未読でも楽しめますが、平沢がやけに登場しますので、どんな男でどんな過去があるのか、平井とどんな風にカップルになったのか、ともやもやとしてしまうかもしれません。私はしました!

「眠り姫とチョコレート」は黒田(受け)視点で恋人になるまで。
「ロマンチストとチョコレート」は関口(攻め)視点がメインになりつつも、黒田(受け)の視点もある、無事にエッチをするまでの話です。

黒田の店の名前は「シンデレラ」から。関口は黒田を「眠り姫」に例えると童話が絡まっています。そこに、チョコレートを「恋」に例える平沢と、「黒田」を例える関口の話も登場し、ロマンチックな雰囲気に拍車をかけていました。

黒田が逃げるタイプなので、ストレートに迫る関口がとても格好良かったです。浮気調査はいくら?と思わず調べてしまう黒田に、「本人に直接訊いたらどうだ」と言う場面が特に好きです。

ただ、読み返してみると、現在好きだから将来ずっと好きだとは言い切れないドン・ファンな関口(ただし黒田意見)なので、「王子様とずっと幸せに暮らしました」になるのかちょっと心配ではあるのですが、とりあえず今は愛し合ってるので良いかな!と自分を納得させました。

青山先生のイラストも素敵でした!ただ、平井&平沢の挿絵イラストはもっと早い段階で欲しかったです。頻繁に登場するので、どんな風貌なんだろうともやもやしながら読んでました。

3

受けさん、名前も男っぽいんで悲しんでるんだよ(笑)

(すいません誤字修正・・・)
をを。お姉さま方、ありがとうございます!
なるほど、唇にコルトのスピンオフだったのですね!!!!
やあ、登場するヒラヒラコンビが、どう考えても、なんか作品あるだろーと
思ってたのが今、とってもスッキリしました!!!!!
getしよ。朝南先生の挿絵だし!

佐倉先生、かなり尊敬してます。なんてったって読ませる!引き込まれる!
青山先生の絵も大好き!(靴屋さんシリーズ好きー)
で、当作品読んでみようとgetしました。
レビュー全く読んでなかったので、てっきりスイートものかと思ってたら、
ちがった。BARでした。
大人攻め料理人×うぶうぶ いじいじイケメンオーナー。
申し訳ない、受けのオネエ言葉に少々反応してしまったため、萌2。
イケメン同士のカプでok!な方は、よいのでは と思います。

1.受けさんが、すんごいイケメンなのに、オネエ言葉の時あり
  &ピンクふりふり着てみたい、でもガタイがいいから似合わない、
  可愛いなんて思ってもらえる訳がない と
  思い込んでるうじうじさん。
  なんだか読んでて泣きそうになってしまった。つらくて。
  自分の外見って、ある程度制御できるけど、
  望んでる方向に向いてるかどうかは、あんまり選べない。
  そこがとても良く分かって、切なかった。

2.対する攻めさん。なんとまあ根気強いことか。
  受けさんがぐるぐるぐるぐるぐるぐるしてる間、ずーっと側で、
  ゆったり(ぽく)待ってる。このおっさん、エライ、すごい、
  器がでかい。
  パートナーにはこういうおっさんがいいなあ。。。
  どっかに売ってないかな(笑)

人生真面目に生きてりゃ、いつかこういういい出会いがあるさっ
と自分を慰めておいて。
受けさんには少々イラっとしましたが、頑張ったので、よしとします!
攻めさんの器のでかさがとっても好きな1冊でした。

2

大人の「ゲイ」の物語

あとがきを読むまで『唇にコルト』の関連作品なんてこれっぽっちも気が付きませんでした!
その前作は探偵が主人公で、ちょっと大人なハードボイルドタッチのオシャレな感じのする朝南かつみさんのイラストによるものだったのですから。
それに気がついて本文を思い起こせば・・・ああー!なるほど。(そのイメージもあるせいか当人たちは遠目で1ショットイラストに載っているだけでした)
だけど、前作を知らなくても全然問題ありません(興味をもたれた方にはまた、違った色合いで興味深いと思います)

さて、その作品では攻めだった平井が時々バイトをしていた女性お断りの、イタリア語で”シンデレラ”を意味する「チェネレントラ」というバーのマスターが主人公。
身長182cmの大柄で、イケメン。だけど言葉がオネェなのです。
多分、本来なら脇役で終わってしまうであろうキャラの彼が主人公。
なので、ストーリー展開としては大人のおとぎ話的、でもリアルをまとった現実と向き合う臆病なゲイの恋愛の話。
と、位置づけた方がいいのかな?なので、多少普通の恋愛モノと思うと風味が違うのでご用心めされ。
・・・って、自分は結構このお話気に入ってるんです♪

店名のとおりに運命の相手を見つけて欲しいな、という意味合いでこの店を開いているバーのマスター黒田。
いつも、客のおのろけを聞いたり相談に乗ったりはしているけれど、当人には恋人もなく恋愛経験もほとんどないという、なんとバージン!
当人はそれでいいと思い自分の恋愛はあきらめていたのですが、ある日、厨房担当の関口に口説かれる。
自らの過去から、その性癖に対して受け入れてはいるものの恋愛は積極的になれない黒田はとまどい、悩み、嫌いじゃないけど恋が怖い。
時に強引に、でも基本大人な態度で黒田の気持ちを溶いていく関口にとうとう黒田は。。という具合な展開であります。

黒田のああいえばこういう、だけどチラリと漏れる本音。
こうした彼自身の気持ちの推移と、関口のやり取りが全てです。
黒田がオネェ言葉なのも、姉たちと一緒に育ってそれを不自然に考えもしなかった過去があり、そして自分の性癖を親へ白状したときの親への子供としての精一杯の気持ちと態度。
好きだった先輩と大学で再会したときに背が伸びて「大きくなった」と言われたことへのコンプレックスとあきらめ。
いろんなネガティブ要素を飲み込んで黒田という人間の人格が出来上がっているのです。
関口の存在は、そんなありのままの黒田を全部受け入れてくれる、理想の恋人です。
色々男をとっかえひっかえしてモテるはずの関口が黒田でなくては、という決め手は、ある恋に落ちる一瞬というのがあったのですが、それ以外にもそれまでの一緒に過ごして見てきた過程があればこそだと思いますので、ちょっぴり彼の動機が薄いのはこのあたりで手を打とうwww

黒田を大事にして、ゆっくりじっくりと二人の関係を築いていくお話なので、本格エッチはラストのラストまでありません。
それが、黒田の本当の脱皮の瞬間かもしれませんね。

初めての挿入エッチに関口が鎮痛剤をあらかじめ黒田に飲むように言うのですが、それは知らなかった!
大きなヤマや急展開など、派手さはないのですが、ちょっぴりゲイの恋愛の世界というのを妄想も入れながら大人な展開で見せてくれた、大人な割に乙女な(黒田のキャラで)お話だったのかな、という印象です。

9

好きな2人

発売前からあらすじを読んで、
好きな設定で、楽しみにしていました。
180センチを超える長身で男前だけど、受な主人公。
外見からも可愛くもない自分を好きになれず、
自分に寄せてくれる思いにも、自分への卑下から受け入れられないことに悩む。
何とも、萌萌なのです!

ただ、萌萌な主人公なはずなのに、
ストーリーがグダグダしているように感じてしまい、
残念な思いでした。

バーのマスターである黒田は、厨房のシェフ関口に
口説かれる。黒田、関口に出会ったころから関口に惹かれていたのだが、
自分を愛してくれると信じられなくて、
いつも通り、オネエな言葉でいなすように流すのでした。

黒田はエチの体験も無く、なかなか踏ん切りがつかないというのも、
かわいくてよかったです。

バーのお客さんとして、色々なキャラクターが登場するのですが、
そちらに気をとられがちになってしまうのも、勿体なかったです。

7

臆病は降り積もる。

なかなか面白かったです。
最初はちょっとオネェ言葉というか、それぞれのキャラを把握しきれなくてどっちがどっち?とか迷子になりそうになったりもしましたが。
受である黒田の抱えるコンプレックスからくる臆病さ。
どうしたって自分のことを本当に受け入れてくれる人なんていないんじゃないかと思う気持ち。
臆病がどんどん重なって、過去のトラウマ?もあって、どんどん年だけはとってしまって未だヴァージン。
それも、またどこかコンプレックスになっているような。
客の色恋には的確にアドバイスできても、自分のことにはうまく立ち振る舞えない。
壁を作ってうまく躱すような。
そこへ踏み込んできたのが関口。
でも、そのきっかけを作ったのは黒田のようなところもあるし、最初からお互いに気持ちがあるところもあるんですが。
それでも、関口に告白されてもなかなか踏み出せないところがまた黒田らしいというか…。
黒田の自分に対する感情が根が深いんですよね。
それにじっくり向き合える関口は大人だなぁと。
そうやってじっくり付き合えるからこそ、黒田も少しずつ心を開いていくことができたのだと思います。

あとは鎮痛剤の効能については初めて聞きました。
なるほど、予防策として使えるんですね…。

それから、出てきた脇キャラ?客たちが気になりますよね。
ひらひらコンビはスピンオフが出てるとあとがきに書いてあったので、そのあとのCM?ページみたいなのであらすじ確認しましたが、かなりこの本で感じたのとイメージ違ったし。
あとは最後に出てきた鈴本と敦の仲直りのシーンがなんかすごく好きです。
この2人のお話もじっくり読んでみたいような。

あ。
あとがきページの後の掌編みたいなのの締め?が「リア充爆発しろ!END」だったのにも笑ってしまいました。

6

甘い大人の物語

バー・チェネレントラのオーナーでバーテンダーの黒田剛。
長身できりっとした男前なのだが、
心は乙女の彼にとってはそれこそがコンプレックス、
そんな彼に好意を寄せるシェフ関口龍之介。
大人二人の丁寧な恋物語。

……なのだが、どんなに好きだと言っても信じられない主人公は
まるで思春期女子のよう。

コンプレックスまみれで臆病な黒田に、
とても辛抱強く愛を伝え心をほぐして行く関口。
いや黒田さんは素敵な人だとは思いますが、偉いね!関口さん。


場面は夜が多いものの暗かったり捻ってあったりはあまりなく、
Hシーンは多くはないが、大人テイストに糖度は高い。

個人的にはちと退屈で物足りないけれど、甘くさらっと読める話ではある。
スピンオフみたいだが(こちらは気持ちよくサラ〜っとはいかない?)
前作を知らなくても全く問題ない。


「チェネレントラ」とは、イタリア語でシンデレラの意味だとか。
ね?本当に乙女でしょ?


6

そのまま男前受けだったら……


苦手な分野かもしれないと思いながらも、青山十三先生のイラストが好きなので読んでみました。

おねぇ系は嫌いじゃないけど、BLでおねぇ系が主人公になると趣旨が少し変わるんじゃないかと……。
BLとは言い切れないなと自分は思います。

BLゲーム 神様(仮)のおねぇキャラ ウサコママは好きです。
でも、やっぱり、脇役だから光って見えるんだと思います。

黒田は恋愛でも苦労していて切ない部分もあって、可愛い部分もあっていいんですけどね。

黒田は心はオトメと書かれていますが、おねぇ言葉を使う人は心も女性なのかなと思ってしまうので……。
普通の言葉で心がオトメとはまた違うし。
自分にはそんな変な先入観があります。

これで黒田がおねぇではなく、男前美人受けだったら萌えな作品だったな。

でも、青山十三先生の黒田が素敵過ぎます。

2

『眠り姫』になぞらえて

甘いタイトルに対して「姫」と呼ぶには少し違和感のある男前2人の表紙に惹かれ読みました。

背が高く肩幅が広く「可愛い」という容姿からかけ離れた男前がコンプレックスの受けと、
コンプレックスを抱え不器用な受けを可愛がり倒し、大人の包容力と程よい男臭さを持つ攻めの、
甘くて少し苦い大人の駆け引きめいた会話をしつつ、その反面、恋愛初心者の初心な受けの反応のギャップが可愛いお話でした。

受けは見た目と中身のギャップに苦しんでる…という設定だとは思うのですが、
オネエ言葉はビジネスでリラックス状態は男喋りだし
可愛い服は似合わないから、と避けてる割に本当に着たいと思ってるのかあやふやだし
「心は乙女」とはどの部分を指してたんだろう??
恋愛にキラキラとした夢を持ってる部分がそうだったのかなぁ?と疑問。

体型コンプレックスがあり、故に恋愛を遠くから憧れで見てきただけで全くの初心者で。
恋人との関係がステップアップされるのに怖くてビビる気持ちは分からなくもないけど
態度が頑なで引き伸ばし引き伸ばし引き伸ばしで……うーん( ˘•ω•˘ ).。oஇ
男前で大人の雰囲気たっぷりに反してめんどくさい。。。

攻めはそんな長期戦も『眠り姫』に例えてじっくり楽しんでいたのが、読んでて萎える気持ちを上げてくれました。攻めの大人の余裕は色気たっぷりでカッコ良かったー!(∩´///`∩)
時には茶目っ気のある可愛いイタズラして子供っぽい部分を見せるギャップも堪らんです♪
(攻め魅力的だったので最後まで読み切ることが出来たのかもしれない…)

前半は来店する客と延々と続く会話に読み慣れず、どのセリフを誰が言ってるんだ?と戸惑うシーンもちらほら。何度も戻って読み直して頭を整理して…と少々読むのに苦労しました。
客と会話シーンがやたら長かったけど必要だったのかなと思う部分もあり途中ダレてしまったり。

全体的には概ね楽しめたけど、うーん…萌え寄りの中立です。

2

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