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周防佑未さんの色気のあるイラストに相応なタイトル、ハードなラブの展開かと思えば
蓋を開けてみればコミカルに少しのシリアスと、ツンデレさんの甘さを加えたお話。
重くなり凄ない内容は読みやすいと言えばそうなのですが、読み進めるごとに
どんどんワンコ受け様とツンデレ攻め様とのバカップルに見えてくる。
まぁ、嫌いな展開ではないのですが、肩透かし気味ではありました。
内容は、高校時代の同級生の思わぬ形の再会ものなのですが、それもどうして?なんて
ちょっぴり理由が見当たらない感じなんです。
高校時代に受け様は、攻め様のその人を惹きつけるオーラみたいな、普通の人とは
違う強さに惹かれ、いつも目で追っていたが、ある日ちょっとした事がキッカケで、
攻め様に強姦されるように抱かれ、ほんのひと夏の時期を抱き合って過ごした過去がある。
攻め様が飽きる間の玩具みたいな扱いで、でも受け様は従順に攻め様に従う。
かなり忠実なバカ丸出しワンコくん状態で、あっさり捨てられた学生時代。
そして再会は、実の父親にバカラ賭博の借金のカタに売られ、その相手が攻め様。
攻め様は受け様を愛人として借金のカタに囲うのですが、そこまでする攻め様の気持ちが
よく解らないと言うか矛盾してる点が気になるかも。
受け様は、そんな状況なのに、とことん負け犬根性のヘタレで、更に攻め様の事が
好きだから、ヘタレなりに攻め様の側にいる為にあれこれ頑張ってる。
ここまでヘタレさんだと意外に可愛らしくすらあります。
そして、そんな受け様のワンコみたいに懐かれいじましいことをされるたびに
絆されていく攻め様なのですが、この攻め様も単なるツンデレではなくて、人を信じる、
人を愛するってことが解っていないような感じでもありました。
最終的にはツンデレ攻め様が絆されて受け様への愛情を自覚して恋人にってお話で
意地悪だけど甘い感じの仕上がりになっている作品でした。
本の帯に「おまえ、今日から俺の愛人になるんだよ! 親の借金のかたに結ばれた理不尽な「愛人契約」心とはうらはらに熱く燃え上がるサディスティック・ラブ」
裏のあらすじもみてみればそれを裏付けるような内容が・・・
しかし!
始まりはそうですが、この文章の半分はちょっと違います。
きっと、これを見ると愛人契約によってエロエロされて、トロトロにされて、それに主人公が苦悩して、買った男はいたぶりながらも~なんて予想をしそうですが、そう予想するとはずれますので(笑)ここで、注意喚起しておきましょう♪
めっちゃ!ポジティブな、どちらかというとワンコ受けなお話でした(?)
愛人契約というのも、まあ、そうかもしれないんですが、少し色合いが違います。
父親がカジノで作った借金のカタにヤクザの妾腹の息子で若頭補佐をしている男の愛人として売られた主人公・拓也。
彼は父の望む医師にもなれず、一浪してほどほどの大学へ、ほどほどの会社へ入社するもののリストラ、現在バーテンダーという、負け組の生き方をしてきた男です。
彼を愛人にした若頭補佐は、実は高校時代翻弄され身体を開かれ、そして好きだった男・立仙でした。
愛人といっても何をすることもなく、立仙のごはんを作り彼の帰りを待つ。
拓也は、なにか自分にできることはないかと、父親の借金を自分で返したいと申し出、そのためになにか仕事をやらせてほしいと頼むのでした。
そして与えられたのは、立仙の経営するブラックでない企業での彼の秘書を兼ねている谷という男からの仕事の引き継ぎと教授をえることでした。
拓也、負け組(負け犬)設定を最初に人物像を語る場面で書かれていますが、以外にも優秀です。
それは立仙の為に役にたちたい、立仙に頼りにされる谷のように、彼の立場になりたいと望んだことですが、わりとそれがスムーズに行くので、「買われた愛人」という悲壮感は全くありません。
高校時代本当は好きだったという過去の気持ちもあり、愛人に甘んじずに彼に好かれたいと努力しようとするのですからやはり、帯のコピーは間違ってますよね。
立仙についても、最初彼を買ったとき強引にだくことはしますが、何だか拓也には優しい感じがします。
威圧的で傲慢で、という印象は受けないのです。
ああー拓也が好きなんだな、居心地がいいんだな、という感情が見られます。
彼の親友で同業の八真への借りを返すという形で、彼に拓也を貸し出すときも、いやいや感があふれており、愛人とは名ばかりで、やっぱり恋人よね?
その後、谷の拓也への嫉妬で罠にはめられるという最後のヤマを迎えるのですが、愛し合ってる二人を見せつけられたようなwww
蓋を開けてみるとすごーく甘いお話、ラブラブな滅茶苦茶読みやすい話でした。
萌えは?と聞かれると・・・(汗)
立仙がハンバーガーなどのジャンクフード好きという設定も今ひとつ、どちらかというと、一見無気力風の淡々とした拓也が彼なりのワンコ風味を醸すところでしょうかね?