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NYアートギャラリーが舞台のセクシー・コメディ!!
koi no shippo wo tsukamaete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ニューヨークの街が舞台になっているこういう話は大好きです。柏枝真郷さんの長編ニューヨークBLも読んだばかりなので主人公達がNYの地下鉄に乗っていたり様々なお店に行ったりしていると、まるで自分もそこに住んでいるように錯覚します。一度も行ったことないのに。
40代の元刑事の探偵×NYのギャラリーで働くアラサーのイタリアンというカップル。主役のシーザーは元彼シェプとの関係では攻めだったけど、今回の攻めのダンと付き合って初めて受けの快感に目覚めたという設定が萌えました。初Hではものすごくびびってるのが可愛い。元彼シェプも性格悪いけど美形だしなんだか憎めない人。
本編の他にも読み応えあるのが、モノロマ文庫の名作をたくさん翻訳している冬斗亜紀さんの解説。M/MとBLの違いを詳しく解説してくれていて目から鱗でした。M/Mはリバが多いけど日本のBL風に受け攻め固定型のジャンルは「YAOI」と呼ばれているとか。面白い。
あとM/Mには軍人・警察ものジャンルが多いとも書いてあり、自分の大好きジャンルなのでモノロマ文庫大好きになる訳だわ!と納得しました。
この作品、続編もあったそうなので翻訳されていないのは残念に思います。
追記…6月はモノクローム・ロマンス文庫の新刊が出る!またレーベル買いしてしまうな。
海外特有の雰囲気と掛け合いが楽しい作品。おおまかなストーリーは、NYのギャラリーで盗まれたアート作品とそれに付随して起こる脅迫事件に主人公が巻き込まれていく、というミステリーもの。
主人公のシーザーはアートギャラリーに勤めるイタリア系の青年。クセのあるサブキャラ達に振り回されるのですが、悪態をつきながらも何だかんだ手を貸しちゃうお人好し。
読者に親しまれやすいキャラクターで、彼の一人称で進んでいく文章は読んでいて楽しかったです。
のっぴきならない事情を抱えたサブキャラ達との掛け合いも面白く、最後まで飽きずに読めました。
ただ、ロマンス要素が物足りなかったかな…。もう少し二人のイチャイチャが欲しかった…!
濡れ場以外で二人きりのシーンがほとんどないので、ダンの人となりや、好きになる過程がイマイチ掴めなかった。
あとがきによると、シーザーがまたトラブルに巻き込まれる続編があるらしい!そちらも翻訳されたら是非とも読んでみたいです。
モノクローム・ロマンス文庫2冊目の出版だった本作。
このシリーズは、ほぼ全部読んでいるのですが、この本だけどうも手が出なくて。
合衆国の素人探偵はどうしてこうも『ぼやき君』が多いのでしょうかね?
私はこの『シニカルな自虐を飛ばしながら頑張る素人探偵』が大好きなのですけれども。
本作のシーザーも例に漏れず、クローゼットに隠れたまま自分との恋をない事にしてしまっている(おまけに俳優として成功している)元恋人についてぼやき、ギャラリーアシスタントの薄給をぼやき、愛しているけれどある意味鬱陶しい家族との関係をぼやき、自分に非はないのに巻き込まれてしまった作品盗難事件についてぼやいています。
ただ、シーザーのぼやきは愚痴に近くて、言った言葉で自分を切りつけるほどの鋭さはありません。
それは『好きで好きで、この仕事で食べていきたいけれど食べれない』っていうのではないからだと思うのですよね。彼、家業(レストラン経営)に巻き込まれることを危惧してこの仕事を選んだみたいなのですもの。
元恋人のシェプに対してもブツブツ言うけれど、それほど執着している様ではないです。ただ、宝石だと思っていたものが単なる石ころだったことには怒っているみたいですが。
多分、シーザーには覚悟がないんだと思うのです。
まだ若くて、迷っていて、自分に自信が無くて、全部これから。
恋を手にした彼が、今後の暮らし方を決めるラストを読んで、これが一種の成長物語だったんだなぁと気づきました。
LOVEの部分じゃなくて申し訳ないのですが、地区によって様相が変わるNYの有り様や、イタリア系の人達の暮らし、あと、アートシーンについて書かれた所がとても活き活きしていて面白かった。
音や匂い、空気の動きなどが想像出来る文章でしたよ。
訳者、冬斗亜紀さんの力も大きく寄与していると思います。
舞台はニューヨーク。
マニアックなアートギャラリーでのイベントで展示品の胸像が盗まれてしまったうえに、その場に居合わせたスタッフ達が何者かに脅迫されるトラブルに巻き込まれるっていうハプニングもの。
海外翻訳ものっていうと、文章が独特の言い回しになっているってイメージだが、この小説はそれほど読みにくいとは感じずにテンポ良く読めた。
登場人物の会話が粋で、何だか映画を見ているような感覚だ。
一応は、消えた胸像を探し出す過程が重要な訳だが、関わっている人物がみ~んな隠し事を持っているおかげでシーザーが振り回されてしまう。
そんな彼らの隠し事に付き合う羽目になるシーザーもつくづくお人好しっぽい。
でも、全体的にサバサバしていて後味は悪くないのはアメリカンなお国柄ならではだな。
恋愛模様よりもハプニングを楽しむ感じだったが、時折ダン×シーザーの情熱的なラブシーンも挟まれていて「おお~!!」ってなった(笑)。
ただ、受けの一人称で話が進むせいか、攻め・ダンに関してはセクシーさが垣間見える描写があったのに対して、シーザー自身の魅力が掴みにくかったのが惜しい。
家族や女友達に慕われているし、一目惚れしたダンも彼にメロメロってのは分かるが、せっかく海外発のMM小説なのだから、彼のどんな一面がゲイを惹きつけるのかってのを読みたかったな。
あとこの話、肝心の主役カップルよりも元カレシェプの登場が結構な割合を占めていた気がした。
いくら今回のトラブルの鍵を握るとはいえ、冒頭の情けない姿から性癖を隠すのにあたふたしている様子が1/3位はあったぞ。
何となく、作者は脇キャラ贔屓なのかと勘ぐってしまう…。
この作品は海外翻訳もののため、皮肉めいた言い回しやキャラクターの個性がやっぱりいつも読んでる国産ものとはちょっと違うなあという感じがあります。
ただ、軽快なノリが楽しく最後まで読めました。
このノリは好みが分かれそうですが、同レーベルの作品をいくつか既読でお気に召している方にはおすすめだと思います。
内容はミステリーで、かなり本格的なのですが、主人公がシニカルでどうしてもシリアスなセリフを言い切れないところがあり、ドタバタ感が強く、キャラクターも個性的な者が多いため、シリアスになりきれていない作品です。
最初は要点がつかめず、何がしたいのかわかりづらく、最後まで読めるかな…と思ったのですが、物語は中盤から一気に加速していき、主人公の恋も途中から一気に加速します。
でも無理やりという感もない。
犯人が知りたくて、更に恋の行方も気になって、後半は一気読みしました。
内容は主人公のシーザー働くギャラリーとその周囲で起こった奇妙な出来事を、探偵のダンと2人で解決して行くアップテンポなミステリーです。
ダンはハードボイルドを絵に描いたようなキャラクターで、どこかミステリアス。頼りになる感じはしますが、主人公はなかなか警戒を解きません。
年の差ものがお好きな方にもオススメだと思います。
シーザーのやんちゃなキャラクターが、ただ無鉄砲で直情的と言うのとも違って、新鮮で楽しめました。ダンが何度も彼のことをやんちゃなきかん坊だと皮肉で言うのですが、それが可愛らしくニヤニヤします。
シーザーは一見常識的でいて、やんちゃで強がり、でも警戒心や押しが弱いヘタレ、そして心の中では周りを恐れている、猫のようなキャラだと思いました。
この2人が、互いを牽制しながら恋におちた事を白状し合うまでがなかなかドキドキできました。
カップルになってからは、ダンはをベタベタに甘やかしています。
しかし、ゲイであるシーザーと違い、男が好きなのかどうかもわからないダンとの結ばれるまでの絡みがとても面白かった。
別れた元カレが、自分がゲイだとバレたくないがために、「シーザーから無理に迫られたんだ」と話しているのを聞いて激昂したシーザーをダンが押さえつけてなでなでするシーンが面白く、可愛かったです。
後半からじわじわ萌えが来る感じで、糖度はすごく高いとはいえませんが、普段読むような作品とは一味違った楽しみ方が出来る作品だと思います。
女性作者の海外翻訳物です。
翻訳者はお馴染みの冬斗亜紀さん。
字は大きめです。
翻訳物の宿命である字数の多さはあまり感じない作品でした。
翻訳物に多い、受け一人称です。
あ、ちなみにレビュータイトルについて…
翻訳物のえっちシーンはあまり萌えを感じないことが多いのですが、この作品のえっちシーンはかなり国産BL、ゲイ物に近いと思います。
こうなんと言いますか、行為の流れのようなものや表現の仕方も。
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受けは、ギャラリーでアシスタントを務める28歳のシーザー。
懐具合の関係で祖母の家に間借り中。
攻めのダンは、ある依頼を受けてシーザーを調べる元警察官の私立探偵。
シーザーとは12歳差なので、40歳。
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舞台はN.Y。
アートギャラリーに務めるシーザーが、アーティストのイベントを仕切った翌日、その作品が盗難にあうというスタートです。
序盤、少々読みづらい印象でした。
冬斗さんの訳には慣れているので、これはわたしと作者さんとの相性なのでしょうね。
このメインの事件自体もはけっこう最後まで引っ張ります。
ふたりはこの事件絡みで知り合うのですが、なんともダンが色気のある大人なのですね。
この色気に初っ端からシーザーも惹かれていますし、ダン自体もサクッと体を求めてきます。
なんというかその辺りはサバサバした、これこそ男同士の関係だなあと思わされます。
もちろん情緒的なストーリー物も大好きですが、こういうリアルな感じも楽しめました。
それに体を重ね出した頃からは、意地っ張りなシーザーが拗ねているのも甘々に見えるから不思議(笑
個人的に笑えたのはふたりのやりとりよりも、シーザーと彼の上司との電話での会話。
上司の秘密を思わぬ形で知ってしまったシーザーの、いかにも外国人らしい「ホント、ガッカリです」という心からの台詞が(苦笑
ちょっと日本人では上司の理解できない秘密に対して、本人には言えませんもんねえ。
それに対して上司も、衝動の言い訳をしっかり話す辺りが本当に『らしい』感じで面白いです。
この上司、あまりに最後まで濃いので笑えます。
こういう翻訳物を読むといつも感じるのは、挿絵が思い切り『外国調』していることです。
えすとえむさんがどうのこうのと言うのではなく、ただでさえ国産BLよりも売り上げが低いであろうレーベルでしょうから、せめて少しでも表紙で手にとって貰えるようにイラストはキャッチーでも良いのではないかと。
まずこの表紙では、萌えを求める方は手にとらないでしょう。
イラストまで中身にともないそこまで意識して『外国』を売りにしない方が良いと個人的には思うのですが、翻訳物を出しだしたのは良いけれど早々に消えてしまったレーベル(こちらはキャッチーな挿絵もありまして)とは一線を画したいということなのでしょうか。
ただ、新しく立ち上がったハーレクインのキャッチーな挿絵と絶対に比べられてしまうであろうことがひじょうに残念です。
モノクロームロマンスさんは扱う作品の質が素晴らしいので、なくなって欲しくないんですよね。
思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは
アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに
挟み込まれる笑い声の効果音。
はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと
思ったのですが違ったのでしょうか?
愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと
言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。
多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染めてしまう様な
甘酸っぱいはしたなさは一度味わっておいても恐らく損は無いかと。
甘さで食事を〆る習慣が無い方には少し不向きかも知れませんが。
アメリカンテイストのこの作品とえすとえむさんのイラストがガッチリマッチしていて、
テンポの良いコミカルな作品とのコラボはかなりしっくりくるような感じですね。
海外ものは随分前に何本か読んだことがあるのですが、今回のこの新創刊の作品、
海外BLのモノクローム・ロマンス文庫として2冊同時発売の1冊なのですが、
この作者さまはゲイミステリーの先駆者的な御仁なのだそうで興味深いですよね。
内容が日本人向けかと言えば、どうだろう?と思う所でもありますが、
ゲイに対する差別的なニュアンスがコミカル風にシュールな表現もあったりして、
その国の成り立ちや宗教的な流れで日本人の感覚とは若干違う感じがします。
そして日本で言う所のBL作品と言うよりも、ゲイって言葉がしっくりくるような
内容だと思います。
ラブ的な内容よりもミステリアスな推理ものが前面に出ていてラブは二の次。
日本的なラブラブBLが好きと言う方には満足までいかないかも知れないけれど、
コミカルミステリーの主人公がゲイだと言うストーリーだと思えば比重がゲイの
恋バナより日常の中で突然起きた事件がメインだと考えればかなり楽しめる作品。
BLだと思わないでゲイが主人公のコミカルミステリー作品だと理解して読めば
海外ゲイ事情も興味の対象になるかも知れないなんて思いながら読みました。
一昨年、オークラからスラッシュの和訳モノが数冊出たが、今回これを読んでみて、あれはかなり日本のBLに近いファンタジーだったんだな~とその違いを感じた。
ではこのモノクローム・ロマンス文庫で出たものは、というとかなりゲイものなのです。
登場人物がゲイなのでもちろん恋愛観というより思考がゲイ思考で存在しており、日本のBLのように恋愛の機微や心の動きなどを期待するとちょっとハズす方が多いかもしれない。
そして、この本は特にコメディです。
アメリカのコメディドラマがまんま文字で展開される。
狭い世界の限られた登場人物が、主人公を中心にてんやわんやする様はまさに、であるが、どうにもTVドラマで見る分にはいいのだが・・・
幸いにこのシリーズはイメージを壊さないバッチリのイラストの人選により、冒頭に人物紹介もあったりするので、それのイメージで頭の中でドラマがイメージを伴って展開してくれはするものの、まんまのアメリカンコメディを文章で見るのはちょっと辛いものがあったかもしれない。映像で流れたほうが楽チン。
この世界、「萌え」とはちょっと違うんだな~
シーザーはギャラリーのアシスタント。
アーチストの作品を売るためのパーティーが催されていて、彼は売るためにあちこち気配りに余念がない。
そこで招待客の連れという刑事?の男にナンパされている気がして、悪くはないと期待をしていたのだが、パーティーは大盛り上りに盛り上がりそのままフェイドアウト。
その翌日、支配人はすでにバカンスへ。
シーザーがギャラリーに入るとセキュリティーのスイッチが切れており、以前恋人で今俳優になったシェプがあられもない姿でトイレにいた!?しかも売り物だったJ・Tの超像が盗まれている!?
そこへやってきた、昨晩の男。
実は彼は探偵で、ある人物に依頼されて脅迫している犯人を探しているのだという。
容疑者は、シーザー、シェプ、支配人のピーター、他にもシーザーに関連するあまたの人物が。
しかし、この容疑者たちもみな脅迫されていたり、何かあったりと、一体誰が犯人?
という具合に、シーザーの周囲の人物が全て被疑者であったり、なにかしら因縁があったりとかあるものの、シーザーが1人ジェットコースターなのだ。
この犯人探しの中で、探偵ダン・グリーン(彼もゲイ)といい雰囲気になり、彼との関係も盛り上がったり傷ついたりと、やはりこちらもシーザーのUP&Downが。
恋愛というより、シーザーにとっては好みのタイプ、ダンにとっては1人であたふたする彼がかわいいかも、な割と気軽なものであります。
登場する人物も、よくNYをイメージさせる映画やドラマのまんまのイメージで連想しやすいという親しみはあるかもしれない。
この推理の事件についても、割と本格的ではなく、人物を見せるために、それぞれのエピソードを知らせたい為に、引き伸ばしているような安易なものではある。
もし、何かとても時代的な先端ジョークが含まれているとしても自分はわからないかもしれない(汗)
この一冊を読んで、シーザーは結構繊細でマジメで自分の性癖とまっこう向き合いながらもわりと誠実に生きてるゲイの男子って感じが、
ダンについては・・・彼については不思議や謎が本当はいっぱいあるんだけど、割と自由に生きてるゲイって感じがする。(ひょっとしてバイ?)
ただ、言えるのは自分にとってはアメリカンコメディはやっぱり映像がいい、ということです(涙)