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sekia boys love taizen
例えば、映画「太陽と月に背いて」のヴェルレーヌとランボーのように、実在の人物をモデルとした同性愛を扱ったフィクションはたくさんある。
また、「この歴史上の人物は男性同性愛者だったらしい」と噂には聞くのだが、評伝や伝記では割りとやんわりと扱われていることも多い。
「で、そこんとこは、実際はどうだったのよ?」と、腐女子の私は邪な好奇心を抱いてしまうのだ。そんな時、本書は大変便利である。
西洋史の古代から20世紀までの男性同性愛の史実やエピソードが、ざっくりとわかりやすい文章で書かれている。
取り上げられている主な人物は、
皇帝ネロ、ジル・ド・レ男爵、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、フリードリヒ大王、ルードヴィヒ二世、ヴェルレーヌとランボー、オスカー・ワイルド、ニジンスキー、ジャン・ジュネ、トルーマン・カポーティ等々(かなり割愛した)
最終章は日本。だが、著者が西洋史が専門らしく、たった一章にぎゅっぎゅっと押し籠められている。日本の衆道の歴史を思えば、一章に収まるわけがないと思う。これが実に惜しいところである。
主な人物は、
藤原頼長、世阿弥、大内義隆、伊達政宗等
ところで、私は「ボーイズラブ」は、腐要素がある人が愛好するフィクション群だと思っている。だから、男性同性愛の史実を、実在の人物のノンフィクションを、「ボーイズラブ」という言葉でくくってしまった、本書のタイトルには全く賛成できない。
なんだか、失礼だと思うのだ。
う~ん、う~ん、このタイトルでさえなければなあ。便利な本なんだけどなあ。タイトルを見るたびに、複雑な気分になってしまう。