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一緒にいないと、寂しくて死んじゃう
鵺って何?とネットで調べてしまいました。そこには、お世辞にも可愛いと言えない、妖怪が載っていました。でも、このお話の鵺は純粋で健気で可愛いです。
鵺には仲間がいないし、姿形のせいで他の妖から避けられていて、孤独を感じています。脚を射られたことで知り合った人間の寛慶も、出生さえ望まれなかったような悲しい生い立ちで、孤独と共に生きてきました。そんな二人が一緒に暮らすようになって、ゆっくりと育まれる愛情が良かったです。
鵺は寛慶に名前をもらって、人間界のことを少しずつ知っていきます。鵺が純情で嫉妬さえも知らなくて、寛慶が振り回される様子が微笑ましかったです。できれば、二人がイチャイチャしてるその後も読みたかったと思いました。
迅雷と前の鵺との話では、切なくてキュンとなりました。この話も好きです。
BLというより、おとぎ話のような世界観に引き込まれて楽しめました。
ミナヅキ先生のイラスト見たさと、もふもふが絶品との情報につられて買いました。
期待を上回る可愛さでした。
まず、表紙で何分か手が止まります。私の「表紙手が止まり時間」最長記録です。
ここで600円のもとは取れました。
さらに、本文に入って一行目で、可愛いのはイラストだけではないと予感します。
痛い目に会う受の鵺の描写が、かわいそう萌えの心を鷲掴みです。
哀れな受が好きなくせに、痛々しすぎるのは苦手な私にとって、丁度良い加減の寂しくて痛い描写が最高です。
すぐに攻の寛慶が登場して、最初から100パーセント鵺の味方になるところが、安心して「かわいそう」に浸れる要因ですね。
筋がものすごく単純で、登場人物も少ないところが、余計なことを考えず可愛さを堪能できて良い反面、せっかくの素晴らしい道具立てがもったいない気もしましたので、「萌×2」にしましたが、そのうち考え直して「神」にするかもしれません。
追記
読み返して、柚丸の可愛さに、やはり評価は「神」がふさわしいと思い直しました。
泣き顔や垂れ耳のイラスト、「痛いよう」「寂しいよう」というせりふから、「ぎゃあ」「むふー」(吐息)などのちょっとした擬音まで、かわいさの宝庫のような本です。
人間と妖の交情…しかも、その妖が鵺(ぬえ)とは!
鵺って、こんな可愛い生き物だったん…で…しょうか?
61ページのお腹を見せて寝転ぶ鵺たん、な、なんて可愛い…
仲間を探そうと夜な夜な京の都で鳴いていた孤独な鵺、
討伐に来た僧の寛慶は、何故か彼を助けて矢傷の手当をして家に置く…
タイトルと表紙から、もっと重たく暗い話を想像していたのだが、
設定の割にほんわかした物語だった。
連作で三つの話が入っており、それぞれ短いのでサラリサラリと読める感じ。
攻めの背景や、魅力的な脇役迅雷の話、
気になる部分を残しながらのエンドなので、ちょっとそこは物足りない。
しかし。
Hシーンは人型なのか…ちぇ。
世の中にひとりしかいない誰からも愛されない鵺と家族と離れ離れに暮らさなければいけない孤独な僧、寛慶の話です。
鵺は寂しくて寂しくて自分の仲間を探したくて毎日京の町で泣いていたら捕らえられ、殺されるところだったのに寛慶が助けてくれます。それから二人はお互い孤独である事を知り、二人で一緒にいる事を決めます。そうしている内に二人はお互いがなくてはならない存在になっていくお話。鵺の仲間が一人もいない孤独感、沢山人間がいるのに愛する人が誰もいない寛慶。二人は種族も環境も全く異なりますが、孤独が寂しいという気持ちは同じだったんですねぇ。切ない話でしたが、お互いがいてよかったなぁとしみじみ感じました。
気になるところは鵺の寿命と人間の寿命が異なるのではないか?という点。そうだとすると前代の鵺のようになってしまわないか、心配になってしまいました。
なんだか独り身が身にしみるお話でした。
また人外で泣かされました・・・
栗城先生は結構面白い作品を書かれる作家様として認識しておりましたが、
こんなお話も書けるのかと!拍手です。
人外ものとしても『鵺』という題材を主とした作品は初めて読みました。
『鵺』(ぬえ)自体知らなかったのですが日本の妖怪でいるんですね。
表紙を見て、もふもふみたいだけど尻尾は蛇だし一体・・・?と思っておりましたが妖怪でしたか。
途中までこれは獣姦になってしまうのか?と、まあそれでもありかな。この可愛い生き物では。
と思っておりましたが、攻様に人型に上手に変化できたら京に一緒に行って砂糖水(甘いものが好き)を飲ませてくれるというので頑張って変化しちゃいます。
攻様は『鵺』の姿でも人型でも受様を好きなんですがね。
あーこの作品はレビューが難しい!というか読んで見て下さいっとしかいいようがないです。
もうBLとかで括れないお話です。
この世に一人しかいないという『鵺』と孤独を背負った『人間』の出会いを通じて
せつなくも愛しいお話になっていて、こんな難しいお題に係わらずこれがまた、凄く自然な
ストーリーになってるんですよね。
嫌われものだった『鵺』に愛情を与えてくれて、本当の孤独というものに気づくきっかけを
作った攻様に拒絶されて、山に泣いて帰る『鵺』こと柚丸(ゆずまる)の場面が何回読んでも胸が痛くうるうるしてしまいます。
お迎えにくる攻様・寛慶(かんけい)ですが栗城先生の文章が上手すぎて映像のように感じます。
イラストのミナヅキ先生がまた、本当に表現がお上手でですね。
ベストコラボな作品だと思います。
すべて読み終えてからもう1度読み直すと、そういうことだったのかと、理解できる場面があり
また違った印象で捉えることができます。
何回でも読める作品だと思いますので是非手にとって見て欲しいです。
短編をつないでいるので大きく3つに別れておりますが、最後にショートでいいから
寛慶と柚丸の幸せのひとときを垣間見れたら尚、良かったかなと思います。
もともとファンタジーBLが大好きなんですが、これはまさしく私の好みにピッタリでした。
いやもう、鵺がこんなに可愛くていいのか?というくらい柚丸(受)が可愛かった。さすがに身体のパーツはともかく『顔は人間』でしたしね(もとは猿の顔らしい)。
ストーリーとしては、別に山も谷もなく淡々として、あっさりすんなりという感じです。これはもうキャラクターがすべてかなあ。
純粋で幼いくらいの柚丸と、高貴らしい生い立ちから寺に出され、僧になった寛慶(攻)。
寂しい2人が出逢って、これから先の人生を支え合って生きていくというストーリー展開そのものはいいんですが、要約すればホントにそれだけなんですよね。
でも、とにかく難しいことは考えずに『BLファンタジーさえ超越したおとぎ話』としてほんわかした雰囲気を楽しむのでいい気がします。←好みだからもうそれでいいの、私は。
元がアンソロジー掲載の中編だったからか(表題作)、中編2・短編1の構成ですが、どうもぶつ切れというか、長編でこのメインCPに絞って書いて欲しかったと思ってしまいました。
いろいろ入れたいのはまあわかりますし、邪魔だったとまでは言いませんが、正直なところ私は脇の実道と迅雷にはまったく興味ないです。ついでに先代鵺にも。その分メインをもっとしっかり書いて欲しかった!
でも、それでも確かに面白かったし好きです。栗城さんは作品によって個人的好みがハッキリ分かれる作家さんですが、これは間違いなく最上位クラスです(栗城さんの私的ベスト3に入る)。
そしてイラスト。ミナヅキさんの絵柄は特別好みでもないんですが、この作品にはこの絵なくしては!というくらいマッチして、まさしく小説とイラストが高め合っていました。特に表紙と口絵のカラーは素晴らしかったです。
個人的好みにすごく合うので勢いで『神』つけそうになりましたが、トータルでは↑にも書いたようにちょっと物足りない気がするので『萌×2』で。でも、限りなく『神』に近いです。
むぼちさま。
これは本当にキャラクターもストーリーも可愛いですよね~。個人的に、栗城さんの『甘さ・温さ』が完全にいいほうに出た作品だと思っています。
それにしても、鵺のイラストについてのむぼちさまの斬新なご意見に目から鱗です。そういう発想はありませんでした。
そして、レビューでも書いていますが、私もこの表紙イラストは素晴らしいと思っています。
コメントありがとうございました。
私も「神」にしたいくらい好みでした。萌×2にした理由も、kiraraさんとほぼ同じです。
単純な筋でも、可愛さが存分に楽しめて、良い本ですよね。
鵺が本当は猿顔なんて、知りませんでした。もしかしたら、イラストは寛慶の目を通してみた柚丸の顔で、実際は猿顔だったりして、なんて考えてしまいましたよ。
人と妖の時代物ファンタジー。
もともとBLってジャンル自体が須くファンタジーだったりしますが、
更にその上に、
人と鵺という性別の他に種をも超えた関係で、
時代も何時とは知れない昔話の世界でと、
ファンタジーの上にファンタジーを重ねて、
そこに表れたのは無垢な恋でした。
物語ってたいていの場合、子供と動物には勝てないものですが、
この世にたった一人だけの鵺は、
純粋無垢な心と、ふくふくした獣のカラダで、
それがミナズキさんの美麗で可愛い絵で描かれているものですから、
もう、無敵、最強、凶悪に可愛い。
「薫習」で語られる迅雷のお話も、なかなかに切なかった。
この本、挿絵がどれも凄くいい。
挿絵に星一つプラスして「神」。
日本の妖モノになるファンタジーでありますが、まさか「鵺」とは!?
栗城さんとミナヅキさんの手によってとても可愛らしい鵺が誕生しました♪
鵺といえば、顔が猿、胴が狸、尻尾が蛇、その鳴き声は不吉をもたらし、平安の都に禍をもたらすとして、鵺退治の話を平家物語に読んだ覚えがあります。
また某映画のキャッチコピーに「鵺の泣く夜は恐ろしい」なんていうのもwww
その存在が不吉というだけで、特にこれといった何かがあるわけでもないきがする妖。
絵巻など見ますと、かなりおどろおどろしい面妖に描かれていますがミナヅキ絵のなんと可愛らしいこと。
表題は、鵺と人間の出会い。そして彼らが番になると決めるまで。
その後編において、鵺を親のように見守っていた雷獣が関わり、彼らの絆をより深める話に、
さらに、雷獣の話として鵺との出会いの話の、3部構成になっておりました。
主上からの命により鵺退治に出た僧の寛慶と、その友人で高貴な家柄の者と思われる実道。
彼らが怪我を負わせた鵺を寛慶が家へ連れ帰り手当をします。
鵺は、雷獣の迅雷という友人(?)がいても、自分と同じ種族を探したくて里に下りていたのです。
ひとりぼっちがさみしい鵺と、
生まれに事情があり愛がほしくて一人ぼっちの孤独を感じている寛慶。
この一人ぼっち同志の出会いが、似た者同士をかぎ分けるのか愛おしい存在になるのです。
しかし、寛慶、実は迷いがあるのが見え見えw
彼はちょっと邪な目で鵺を見ています(笑)
本当は女だったらな~って思っていること間違いない接触がありますw
でも、孤独とさみしさが共鳴することのほうが性別・種族より勝ったようです。
そんなお話だったのです。
しかし、鵺(寛慶に柚丸と名前をもらう=後柚丸とする)はあまりにおぼこ過ぎたのです。
純粋無垢。
まっさらな気持ちで、ただ一緒にいたい。
「好き」という気持ちも迅雷へのものと、寛慶へのものと、どこがどう違うのかよくわからない。ましてや、嫉妬という感情はおろか、恋という感情もわからないために悲しむのです。
ちょっと寛慶が至りませんでしたねw
でも、それだけ彼が柚丸を好きに思っていたということでしょう。
ずっと鵺を見守ってきた迅雷。
彼は鵺にとって親のような兄弟のような包み込む大きな愛情の持ち主だったのだと思います。
そこに特別な独占欲があったかどうか?しかし恋ではなかったような気がします。
いや、鵺に「恋」を教えられるのは人間だったからかもしれません。
迅雷でさえ、鵺に対して持った気持ちが何だったのか?明らかにしていません。
鵺というのは化生の生き物。
この世で唯一1匹だけ。
迅雷が思った鵺は、たったその時のその1匹だけだったのですよね。
そんなちょっとステキなお話でした。
寿命が云々だの、種族が云々など、持ち出すのは野暮です。
ファンタジーをファンタジーらしく、おとぎ話として楽しむにこの鵺という存在は、とてもよい選択だったのかもしれません。
ファンタジーです、ケモノ系です、鵺と聞いて1番に思い出すのが鳥だったのですが、
読み始めて直ぐに、『平家物語』に登場する想像上の妖を思いだしました。
姿顔は猿に似て、胴は狸、足は虎、尻尾が蛇、そして「鵺のような声で鳴いた」と言う
かなり不気味としか言いようのないものですが、それが栗城ファンタジーだと
何やら愛らしい生き物に思えてしまう。
鵺と破戒僧の恋なんて、かなり奇抜ですよね、普通の人間でなく戒律を破った僧なんて
デンジャラスなのかと思えば、攻め様は何やら高貴ないわくつきの御仁みたいだし、
鵺=柚丸は、妖なのにとても寂しがりやで、思わず抱きしめてしまいたくなる。
純粋で同じ仲間の鵺を探しているが見つからない、唯一自分と接してくれるのが
雷獣の迅雷だけで、同種の仲間もいない、更に妖の中でも面妖な為に嫌われている。
かなり切ない境遇の受け様。
ミナズキさんのイラストは足の虎加減がかなりもふもふ心を擽るので萌えました。
でも・・・やっぱりしっぽは戴けません、だって蛇苦手ですもん(笑)
攻め様と受け様種族も何もかも違う二人ですが、共通して寂しい、人恋しい感じがします。
そんな二人が結ばれるのは自然な感じなのですが、受け様のあまりに無知な幼さない
純粋さが、番の約束を交わした攻め様をいらぬ悩みのタネになったりもして、
かなり面白かったです。
この主役二人以外の攻め様の友人と迅雷の二人の今後も気になる展開だったし、
迅雷が現在の受け様の前の鵺との出来事にもかなり心打たれるものがあって良かったです。
コミカルでないファンタジーも良いものだと思わせてくれる作品でした。