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ずっと探し求めていたけれど、掴みどころがなかった懐かしくも美しいもう一つの世界を見つけた気分です。なぜここまで描けるのか不思議なくらいに探し求めていた世界に一致しています。
普通、闇というと悪のイメージが強い気がしますが、この世界の闇はとても美しく優しく穏やかで何とも言えず懐かしい。還りたい、そう思う世界でした。
また闇の王も寸分違わぬほどに、私が愛し、求めてきた王そのもので。
愛おしくて、切なくてたまりません。
世界は本来、このような王と、王と共に歩む魂の伴侶によって愛され、慈しまれ、守られて調和のとれた治世のもと安らかにあるべきものなのかもしれないなと思いました。
思いが世界に与える影響の大きさも、波動や、量子力学や多次元宇宙論の思想なども大変興味深く、共感できるものでした。
愛情こまやかで繊細な表現が抜群に秀でている作品だと感じました。
私にとってはまさにバイブル(聖書)のように大切な一冊となりました。
すみません、他の方が読まれてもきっと意味不明な感想ですよね。ごめんなさい。
これを読み終わり、とても惜しい気持ちでいっぱいでした。
あとがきで六青さんも書いておられる通り、みっちり書いて欲しかったです。
二段組み・前後編の二冊に分けてもいい程の世界観のしっかりした設定・内容でした。
ということはつまり、とてもとてもこのお話は駆け足で進んで終わってしまったということです。
特に同時収録作の『闇の王と彼方の愛』は本当に駆け足!
特にこちらの作品こそすごく良かったので読んでいる途中から、「何てことを~」と出版元に文句を言いたくなるほど。
時間がかかってもみっちりしっかり描き切って出してほしかったです。
だって一回発売してしまったら、新装版にでもならない限り書きなおしは難しいですものねえ。
新装版になるのを待つなんて、何年かかるのでしょうか。
果たして新装版にしてくれるのか、もしくは続編でさらなる補完をしてくださるのか、この作品にハマってしまったものとして、ひたすら応援し追いかけていくしかないのですよね。
表題作は同時収録作の前菜の様な印象でした。
読んでいて、アディーンと悠が何となく掴み切れず終わり、書き下ろし作へ。
私はこちらに参ってしまったのです。
六青さんのこの作品にかける世界観がなんとしっかりしていることか!
表題作でもやもやしていたことが、こちらで吹っ飛びました。
何故にアディーンは悠にそこまで思いを寄せているのかということがわかる件は、何とも言えずたまらない気持ちになりました。
そこを読み、再び表題作を読むとこれがたまらなく癖になります。
そしてまた読み返すというエンドレスへ。
言ってしまえば、切ない生まれ変わりモノで、アディーンは王なので長生きし、その伴侶は王と同じ長さは王ではないので生きられません。
しかし二度生まれ変わることで再び王と同じ長さの時を生きていくことができるのです。
悠の前の前の人生の時、とても辛い出来事に襲われそれが原因で衰弱し死んでしまいます。
その時アディーンは言うのです、「必ず見つける。今度こそ、絶対に守る」と。
しかしあまりにつらい出来事だったため、悠の魂はアディーンとまた会いたいと思うよりも、すべて忘れたいと願うのです。
そして生まれ変わり二度目の人生では前の記憶もないままひっそりとその生涯を願い通り閉じるのです。
三度目の人生でもひっそりと生きていたところに表題作でのアディーンとの出会いがあるわけです。
アディーンにしたらもう探して探してようやく見つけた生涯の伴侶・悠なのです。
その悠が終盤、最初の人生の時に命を落とした原因となった似たような出来事に襲われるわけです。
意識のない悠に向かい涙ながらに「目を覚ましてくれ」と訴えるシーンは涙、涙でした。
もうどんな形であれ、続編希望です。
リメイクでもかまわないです、それくらいに良かったのです!
なので駆け足でなく、しっかり描ききらせてほしかったのです。
この作家さんの描くファンタジーなのに、シリアスで切ない雰囲気が意外に好きで
今回の作品も楽しみにしていたのですが、代償シリーズの方が好きかも知れない。
次元の違うそれぞれの国での出来事を受け様と攻め様を中心に描かれる作品。
内容は、20年前頃から突然現れた時空の亀裂のような、ゲートと呼ばれる門が世界の
あちらこちらで現れ、同時の其処から「外来種」と呼ばれる不気味で悪魔的なものが
現れ、人間を襲うようになっている現代設定。
そこに高校生の受け様は外来種の研究機関に働く両親の元に生まれるが、
何故かいつもふとした時に自分だけがこの世界の人間ではないような違和感を常に
持っている受け様。
そんな時に、「外来種」と思われる攻め様と出会い、今まで世界で暴れ捕獲されている
ものとは違い知性も外見も何もかも人間と差異は無い攻め様に会い、何故か懐かしさを
感じてしまう。
外来種の攻め様に恋した人間の受け様との関係と、外来種が生まれた訳、
決して切れる事がない二人の前世的な運命に隠された謎など、多様な要素満載で
なかなか面白いのです。
書下ろしを読むと更に二人の過去と言うか、前世が見えてくる感じで、
それに甘さをプラスした雰囲気になっていました。
代償シリーズが大好きで以前に六青みつみさんの他の本を読んだのですが、受けの子がつらい目に合いすぎて読み終わった後の精神状態がボロボロになってしまって…。そのため、レビューで受けの子がひどい目に合わないのを確認して購入しました。
内容を心配して読み始めたのですが、みつみさんの世界観に引き込まれて一気に読みました。他の方のレビューにもあるようにもうちょっと深く書き込まれていると良かったかな~とは思いましたけど。
なぜ外来種が現れるようになったのか、なぜアディーンは悠くんの側を離れようとしないのか…。謎が解き明かされていくのをワクワクしながら読みました。違う世界でアディーンや国民のために一生懸命な悠くんと前世から変わらぬ愛情を注ぐアディーンの関係にキュンキュンしました。やっぱりファンタジーは面白いな~と再認識しました。
代償シリーズの新刊を読み、第二作と第三作の間の昨年暮れに出ている作品ということで
興味を持って入手。
しかし、実際には表題作が書かれたのは2006年ということで、
時期の問題なのかなんなのか、あのクオリティを期待するとかなりガッカリだった。
一言で言えば、異世界の王が、
時空の歪みでこちらの世界に生まれてしまった運命の相手を迎えに来る話。
書き下ろしの後編は、王の世界に旅立った悠の新しい日々。
近未来なのだろうか、今と変わらないような生活の中、
人々は20年ほど前から突然現れた「門」から出現する
異形の「外来種」を警戒しながら暮らしている。
この外来種、見かけや性質は様々だが、人間を捕食し人類を脅かしている。
両親が外来種の研究に関する仕事につき、恵まれた生活を送る高校生悠は
ある日出会った人の形を維持した外来種のアディーンに惹かれ……
SFチックな設定も悪くないし、対立する立場というのも美味しい要素。
二人の寿命についてや、外来種の異形性の理由も面白い設定だと思うし
書き下ろしに描かれる常夜の国の風物はファンタジックで魅力的。
だが、いかんせん全体に消化不良というか設定倒れというか、
運命の二人の心情が全然迫ってこないし、安易な感じがする。
エロはなくてもいいといえばいいが、エロスが萌えが足りない。
何よりイラストが(代償シリーズは葛西さんのイラストも素敵なんだよなぁ!)
かなり残念……
趣味じゃなくはないけれど、というより、設定はかなり趣味だけれど
全体のクオリティとしてはこの評価です。
よくあるラノベ的な感じ。そういうのが好きな方には読みやすいかもしれないです。
これ、受けが男である必要性がまったくない。ので、そういうのがお嫌いな方にはお勧めできません。
後半の異界の様子はお得意のファンタジー炸裂していてなかなか良かったので、そちらをメインにもっとがっつり読みたかったです。
男同士の葛藤はほぼなし、想いもすぐに通じるしお約束のような凌辱もなし、ついでにHも軽めなので、さらっとあっさりしています。