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まだ三冊目なんですが、作家買いすることにしました。
集めるぞー。
面白かったです。
地の文での視点のバラツキが多すぎて『これさえなければなァ…』とちょっと残念なんですが、それを凌駕してストーリーやらキャラやらが私のツボのど真ん中ストライクです。
女をとっかえひっかえしてるノンケの攻めと、知的で控え目ながら芯の強いゲイの受け、二人は幼馴染みです。
受けは攻めに片思いしている。
ずっと疎遠だったけど、高三で同じクラスになり、再び親しくなり、いろいろあって付き合うことになる。
ここからが面白かった。
ノンケの攻めは、受けを抱けないのだ。カラダが男を拒否してしまう。リアルです。
『やっぱノンケが男を抱くときは、このぐらいハードル高くしてくれなきゃね』と思いましたw
受けのショックはハンパない。切ない。
この話で上手いのは、嫉妬の使い方でした。
嫉妬って、調理の仕方によってはウザかったりもするんだけど、義月さんはピンポイントで『キュンキュンする嫉妬』を書いてくださってました。
高校生の同級生同士で、ノンケ攻めとゲイの受けで、リアル感があって切ない話です。
津川鉱(高校3年)モテ系俺様単純攻め×遠山智文(高校3年)気丈大人受け
こうちゃんとは幼馴染で、高3になってクラスが一緒になって。
目立つタイプの鉱といることで、智文も注目される。
智文は地味だけど、自分だけは彼の魅力がわかるっていう感じが魅力的で、つきあえばつきあう程に味が出るタイプで、話題豊富で頭もいい。
それなのに、ノンケで幼馴染の恋愛対象外な鉱が好きで。
鉱のアドバイスで髪を切ってから、地味な智史が注目されるようになって、自分の友人らも懐いているのを見てイライラしたりと、子供っぽい攻めです。
もしくは、彼の方が高校生らしい普通の反応なのかもしれません。
父子家庭でゲイでノンケにずっと片思いということで、元々の頭の良さもあって、智文が大人過ぎるのもあるかも。
その所為もあって、余計に攻めがお子様に見えてしまいました。
元々は鉱の友人のタチもネコもどっちもOKな葉山が言っていますが、攻めにあげるのが本当にもったいなかったです。
男女共に人気者で性格はさっぱりしているけれどそれだけな気がして、どの辺に魅力的な智史を惹きつける理由があるのかが最後までよくわかりませんでした。
キスは出来るけど、最後までは出来ないっていうのがリアリティーがあって、受けの立場を思うと切なかったです。
ただ、受けへ横恋慕したキャラへの対抗心から、がむしゃらなのかもしれないとも思えて、2人の未来図が描けなかったです。
青春の1ページとして読むのがいいのかもしれません。
エロ:★3 ノンケとゲイの越えられない壁みたいなものがリアルで、初Hはそれだけに盛りあがりました。
総合:★3 ハッピーエンドなんですが、今後が不安なのが気にかかるのでこの評価です。