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小学校からの高校までの同級生同士の再会ものなのですが、一味違う面白さ。
受け様は、町のいわゆるお巡りさんから、念願かなって刑事になったのですが、
そこで殺人事件が発生し、捜査本部が立ち上がり所轄の刑事である受け様も参加、
そこで事件のプロファイリングで協力してもらう為に大学の准教授へいく事に。
しかし、受け様は本当は断りたい気持ちになっているのですが、それは捜査協力を願う
准教授に逢いたくないからなんです。
実は准教授の攻め様は受け様の幼なじみと言っても差し支えない相手で小学校からの
同級生で、でも頭も良くてスポーツも出来る、天才的な才能の持ち主で
受け様はいつも攻め様に対して、コンプレックスを抱いていたんです。
小学校までは仲良くしていたけれど、中学の途中から攻め様と自分の差を感じてしまい、
一方的にライバル視していたのですが、いつも負けてばかりで攻め様からの何気ない
一言で、ショックを受けて大学は負けっぱなしのまま別の所へ行った過去がある。
それでも事件の捜査で渋々行ったが、攻め様はなんだか嬉しそうに話しかけてきて、
受け様は更に自分だけが一方的にこだわっていたと落ち込む事になります。
そして攻め様のプロファイリングで、事件も早々に解決した時、上司に連れられ
攻め様にお礼を言いにいく事になり、いつしか二人で飲んでしまい酒が弱い受け様は
目覚めた時に攻め様のマンションに、その日から攻め様は当たり前の様子で受け様を
誘い、訳の解らない事を言いながら襲われて抱かれてしまう。
そしていつの間にか恋人設定になっている。
自分の気持ちに10年も気が付かない鈍すぎる受け様と天才ならではのズレてる言動で
10年もすれ違っていた二人がやっと恋人になるまでをコミカルに描いた作品です。
攻め様が事件に巻き込まれ、受け様を庇って怪我をしたことで受け様は自分の気持ちに
やっと気が付く、そして攻め様のギャップ萌えするくらい一途で健気な所が
なかなか素敵だと思わず思ってしまうような作品で楽しめました。
読後感としては…何味なのか分からないキャンディー(甘さ控えめ)を食べたような気分、でしょうか。
同級生の再会モノです。高校卒業まで一方的にライバル視していた相手である小田桐に10年ぶりに再会した刑事の倉坂。今や切れ者のプロファイラーとして名を馳せている小田桐に対抗心を抱いたり、的確かつ冷静なプロファイリング能力に感心したりと、相変わらず一方的に感情を揺り動かされる倉坂ですが、さらに小田桐から恋愛対象…どころか恋人として合意したかのような言動をされてしまいます。事件が解決に向かうとともに、二人の距離も縮まって行き――というお話でした。
天才的な頭脳を持つ准教授でありながら何年も倉坂からの告白を待っていたという小田桐のズレたキャラクターは面白かったですが、そもそも天才ぶりや万能ぶりがイマイチ伝わってこなかったのが残念でした。それゆえ、倉坂が一方的にライバル視していたという感情にも共感できず、肝心の事件もあっさり解決しすぎで、全体的に恋愛と仕事(事件)の描写のバランスがどっちつかずになってしまった印象を受けました。