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傲慢社長攻♥エロきゅんラブ!!
shacho no sei desukarane
西洋骨董店の社長と社員が呪いをかけられて、その呪いが解けるまで手の届く距離に
いて、1時間毎にキスして3日おきにセックスしないと二人とも死んでしまう。
そんな恐ろしい呪いにかかってしまった二人のエロラブコメでした。
受け様は元華族の家柄で祖父の影響で幼い時からアンティークが好きで、祖父とも
旧知の中である西洋骨董店鬼丈堂の元社長の鑑定士ぶりを尊敬して自分も鑑定士として
働きたいと3年前に入社して、現在は買付担当の主任として働いていたのですが、
尊敬していた元社長が倒れ、その後継者として海外で暮らしていた孫が社長に。
でも新しい社長は骨董の事は何も知らない素人で、就任した時の軽い態度が
受け様はどうしても好きになれなくて、嫌悪感を抱いていたんです。
そして受け様はとても神経質で潔癖症、生真面目だけど、マニュアル通りにならないと
イラついてしまうようなタイプで攻め様とは正反対なんです。
それが、攻め様が元社長の祖父へのお土産で買ってきたアンティークが原因で
思わぬ事態になってしまう、攻め様が購入したジュエリーボックスには指輪が男女もの
一組入っていて、攻め様はその指輪を付けてからED状態になってしまい、
受け様にその指輪の鑑定を頼もうとするのですが、受け様は呪いなんて信じてなくて、
冷たくあしらうつもりが、攻め様の同じ目に遭わせてやるなんて冗談のように残りの
指輪を嵌められた途端、ジュエリーボックスが燃え上がり指輪も外れなくなり
呪いが発動してしまうのです。
離れただけで、心臓が止まってしまう強力な呪い、その日から二人は常に一緒にいる事に
攻め様の軽薄な態度に怒りモードな受け様ですが、嫌々ながら傍にいて、キス&Hを
するのですが、潔癖症の受け様には耐えられない事なんです。
でも攻め様と常に一緒にいるようになると、攻め様が軽いだけのいい加減な男ではないと
思えるようになり、二人は呪いとは無関係に相愛になっていくお話です。
呪いがキッカケで恋人同士になる、いわゆる呪いがキューピッドの役割をする感じかな。
最後はありきたりの展開でのハッピーエンドなのですが、軽く楽しめる内容です。
書下ろしも呪い第2弾で、呪いの鏡に操られた受け様がエロ秘書になるお話です。
読んでみて、うん。想定内の面白さだったと言う感じでしょうか。
勿論面白かったのですが、あらすじで読めてしまうと言いますか。。。
潔癖鑑定士の弘は、呪いにかかってしまい、
嫌いな社長、茂也とキス&エチをしなければ死んでしまうという状況に。
近くで生活していくうちに、茂也の良いところをしっていき・・・
という展開です。
ツンツンした受が、何らかの理由でやむを得なくエチをしなきゃならなくなる
なんて、展開が大好きなので楽しめました。
煮詰まったときに、楽しく読める1冊です。
表題作と続編の中編2本が収録されています。
「社長のせいですからねっ!」
鑑定士の弘(受け)が、新社長・茂成(攻め)と、呪いの指輪の「起きている間は一日一時間キスを、三日に一度エッチをしないと死んでしまう」対策のために一緒に行動をしているうちにお互い好きになり、恋人同士になる話です。
「エッチな秘書は好きですか?」
呪いの姿見の影響で、弘は茂成にエロい誘いをかけることになるという話です。指輪と違って、今回の姿身は何故このような呪いを弘にかけたのか理由がちゃんとあり少し切ないモードにもなります。
面白いのに色々惜しい。読後は、そんな印象でした。
表題作は、呪いをかけられた一週間後が冒頭にあり、過去への回想に飛ぶのですが、あえて冒頭部分を入れる必要性を感じませんでした。それと、弘の潔癖症がキスのときにウェットティッシュで拭う・中出しを嫌うだけでなく、手袋はめているとか服を脱がせないとか他にも色々あって、そんな潔癖症が気持ちと共に徐々に緩んでいくという感じだともっと萌えたと思います。コミカルもあと一歩弾けて感じられなかったです。エッチ中に心中では罵声、声はあえぎ声というのは面白かったので、もっと徹底して欲しかったです。
弘の目線で進んでいくので、一緒に居ることで知る茂成の意外性と格好良さに徐々に惹かれていく心情は分かるのですが、茂成が弘を本気で好きになった辺りがどうも曖昧で落ち着きませんでした。続編は弘が素直になるという事では良かったのですが、茂成の目線になるような話だったら面白かったのかもとも思いました。
イラストは可愛かったです。表紙の、茂成の背中に触れようかと迷うような弘の手が特に可愛く思いました。
軟派だけど仕事はできる年上上司攻め、素直になれないツンデレな年下部下受け、呪いと魔法の不思議な話がお好きな方にお勧めです。