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ai towa ienai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
丸ごと一冊がひとつのストーリー。
4作目です。
大事な人を守るため、車の前に飛び出す・・・・体が勝手に
動いてしまうなんてよく言いますが、
守りたい意識の表れですよね。
しかも、同じようにとっさの行動がまだ続きます。
橘高さんがこんな行動に出るとは。。。
橘高さんの変わりようには目を見張るものがw
紆余曲折?ありましたが、あまあまな2人が見られ、
やっぱりホッとする締めの一冊でした。
長かったです。
コラボ企画なので漫画と小説のペースを合わせていたそうで、そのため通常の小説のペースに比べてずいぶんとゆっくりしたペースのお話でした。
4巻かけて約1年余りの時間。物語の中でどんどん時間が過ぎていくのを当たり前のように思っていましたが、これを読みながらふと、現実ってこうかもしれない、と思いました。
丁寧に日々を追って描かれているし、キャラ達にとっては激動の1年だったことでしょう。義弟の登場、やきのりの引き取り、橘高の父の死、教授との再会、名嘉眞との同居。
とても一年間の出来事とは思えないほど、波乱万丈だったと思います。
お疲れ様でしたと言いたい(笑)
橘高も不惑の年を前にサガンを迎えることができてよかったですね。これでもう惑わないですみそうで。
このカップルって「俎上の鯉~」の二人に似ている気がしました。どちらの作品も、テーマは恋愛論。だとするなら、これは榎田的恋愛論ともいえるのかもしれません。
切実さで言うなら、俎上の鯉に軍配を上げます。こちらはもっと優しい。その分、迫ってくるようなものはありません。コラボという性質上なのか、大人としての責任をすでに受け入れているからなのか。
その中で「恋が楽しいなんて、誰が言った」
この一文だけは、薄い鋭利な刃物で切り付けるようでした。名言だと思います。
私としては、このシリーズはこの一文にこそあると言いたい。そのためだけにこの長いシリーズを読む価値があると思うのです。
長いコラボ作品も、とうとう最終巻です。
河島に引きずられ酒浸りになっていたサガンを、立ち直らせた橘高。
サガンを想う事に疲れ果て、英に癒しを求め告白しますが、英は淳平が好きで・・・
橘高は、英の部屋の前で、英を抱きしめて二人の幸せを祈ります。
一方、その場面を偶然目撃して、橘高と英が付き合っていると誤解した淳平は、
英に、サガンが好きになったと嘘をつき、淳平の家を出てサガン宅に転がり込みます。
そして、話を聞いたサガンもまた、大きなショックを受けます・・・
橘高も、英から淳平とサガンが付き合う事になったと聞き、
英にふられた時以上のショックを受け、改めてサガンを忘れられない事を自覚します。
そして誤解に傷ついた四人は、
それぞれが間違った相手と慰め合ってしまいます・・・
三流昼メロの様な展開のはずなのに、全くドロドロした感じは無いです。
哀しいほどに、痛くて切ない夜をきっかけに、
皆がそれぞれ自分を見つめ一歩を踏み出している所が、さすが榎田作品!
でもこの微妙な関係は、「やきのり脱走事件」をきっかけに、変化します。
サガンを庇い事故にあう橘高。
やきのりを英に託し、頭から血を流す橘高を膝に抱くサガン。
「彼を連れて行かないで」の悲痛なサガンの心の叫びに、私も泣きました・・・
この、橘高が死んだかもしれない恐怖が、サガンの頑なだった心を動かします。
目覚めた橘高の前で、静かに泣くサガン。
今まで長い間張りつめていた糸が、弛んだ瞬間だったんじゃないでしょうか・・・
この事故がなかったら、仙台の双葉の母に会いに行く事は無かったんだと思います。
そして橘高も、再会したころの「絶対落とす」的な気持ちでは無く、
心からサガンを愛していると自覚し、
気長にサガンの心が溶けるのを待つ決心をするんです。
橘高が仙台までサガン追いかけ、そこでやっと想いを通じ合えた二人。
読んでいる私も涙腺が緩んでしまう感動でした!
特に、サガンの言葉にできない想い、「あなたを愛している」のところでは、
うるうるが止まりませんでした・・・
想いを通わせた次の朝、淳平と英が両思いである事を喜ぶサガンに、
「俺達は?」としつこく聞く橘高が、可愛かったです(笑)
そして「俺達は東京に帰るんです」と相変わらずツンデレなサガンに、
とびきり幸福な気分になる橘高は、そうとうイカれてます(笑)
本当に爽やかでステキな作品でした。
これからも四人が幸せでありますように・・・
巻末の短編コミックのやきのりちゃん、かわいいです!
読み終わってからだいぶ経ってしまいました。
心落ち着いてしまったよママン゚(゚´Д`゚)゚
とはいえ、最後までキューンと泣けるお話でした。
良かった!良かった!
何事も物語っちゅーのはハッピーエンドと決まっておるわけですが
解っていても胸にグッとくるストーリーってやっぱりあるんですよね。
恋とは~で、前半部分は
同じストーリーを沿ってるなぁという印象でありまして
あ~・・・先に小説を読めばよかったかも。。とちょっぴり後悔の念だったのですが
後半に掛けての息もつかせない展開に思わずポロポロ泣いてしまいました。
橘高さん。。。あんた・・・・イイよ(ノД`)・゜・。 好き
榎田さんの描く、結局どんな受でも愛しちゃってショーがない
つくし系の攻が好きです。一家に一人居ればいいと思う。
サガンもようやく素直に。
気持ち通じることで、結ばれた身体の間隔が研ぎ澄まされていく~
な展開。これが好きなのです。あうあう
1からまたまとめて読めたらいいなぁと思える作品でした。
クリスマス★に始まり、クリスマス☆に終わるコラボ作品。
「恋とは呼べない」に引き続き、大人組の方も最終巻です。
漫画の完結編を先に読んでしまったので、結末は知ってはいましたが
もともと感情移入先がサガンでしたので(笑)、ドキドキキュンとしながら読みました。
読み手には、それぞれのカップルがお互いに好きなのがよく分かるのに、
ボタンを掛け違いこんがらがって、簡単にはくっつかない。
小説漫画を通して、それがよく分かる仕掛けが面白い作品でした。
ただ、話が重複するのもあって、ちょっと長過ぎたかなー。
特に4巻は結構シリアスな内面説明調が多くて、いささかダレました。
最後はそれなりのドラマもあって落ち着くところに落ち着き、
なかなかHできなかった若者組と違ってw、速攻Hで気持ちも確かめあってww、
サガンは相変わらず憎まれ口をきいているけれど、でも態度は甘えきっていて
可愛かったかな。まぁ幸せに終了です。
個人的には、橘高が列車の中で老人に「40歳は初老、50歳は中老」と言われた会話に
ガーンときて、う〜んと考えさせられました(笑)
さて、明日で世界が終わるとしたら私は何を食べようかなー。
そして何をしましょうか?
サガンの頑なさはあるしゅの罪とバツの構造ですよね。
これって実は日本人には馴染み薄い意識なんじゃないかって思うことが時々あります。
人を殺してしまった、という罪の意識は相当苦しいと思うけれども、
一方で不思議に思うことがあるのです。
自分が殺したと思っていたから恋愛を自戒してるわけですが、
自分のせいじゃなかったと分かったら恋愛してもいい?
相手は死んでしまっているから?
死んだ相手はどうせ好きになれない相手だったから?罪の意識が軽くなった途端に次の恋愛にゴー?
そんなもんなのかしら。まぁいいけど。じれったいのは好きなんだけど、
無意味に頑固になって、生きている人を傷つけるのは本末転倒。
死んでる人より生きてる人たちとの関係をきちんとして。
サガン先生、恋愛の心理学よりPsychology of Deathのほうをすべきなんじゃない?
ってもあれなんですよね、サガンも自分のことをコントロールできていなかったと思うんですが、大学教授ほど心の病が直せないのは本当の話。
教養が高い人はプライドが高い人も多いので、傷ついている自分を認められない人が多いんですよね。そして岡目八目とはよく言ったもの。本当に分からないのは自分の心です。案外自分のことって分かりません。
腑に落ちない部分もありつつも、まぁそんなもんかなーとも思ったり。
なんだろ、くっついたのに意外に盛り上がれなかったなぁ・・・。
やっぱりサガンの意味不明な頑なさが4巻まで続いたのがでかかったのかしら。
すれ違いは大好物なのでいいんですけど。
シリーズ完結という事で、
ようやく一気読みしました。町屋さんのコミックスも含めて。
完結していないと、「早く次をー!!」ってなっちゃうし、
熱が冷めないうちにって感じもあるもので…。
そして、シリーズものだと読み始めるまでに
結構躊躇いを感じてしまうのですよ。
でも流石の榎田さんです!!
突飛な設定が無くても、
各キャラの個性がしっかりしているし、
よどみがない文であっという間に榎田ワールドに連れて行ってくれます!
何もかもが脳内で想像しやすい。
比喩の仕方が懇切丁寧というか。
橘高が当初、女にとにかくモテて、仕事が出来、
ハンター気質だけど押す時と引く時の潔さがあったのに
もう“サガンをひたすら待つ”と決意したのには
すっかり安堵させられました。
一方サガンの頑固さは本当に半端無くて
何度「どうしてそこでうなずかないんだ!!」と思わせられた事かw
でも、その聡明さ、頑ななまでの意思、
そうならざるを得なかった過去、
深い深い情の持ち主…。
橘高じゃないですけど、サガンが幸せになってくれないと嫌でした。
どうすればサガンは橘高に堕ちてくれるのか、
運命の二人だろうとは思いながらも
先が楽しみで仕方なくなり、
本当に止められなかったんです。
涙と鼻水でだばだばになり(汚くてすみません)
数メートル先のティッシュを取りに行くのもためらうほど
のめり込みました!!
今日、どれだけ眠かろうが、いつもより瞼が腫れていようが
化粧のノリが悪かろうが関係ない。
私は「あとはまた明日読もう~」になれませんでした。
ぐいぐい引っ張られて、それこそ文句のつけようがありません。
遠回りしても、相手が自分を選んでくれなくても
ただひたすら想い続けようとする愛に
一生のうち一度でも出逢えるものでしょうか。
もし出逢えたら、生まれてきた甲斐もあるんじゃないかと思います。
理不尽な事に悩み、苦しみ、受け入れられないような問題も
無かったようにはできないけど
それでも生きていかなければならないのなら
同じように想ってくれる人が傍にいるだけでいい。
ヤングチームの淳平と英も素敵でしたが、
アダルトチームが好き過ぎて…w
(勿論この二人がいなければ成り立たないお話でした!)
結構大人の年齢ですが、それが尚の事良い!!
何もかも手に入れられた橘高が
唯一思い通りにならなかった男・サガン。
早くラブラブっぷりが読みたくて本当にもだもだしました。
そんなにサガンはデレなかったですけどw
だからこそ貴重な仙台での夜!!甘い…。
コラボ作品という事で、勿論小説とコミックスと
多少重複するところはありましたが
詳細を理解するにはとても素晴らしい試みだったと思います。
ただ、「いや…そこはわかった、わかったから次を…!」と
ついつい読み急いでしまいました。
堪え性が無さすぎ…。
もっと落ち着いて読み返したらまた違う感慨にふける事ができるかと。
そういえば、榎田さんの作品の女性キャラで
嫌な思いをさせられた事が無いような…。
やはり榎田さんのお人柄が出ているのかな。
登場人物全員に愛を感じます。
(ヨーダ先生の言葉も染みたなぁ…)
そんな榎田さんの作品をめちゃくちゃ愛しています!!
ノベルズ版も終わりましたね。
最初はコミックしか読んでなかったのですが、やっぱり「恋愛シリーズ」は両方読むと深さが違います。
橘高とサガンの学生時代からの腐れ縁や、サガンの抱える闇の深さ。
コミックではさらっと流されたエピソードの中にアダルトカップルだけのストーリーがありました。
最終巻ではみんなが過ちをおかしてしまった夜から、それぞれが自分の心に向き合います。
何があってもサガンのそばを離れない、報われなくてもサガンを待ち続けようと決意する橘高。
寄っていくでもなくただ待つ。大きすぎる愛がかっこよすぎます!
橘高の事故からサガンの中でも何かが変わってきます。そしてけじめをつけるため仙台に向かいます。
コミックでは流されてしまったシーンなのでサガンが誰に会いにいったのかわからなかったのですが、ノベルズでは丁寧に進みやっと納得できました。
一歩進むきっかけをつかんだサガンと、いなくなってしまうにではと不安にかられ何も考えずただ追いかけてきた橘高との奇跡的な再会。
新幹線に乗りそびれ、はからずもクリスマスにホテルで一緒に泊まることになった二人。
橘高は紳士的で(笑)何もせず寝るのですが、起きていたサガンに気軽な口調で話かけます。
明日世界が終わるとしたら最後に何が食べたいか。
橘高の食べたいものが笑っちゃったんですけど(笑)
その食べたいものを持ってお前に会いに行く。でもその時に言いたいことを今言う。
シンプルな愛の言葉。それに対してサガンは…。
待ち続ける男と、頑なに心を閉ざしていた男の気持ちがやっと重なった瞬間でした!感動!
今まで何度も身体を重ねたけれど気持ちの伴ったセックスは甘いものでした。翌朝はいつものツンサガンでしたが(笑)
出会ってから十数年。こんな日がくるなんて。橘高が辛抱強い人でよかったよ!
書き下ろしで、コミック版に載ってたお花見でちょびっとだけ登場した二人が家に帰ってから~が描かれているのですが、作品史上最甘なサガンです!
あのサガンが橘高を…橘高がびっくりするぐらい真っ直ぐに熱く誘います!求めます!
あぁーデレデレ。
アダルトカップルも気持ちが通じあえばラブラブでございました。たまにやきのりが割って入るけど、徐々に橘高も認められてる…かな。
二人らしいジリジリ感で結ばれて本当によかったです!
アダルトチームもゴールイン!!
コミックでのヤングチームと時間軸が交差しながら、人間関係も出来事も交差しながら、同時進行ですすんでいったこのシリーズ。
思うに、実にうまいコミックと小説のコラボであり、作家と漫画家のコラボでした。
多分別に小説だけ、マンガだけ、でも成立する部分はあるのですが4人が絡み合うだけに、それぞれのより肉付けするエピソードがあるのとないのとでは、新たな発見や、展開への関与度合いがあったりして、やはりあったほうがいい。
しかし、完結になるこの本は、それまでの巻と違って、コミックがなくてもそれだけでも十分な成立をしていました。
大人な分だけ、ヤングチームに比べ抱えるものが大きい。
3巻で、橘高はサガンに対する気持ちが固まっていますが、サガンが一筋縄でいかない。
今回は、ヤングチームに巻き込まれる形のスレ違いが発生しますが、それによって自分にとって何が大事なのか見極める突破口ができ、
そしてサガンが大きく自分の枷を外す為に踏み出すのです!
つくづく思ったのが、橘高はイイ男だよな~と。
スーパー攻めさまじゃないけれど、人間臭いうえで、ヘタレたりも迷ったりもするけれど、でもいい男じゃないですか!
それはサガンへの愛というだけではなく、なんだろう?
慰めや癒しを求めるのも、淳平と子供みたいな喧嘩腰になるのも、全部全部含めて理想の等身大の男性って感じっていうのかな?
弱いところも、みんなさらけ出して尚男前♪
サガンを必死で追いかけるクライマックスなんか、思わず”頑張れ!”って応援してるw
うひゃ!個人的好み突いてきたかもしれないwww
英に安らぎを見つけ口説いている橘高を見て、勘違いした淳平がサガンの家に転がり込む。
淳平が「サガンさんと付き合うことになりました」と意地張って嘘をついたことから、4人がすれ違う。
4人が4人とも傷ついて、それぞれの傷を癒しあいながら、その心の奥で自分は一番なにが欲しいか真剣に考える時間となる。
淳平の気胸による入院が発端で、ヤングチームがまとまりを見せ、橘高とサガンが残る。
もう恋はしないと、頑なに決め付けているサガンのその頑なな心にヒビが入るのはやきのりちゃん脱走事件。
コミックのレビューでも書きましたが、、、ナイス!やきのり♪
こうしてサガンは自分を縛り付けているものに決着をつけるため仙台に行くのです。
一緒にいるから心が安らぐといって、同じ苦しみを理解出来る相手だからといって、必ずしもそれは恋ではない。
冒頭にいつも描かれる恋愛についての短い文章。
苦しんで悩んで、時には怒ったり心を乱されたり、ドキドキしたり、
そうした心の機微をもたらすのが恋愛だとすれば、まさにこれは恋愛。
ヤングチームはまだ恋の始まりだからドキドキが優先するけれど、
アダルトチームはそれのレベルアップした恋愛なのです。
彼等は、伴侶となる相手を見つけて捕まえることができたけど、同時に大事な親友も手に入れたのですよね。
なにがどうで、こうで、とイロイロ無駄に文章を書いてしまいました。
ふた組みを描くことで、恋愛ってこういう関係であってほしい、そんな姿になる経緯を見事に描いた作品だったのではないでしょうか?
決して憧れとか夢ではなくて、何だかすごくわかるなーという感じがいたすのです。