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海王社文庫「文豪×人気BL漫画家の描き下ろし表紙イラスト×人気声優による朗読CD」シリーズ。
この巻は宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」です。表紙イラストはSHOOWA。付属の朗読CDの語り手は宮野真守。
「注文の多い料理店」の初版は大正13年(1924年)刊行です。自費出版同然の1000部ほど出版されたのですが、定価が1円60銭と比較的高価だったためほとんど売れ残ったそうです。評価は芳しくなく思うように売れなかったため、その後の童話集の出版は取りやめたとのこと。宮沢賢治の生前に刊行された唯一の童話集です(なお存命中に出版されたのは本作と詩集「春と修羅」のみ)。序文を除いて9編の短編童話が収録されています。
以下、収録作は…
「どんぐりと山猫」
「狼森と笊森、盗森」
「注文の多い料理店」
「烏の北斗七星」
「水仙月の四日」
「山男の四月」
「かしわばやしの夜」
「月夜のでんしんばしら」
「鹿踊りのはじまり」
本作海王社文庫ではオリジナルと同じ順番で短編が所収されています。
さらに海王社文庫版では昭和7年(1932年)に発表された「グスコーブドリの伝記」も収録。まさに宮沢賢治ファン垂涎の一冊となっています。
ただし、自分の評価は〈しゅみじゃない〉としました。すみません、宮沢作品苦手なんです。文学的に劣っているとかつまらないとかではなくて、感性に合わないのです。物語の展開やテーマもよく分からなかったです。「烏の北斗七星」は好きでしたが、他の作品はちょっと…。宮沢ファンの方々、ごめんなさい。
読みやすい活字体、質のいい紙と優れた文庫ですので、宮沢作品好きな方は手に取ってみることをオススメします。
表紙イラストを手掛けるのはちるちるでも人気のSHOOWAさん。この本を手に取った当初、表紙に描かれた青年を見て首を傾げてしまいました。「この本に顔がいい殿方なんて登場したっけ」と。裏表紙まで見ると、表紙の男性の正体が判ります。あの人なんですね。小説の人物描写とだいぶ違う美化のされようです。気になる人は是非裏表紙を確認してください。
なお、イラストがあるのは表紙だけで、本編には一切挿絵がありません。