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愛はたやすく諦められることではなくて…。
haku ino junai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
亡き父親の無念の真相を知った時に、父と同じ医者になる事を選び、父親の無念を
晴らす為だけに、様々な感情を押し殺しながら、利用できるものは身体を使っても
利用しながら、執念にも似た思いで亡き父が最後まで警鐘を鳴らし、危険な副作用が
ある薬だと内部告発し、敗訴し、その事から家族が離散して一人失意の中で自殺した父。
その父親の警鐘を引き継ぐように、自分が働く病院で過去のカルテを調べながら
研究者として薬の臨床データーを密かに調べている受け様。
極力他人とは関わらないようにしながら、それでも利用できる上司とは自由に過去の
資料を調べる事が出来る環境を手に入れる為に5年も愛人関係を続けている。
そんな時にアメリカから来た脳外科医の攻め様から懐かれたように追いかけられる。
太陽みたいに明るく無邪気な雰囲気のある好青年に見える攻め様が、言葉でも邪険にし、
態度でも拒絶している受け様の側に来るようになり、なるべく人と接する事がないように
していた受け様は自分のペースをかき乱され、印象は最悪、そして上司との関係をネタに
攻め様に脅され、身体の関係を強要されるようになります。
なかなか攻め様の真意が見えてこない感じなのですが、実は後半で解るのが攻め様の
行動が全て素だったと言う事なんですよね。
受け様が人を信じきれない、甘える事も頼る事も出来ない、父親の意思を貫く為に
恋愛的なものを排除してきた受け様は、ある意味かなり鈍い人でもあるのです。
その事が原因で後半、愛人関係だった上司と思いの擦れ違いから揉める事になる。
最後まで素直になりきれない、ちょっとツンデレ傾向が垣間見える受け様ですが、
意外に頼れるワンコ攻め様に出会った事で人間として一回り成長したように感じるお話。
これからの二人の関係が恋人に留まらず研究者として、理解しあえるパートナーに
なるんだろうなと思えるラストです。