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boku ga sekai wo horobosu hi
須和雪里先生の作品、だから一筋縄ではいかない。
やはり読んでびっくり。
BL?
BLではないですね。
内容は、「集団自殺」。
当然冒頭は暗い。救い無い。
ネットでの募集に応じた4人の男性がある駅で待ち合わせて…と始まります。
まず3人が先に着く。
死にたい理由は言わない約束、なのにやっぱりこれまでの不幸や不満、恨み言、自虐を語り出す3人。
そして最後の1人がやっとやってきて…
向かうのは伊豆にある彼の別荘で、そこは海を一望する崖の上、温泉を引いていつでも入浴できる、そしてせっかくだからと上等な肉で焼き肉を始める。
志願者のひとりは怒り狂い始めます。
こんなんじゃ死ねない!と。死ぬ気はあるのか!と。
すると別荘男がある爆弾を投下します。
彼の発言でその場/皆の決心が滅茶苦茶になって、一気に物語が動いていきます。
振り返ってみると、前半は皆の視野は凝り固まっている。その上で死しかない、という一方通行にはまりこんでいる。
でもそうじゃない、という視点を見せてくれる作品なのかな。
読み終わってみるとコミカルな風味を感じるけれど、前半はほんとに暗い。
鬱気質の人は引きずられないように気をつけて。