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plastic no ame
昔の小説を読みたくてこちらを。
1989年はさすがに古かったか、BLというより一般文芸ですね。
テーマは今でも興味深くて、コンピューターが意思を持ったら?コンピューターが人に恋をしたら?
そこを、少しのサスペンス/ホラー風味で味付けした作品です。
視点は、プログラミング担当者(?)の里見。
故障が続くコンピューターのメンテナンスを行おうとするが、なぜか原因もわからない。その上、本体に触れると酷い静電気が起きる。
だが、故障のために長時間労働をしているデータ室の丸木洋司はおかしな事を言う。
「岡田」は指示しなくても処理を始めてくれることもある、と。(洋司はコンピューターに名前をつけている)
洋司1人の時はあまりトラブらない、この部屋で寝てるとおかしな夢を見る…
このような設定はとても興味深いんだけど、これだけで里見がすごく危機感を持ったり、データ室に出入りしていた女子事務員が急死したり、とこじつけ気味な急展開が出てしまっている。
結論はやはりコンピューターが意思を持ち始め、洋司に執着して独占しようとしている…を匂わせて。
そこにどんでん返しをぶつけてくる…⁉︎
……んだと思うんだけど、ラストは正直わかりづらい。やりたい事はわかるけども、消化不良です。
このテーマは今現在でも十分有効、Sキングの「クリスティーン」のAI版みたいなの誰か書いて〜と言っておきます。
注、レビュータイトルのベイビィ・フェイスはジョジョ5部のメローネのスタンド。パソコン型で邪悪な女性に邪悪な子を産ませる。