茶鬼
hirunara iino
小説『リバーズエンド』にはムクさんの漫画でその後の二人が描かれています。
こちらは、めいっぱい甘い!!
甘いといっても、感情表現の薄い十亀のことですから表立ってデレデレしているわけではないのですが、でもしかし、それがまるわかりになるような、思わずクスっと笑わせてくれるようなラブっぷりに顔はにやけます♪
大学の卒業式の準備にスーツを着ている万は髪もセットして、何だか大人っぽいぞ!
それを二宮からもらったというハンディカメラで撮影してる十亀なんですが、万を撮っているところを奪われて十亀が撮られる側になってみせる百面相が愉快♪
これって照れ隠しよね~
それに、撮影しながら万がかける言葉、べたぼれのセリフでないですか!!
そして、十亀が思いついたのは・・・
十亀、結構エロおやじだった(爆)っていうか、男として当然!?
表情が薄い分、むっつりすけべ確定になった一コマに、とてもなごみを感じ、思わずごちそうさま、と言わずにいられない楽しいペーパーでした。
二人の愛が溢れて居ます。
きっと出会うべくして出会って、惹かれた2人。
お互いがお互いと居る事で、柔らかくなり、微笑みあえる。
万は十亀を欲し、切られ、それでも追い掛けた経緯があっての幸せ。
十亀は過去に囚われながら万と触れ合い、愛を受けながら信じきれなく、それでも自分がいいのだと言ってくれる万に救われた幸せ。
寄り添う事で、心がとろりと溶けたかのような愛を感じられるのかなと思います。
きっと元々万は素直な子だったのだろうけど、……十亀を褒めすぎっ!(笑)
出会って付き合って経つだろうに、いつまで経ってもそんな事を思ってくれるだなんて、十亀さん本当に幸せ者ですよ。
口には出さないけど、自分より随分若い分、本当はハラハラし易いのは十亀さんなのではとも思いますが。
幸せあっての心配、いいと思います。
万が卒業して社会に出て、十亀も映像の世界へと今も尚邁進する。
2人の世界は明るい光がさしているんだと信じてやみません。
たった数コマからこんなにも甘い空気を感じられるだなんて、読んでるこちらこそ2人から幸せな気持ちを頂いた気分ですね(*´ェ`*)
「リバーズエンド」「キャッスルマンゴー」2作品を通して苦しくて切なくて胸が締め付けられるお話ですが、この「昼ならいいの?」はこれまでの切なさを払拭させるような甘めなショートストリーになっています。
2人がであってから7年後(?)の万が大学卒業の日の朝の風景です。
読んだ感想、たった4ページだったんですが随分万が柔らかくなったなと思いました。そして、前々から美人さんでしたが更に美人さんでカッコよくなっていますw
十亀さんは相変わらずというか、変態チックなおじさんと化しています。
あれだけ苦しい時間を過ごしてきた2人にこんなに穏やかで温かくて、ありふれた日常を送れてるんだなと思うと私自身幸せな気分になれました。幸せが溢れています。
最初は嘘から始まった恋、寂しい過去を抱えた者同士、傷つき傷つけ合いながらも足りないところを互いに埋めあってきた軌跡を改めて認識することができました。
2人にはずっとずっと幸せな日々を過ごして欲しいですねw