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記憶を失くした男と5歳の三つ子、それと捨て子の赤ちゃん。牧師の愛は深いのです。
komoriuta wa ai no uta
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
疑似親子ものストーリーに攻め様の記憶喪失と受け様の過去のトラウマ的な要素を
織り交ぜて、でも全体的にほのぼのとした作品に仕上げている家族ものです。
子供の時に両親に相次いで置きざれにされ、偶然の成り行きで牧師夫妻の養子になり
その後、義理の姉と養父母を1度に交通事故で亡くし、義姉の忘れ形見の三つ子と共に
牧師として自宅教会で暮らす受け様が、家の前で頭から血を流し倒れている攻め様を
自宅で介抱し、その攻め様が頭を角材で誰かに殴られた影響で一時的と思える
記憶喪失のようで、記憶が戻るまでの間、受け様と子供たちが暮らす教会に居候する事に
始めは他人を話す事が苦手でストレスを貯めやすい受け様ですが、攻め様の気さくで
頼れる人柄に次第に心を開いていく、受け様は過去に親に捨てられた影響で
人から嫌われるのではないかと常に気を張っているので、他人と話す事が苦痛なんです。
でも、何故か攻め様に対しては、記憶が無いと言う事もあり、気負わずに傍にいられ
自分の苦手な事も理解し協力してくれるようになり、子供たちとも次第に打ち解ける。
そんな時に教会の敷地に赤ちゃんが捨てられていて、母親が見つかるまでみんなで
育てる事になるのですが、その事からトラブルに巻き込まれるのです。
攻め様の頭の気がと、捨て子の赤ちゃん、それが密接な関係にあって、攻め様の記憶が
戻って来るころに、トラブルも大事になって受け様と子供たちに危機が迫る。
攻め様の正体が分かり、赤ちゃんを引き取り、最後は皆で暮らすほのぼのストーリー。
内容的な深みは少々物足りない気がしますが、最後まで楽しめて、可愛い子供たちと
ニャンコに癒されるお話です。
細かい突っ込みぬきでさらっと楽しんで欲しい作品だと思います。
記憶喪失にヤクザ絡みなお話でしたが、あまり重い感じでもなく、
全体的に子育て奮闘記(奮闘はしてないか?)みたいで楽しかったです。
優しいお母さんに、頼もしいお父さん、そして三つ子に女の子といい家族だなぁvv
あっ、ネコ三匹もね!!
教会に倒れている男性からお話は始まります。
何となく今までにある記憶喪失もののイメージを思い
サラッと終わるようなストーリーだろうと勝手に想像しながら読んでましたが
いい意味でで裏切られて私は楽しめました。
今まで暮らしてきた中に1人の男性と赤ちゃんが入ってくる。
それに対しての三つ子の行動が健気だったり可愛いくてストーリーの内容より
この3人の成長が気になって気になって(笑)
普段ならこんなアッサリ事件解決みたいなのには物足りなさを感じるのですが
子供が出てくるだけで違いが出るんだなぁと、私にとって満足な1冊!