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yuki no mermaid
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
16才の高校生と元お貴族家系の富豪セレブの攻め様との擦れ違いラブです。
文庫化再販の作品になりますが、イラストがみろく先生なのでどうにもショタ疑惑に
駆られてしまいますが・・・16才はいかがでしょうね、ちょっぴり怪しいかな(笑)
受け様は母親が有名女優なのですが、それを他人に知られないように母と離れ祖母と
暮らしていて、いつも寂し思いをしていたんです。
そんな時に、母親のスキャンダルで、素性がばれるのを恐れた為に受け様は母親に
言われて、冬休みを前に一人でデンマークに行く事になり、童話が好きだった
受け様は、人魚姫の像に見惚れている時にひったくりに荷物を奪われ怪我をしてしまう。
そんな受け様を攻め様が助けて自宅で怪我が治るまで面倒を見る事になるのですが、
攻め様もその執事やホームドクターまでもが控えめな受け様に対してお姫様扱いで
大事にしてくれる。
今までの日々でいつも控えめに目立たないように過ごして来た受け様にとって
攻め様から好きなようにしたいことをしてもいいのだと言われて、次第に受け様は
攻め様に心惹かれていくんですよね。
でもそんな時に偶然受け様とホームドクターの話を聞いてしまう、それは受け様を
利用して婚約者候補がいてその相手を躱す為に受け様を利用しているのではないかと・・・
それを聞いてしまった受け様は、ショックと怒りを抱きますが、攻め様はそんな受け様を
強引に抱いてしまうのです。
でも、攻め様が好きで、攻め様の為には自分はいない方がいいと、一人で消えようとして
そんな受け様を攻め様が迎えに行くのです。
受け様はその時に攻め様から離れないと心に決めて、大人しくて控えめだった受け様が
攻め様の婚約者候補に自分の気持ちを偽らずに告げるのです。
愛する人が出来た強さを受け様から感じるのです。
最後の最後で受け様の母親もやってくるのですが、そこで受け様の母親に対する
誤解も解ける事になる展開があります。
トラウマ持ちの受け様と大人な攻め様との異国でのラブです。
久し振りに読んだ妃川さん(基本的に合わないので)の『伯爵と身代わり花嫁』が、あくまでも私の好みとその時の気分においてですが意外とよかったので『妃川さん、こういうのも書くんだ・・・』とそういうテイストものを探して読んだ中の1作です。
え~、読みながら正直(私が好んで読むような)違う作家さんの作品かと思いました。少なくとも(『伯爵と~』が既にそうなんですが)私のイメージする妃川さんとはかけ離れています。
↑の経過からも当然ですが、ひとことで言うと『ベタベタの王道』です。それだけです。
しかし、なんだかんだ言って『ベタ甘』も『王道』も大好きな私でさえ、思わず引いてしまいそうでした。
イヤ、念のために『ベタ』はいいんですよ。
ありがちでもお決まりでも、逆に安心できていいくらいです。むしろそれを求めて読んでんだから、こういうのは。
ただ、わかりきったお約束展開だからこそ、そこに何かプラスポイントが欲しいんです。できればキャラクターの魅力が。
こちらで(というより妃川さんの持ち味か?)個性的なものと言えば、舞台となったデンマークやアンデルセンについての描写でしょうか。あとは食べ物?
う~ん、詳しく書かれていましたが『・・・観光案内か』って感じでした。
そういう描写が楽しめる方には、それこそ『プラスポイント』だと思います。
でも、私は正直なところクドいとしか感じませんでした。いつもの仕事の代わりですか?と。
キャラクターに魅力を感じないので、ラブストーリーとして入り込めないんですよ。ラブに至る2人の心情がどうも曖昧です。
『BL(ラブストーリー)』なんだから、何よりラブを求めて読んでます。それには、キャラクターの魅力がすごく大事なんですよ、私は。
(こちらは『お仕事もの』じゃないけど)仕事描写を始めとして『ラブ以外』はあくまでも添え物だと思ってますから。
どうせ書くなら、キャラクターやラブ面でもうちょっと・・・と思ってしまったんです。本の分厚さのわりに余計な(と感じてしまう)ことが多過ぎる。
『甘くて可愛い王道』であっさり読めます。
すごくつまらないとか読まなきゃよかったとは思いませんが、正直私の好みとは違いました。
それでも『安心できる(ある意味でき過ぎる)王道』には違いないんですよ。あまあまを堪能するには充分でしょう。
ホントに、個人的な好み(特にキャラクター)の問題です。
あとは、イラストの影響が大きいんでしょうが、16という年齢以上に霄がショタちっくに感じました。
トータルでは、そこまで悪くはないんですがいいところもないというか・・・
まさに『中立』って感じでした。
2008年に発売されたショコラノベルスの文庫版です。
表題作と後日談的SS「ハッピーエンドのそれから」が収録されています。
どちらも霄(そら)の目線で進みます。
霄自身がアンデルセン童話に憧れてデンマークに旅行に来ただけあって、「人魚姫」をモチーフに話は進みます。童話とは違い、王子様の心をつかんで、二人は親の同意を得て幸せに一緒に暮らすことになります。
私は、スピンオフの「シンデレラの夢」を先に読んでしまったので、どうしてもそちらと比較してしまいます。大抵は、スピンオフより元の作品が気に入るのですが、こちらは逆でした。「シンデレラの夢」は王子様が主人公と関わる理由は納得できるものだったのですが、こちらは婚約を破棄するためというもので、ちょっと酷い気がしました。
また、みろく様のイラスト効果もありますが、幼い霄を強引に抱くのもちょっと痛々しく感じてしまいました。せめて霄が実際は18歳だったらもう少し違った印象になったかもしれませんけれど。後日談は二、三年後のもう少し大人になった霄とのラブ話が読みたかったです。
寂しい少年が王子様と幸せになるという甘い作品ではあったのですが、私はどうにも萌えられませんでした。