泰ぴか
the tear of the moon.
『僕の悪魔』『憂える天使』の4冊目の番外本。
【サイズ】A5
【ページ】108
1冊目の『私の天使』2冊目の『vacanza』、イベントで無料配布したペーパーに
掲載してた『シチリアの夏の話』、準備号として発行した『the tear of the moon』の再録+書き下ろしという内容です。(あとがきより引用させて頂きました。)
ずっと読みたかった同人誌も再録されていて、本当に涙涙の1冊でした。
商業誌が成瀬先生と穂波先生のゴールデンコンビなので挿絵がないのはちょっと
寂しいかもと思っていましたが杞憂でした。
やっぱり愛しいこのカプ。お互いが愛しくてしょうがないという気持ちが溢れていて何回でも
読んでしまいます。クラウディオが嫉妬したりするのが可愛い。
いちゃいちゃも満載で満足すぎます!里玖はとうとう射精しなくてもイケるカラダになってしまったみたいです。(クラウヂオ談)益々可愛がられる里玖をどうぞご堪能あれ。
『天使のキス』
「私の天使」
1.クラウディオ
ドン・モレスキに報復するクラウディオ。その心の内は…血は好きではないし、マフィアと共存するこの国の在り方は狂っているとしか思えないけれど、善悪の観念は疾うに忘れ、ファミリーを守るためパパの後を継いだことも後悔していない。それでも時々「私は一体、何の為に生きているのだろう」と無性に悲しい気分に襲われる。…そして、深夜帰宅後、子供部屋のベッドで眠る里玖を自分の寝台に拉致する。
2.ロベルト
フィオレンティーナとの新婚旅行で東京に来たロベルトが、クラウディオに頼まれて里玖が暮らしていたアパートを訪ねる。そこで里玖の実母と対面するも、息子の4ヶ月もの不在に何も感じていない様子に愕然とし、里玖の部屋という台所片隅のスペースの様子にショックを受けて早々に立ち去る。
3.クラウディオ
翌朝目覚めたクラウディオは、里玖(17歳)の寝顔を眺めているうちに欲情して、朝日の中でエッチ。その後、湯をために入った浴室で血臭がする昨日のスリーピースから、里玖との出会いを回想して神に感謝する。また、母のいる日本に帰りたいと言い出さないか心配だが手放せないと思う。そして、里玖がモレスキの歯でついた手の傷を見つけたことで良心が疼き昨夜の屠殺を告白するが、里玖は傷にキスをして抱きしめてくれる。「良心に逆らってやるべき仕事を果たしてきたが、リクが赦してくれれば私の心の平安は保たれる。」と思うクラウディオ。
『シチリアの夏の話』
冷房が効いたクラウディオの書斎で昼寝しなくなった里玖の話。
里玖が今まで昼寝していたのは、チッチョに襲われたせいで夜眠れなかったことが原因だけれど、そのことでクラウディオが心を痛めないよう秘密にしている。空調があっても無くてもクラウディオさえいれば同じ。甘い炎に里玖は灼かれ続ける。
『vacanza』
海辺の街の5つ星ホテルでのクラウディオと里玖、マンマ、キアラのバカンス話。
1.クラウディオ視点
クルーザーのデッキチェア上でうたた寝中のクラウディオは、人魚の里玖が泡となって消える夢を見る。目覚めた後は、キアラに里玖の手やくるぶしを褒め称え、ビールでの酔いに任せて里玖に甘えて微笑む。そんなクラウディオにマンマもキアラも笑顔。
2.キアラ視点
レンツォと恋人同士のようにして外出したキアラは、兄と里玖を見つける。2人が親子のように見えるのは家族だからだと思ったり、里玖を手に入れてから変わった兄過去を思い出したり。ラブラブッぷりを見せつけられた挙げ句、酔っ払ってレンツォに文句を言われながら背負われて帰途に。
3.里玖視点
発熱して眠り続けるクラウディオ。里玖は、体調不良に気づけなかった自分はダメな伴侶だと反省。キアラにランチを誘われても断わり、寝ぼけたクラウディオの腕の中に抱き込まれて一緒に眠ることに。
4.キアラ視点
波打ち際でゴールデンレトリバーと戯れる海パン姿の里玖を動画撮影するキアラ。その動画が欲しくてキアラにおべっかを使うクラウディオ。夜のムービー上映会後には、里玖がクラウディオの画像を欲しいとこっそりおねだり。兄さんが高く買ってくれそうだから、明日からは色々撮影しようと決意するキアラ。
5.クラウディオ視点
夜明けと共に穏やかに目覚めたクラウディオ。テラスにいた里玖は、最近エッチしていないのは心変わりしたせいなのかと不安げに問うてきて、誤解を解くと「いっぱいして」とねだられてベッドへ直行。
『the tear of the moon.』
ヴァレンタインの日に手作りチョコを贈りたい里玖は、材料入手とマンマに気取られないようにする方法をフェランドに相談。御礼に何でもするからと約束する里玖。日本語で遣り取りする2人を見かけたクラウディオは、嫉妬に駆られてフェランでの前で里玖に濃厚なキスをして寝室へ。自分の狭量さを反省するクラウディオ。
ヴァレンタイン当日、正装して深紅の薔薇の花束を抱えたフェランドはドレスアップしたマンマとデートに。マンマの再婚の心配をするクラウディオはレンツォをマンマの護衛につけ、アンドレアとテオ親子を自分の護衛にして仕事に。1人になった里玖はトリュフを作り、クラウディオとのディナーの席で渡し、クラウディオからはヴァチカン行きのエアチケットを贈られる。また、その店にはフェランドとマンマの愉しそうな姿があり、フェランドとの再婚は嫌だと言うクラウディオ。
帰宅した里玖はマンマにトリュフを渡してクラウディオの心配事も話してしまい、それを知ったクラウディオはマンマへの体裁が悪いとお仕置きの意地悪エッチ。ドライオーガズムまで経験した里玖は、翌日のイタリア語レッスンを中止してもらう。寝室前まで連れて来てくれたフェランドは「礼に何でもすると言ったこと、忘れるなよ」と言い残す。
「僕の悪魔」「憂える天使」番外編。4冊目の同人誌。3冊目『Angel Ring』と同様、本編がとても良かったので、某通販で購入。
そしてこちらもかなりお高め^^;
でも、お話盛りだくさんで大満足です!
1冊目『私の天使』2冊目『vacanza』ペーパー『シチリアの夏の話』、
『the tear of the moon』再録+描き下ろしというボリューム♪
ちょっとだけ失敗というかダブってしまったのは、『僕の悪魔-ディアブロ-』番外編:vacanza――バカンス――Kindle 版 は当然ながら『vacanza』と同じでした^^;
先にKindle 版購入しちゃってたので。仕方なし。
里玖が、いかにマフィアのドンとして重圧を受けているクラウディオを癒しているかわかるエピ。本当に里玖はクラウディオにとって天使なのです♪
マフィアとして怖い一面を見せた後でも、バカンスでもバレンタインでも、クラウディオと里玖のらぶらぶっぷりは変わりません。あまあまで最高!
いつまでもお幸せにm(__)m
フェルナンドの話がもう少し読みたいですー。作家さんも『Angel Ring』で書き足りないとのことでしたが、このバレンタインのお話で終わりかな~。
もうちょっとお願いしたいです!