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nanatsu no umi yori tooku
まずはひとこと、これは本来の和泉さんの持ち味を求める方には、まったく物足りないでしょうね。
この評価は『本来の和泉さん』は今ひとつ合わない私の、極めて個人的な好みです。
私は、なんというか『和泉さんの持ち味がよく出ている(と思われる評価の高い)作品』は、ほぼ受け付けません。和泉さんが好んで書かれるキャラクターのタイプが、私の好みとまったく相容れないんですよ。
決してキライな作家さんじゃないんですが、個人的にかなり当たり外れがあるので、まず作家買いはできません。新作チェックもしたりしなかったり、という程度です。
いえそれどころか、もう長いこと苦手な傾向の作家さんとして避けていましたから。読むようになって1年経ってないんじゃないかな。
和泉さんは時々、すごく可愛いあまあまストーリーを書かれますが、分類すればその中に入りそうな作品です。私は和泉さんの可愛い系統は、特に『好き』でもないんですが(『まったくダメ』でもないですよ)、これはすごく好き。
作家さんが『攻が自分でも珍しいタイプ』だと言われてましたが、私にはそこがよかったんでしょう。私は、この攻・ライルはかなり好きです。和泉さんの攻ではいちばん好きなんじゃないか、というより、他に和泉さんの攻で好きなキャラクターいたっけ?←いや、ひとりくらいはいたような気もするけど・・・どうだろう。
それに大好きな『年の差』でもあるし、キャラクターはすごくよかったです。もちろん、自分の好みにおいて。
実はこの作品は、最初買うのをすごく迷いました。あらすじでは、内容というか傾向がよくわからなかったからです。実際読むまで『ファンタジー(だよね?)』だとは思いませんでした。まあ、結論から言えば、迷った時間が無駄でしたね。さっさと買えばよかったです。
う~ん、でもこれは、『ファンタジー』と言い切るのもどうなのかなあ、という感じなんですが、だからと言って(時代ものであるのを除けても)『普通の日常もの』ではないですからね。
設定の中に、ごく普通に『非日常』が入りこんでいて、ゆる~いファンタジー?。あとがきで『パラレル』と表現されてましたが、それが一番的確なのかなあ。
私は和泉さんでは、日常ものよりファンタジーの方が好きです。日常ものが全滅というわけではないんですが、よかった・好きと思ったものは正直少ないですね。
まあ、あえて言うならいくらファンタジックでも、このストーリーやキャラクターの雰囲気に『魔術(省)』は合わね~よ、とちょっと気持ちが引き気味になってしまいました。個人的に『ファンタジーBL』は大好きで、ほぼオールOKなんですが、そういえば『魔法』は唯一と言ってもいい苦手だったわ・・・
それがなければ、勢いで『神』をつけてたかもしれません。すごく惜しい!と思ってしまったくらい、なんとも私好みの作品でした。
いえ、探すまでもなく突っ込みどころはいくらでもありますよ。でも、それをわかった上で、スルーしてもいいと思うくらいには気に入ったってことです。
和泉さんだから(よく外されるので)、とちょっと構えて読んだから、余計に読後感がよかったのかな。逆に、すごく期待して読んでたら、また違ったかもしれません。
とにかくタイミングがよかったんです。今月の新刊(もちろん、現時点で私が読んだ少数に限って)が、期待していたものもそうでないものも、どうもピンと来るものがなかったので、初めて面白いと思ったこれの評価が、相対的に上がったのは否めません。
ただ、オススメかと訊かれれば薦めません。特に『和泉さんが好き』な方には。単に『私の好み』に嵌ったんです。ホントにそれだけ。
しかしこれ、エンドマークは付いたものの、いろいろ積み残しがある気がするので、続編あるのかな?むしろこのまま放置じゃあんまりのような。
その場合、個人的には、『ルカ(とクロード?)のスピンオフ』より、『続編』希望です(ライル×珪の)。もちろん、その中でルカの過去や恋愛に触れるのは構いません。
で、残ったあれこれをきちんと拾ってカタつけて欲しい。
あとはイラスト。コウキ。さんって初めて拝見する方で、絵柄はすごく可愛くて結構好きなんですが、挿絵としてはちょっと(詰めが)甘い、と感じることが何度も・・・でも『下手』だとは思いません。イメージは合ってたと思いますけどね。
タイトルからいって海軍ものなのかと思いましたが、ちょっと違いました。作者いわく明治っぽいファンタジーだそうで、パラレルワールドの物語です。ちょっぴり謎があるけど明るい話なので、最後まで一気に楽しく読めました。
イラストも世界観に合っていて可愛いです。
主人公の珪は父と離れて帝都の寮で暮らす男子高校生。可愛い顔のせいで文化祭で女装させられたりしつつも、楽しい日々を送っています。そこで英国に単身、新しい発明を研究する父が行方不明になったという連絡があり、追われる実になった珪は敵を欺くために女装して出国。船で英国に向かったはいいけれど、その船が難破して謎の商船の船長・ライルに助けられる――という話。
※ここからちょっとネタバレ※
ライルの船に日本通(副長のルカ)が乗っていたので、珪は女装していたので少女と誤解されたまま。かといって性別を明かすとお尋ね者だとばれてしまうため、少女を装いつつも船の中で自分の居場所を作ろうと奮闘します。可愛いだけじゃない珪の頑張りや、真っ直ぐで健気なところがよかったです。ライルも無茶はするけれど筋は通っているし、いざとなると頼り甲斐があったりして、とても男前でした。
また、脇役のルカがただのクールなツンデレ眼鏡ではなく、異常な日本フェチというのが面白かったです。
途中で珪を追ってきた英国の魔術士・クロード(ルカと因縁があるらしい)との戦いもあったり、飽きずに最後まで読めました。
エッチも1回なんですが、その1回が結構長いし、普段から自覚はないけどものすごく感じやすいという設定の珪が妙にエロかったです。通常は英語で会話してるんですが、我を忘れると日本語になるというのは萌えます! 「やだ」がとにかく可愛い。この二文字でかなり萌えました。
あと、ライルはたぶん膝フェチです(笑)。素股もありました。
クロードとルカの関係も気になったし、またこの世界観の話を読んでみたいと思いました。
商船の船長と遭難してしまって船長に助けられた女装訳あり男子とのラブ。
時代背景も設定も有りそうでなさそうなファンタジーテイストの作品で、
架空の世界でのお話と言う感じでなかなか面白いのですが、何やら気になる事も多くて
続編かスピンオフ作でもあったらいいなと思いましたね。
大日本帝国の受け様は帝都の学生なのですが、ある日英国で蒸気機関を研究開発してる
受け様の父親が行方知れずになり、単身受け様は父親を探す旅に出る。
しかし、父親の影響で英国政府に狙われている受け様は身分を隠して友人の助言で
女子学生の姿で船に乗り込み、受け様を探して現れた英国海軍の捜索隊が現れたと
同時にやって来た嵐に巻き込まれ、海に投げ出されてしまう。
一方で英国の無線を傍受していた攻め様は、黒真珠と言うコードネームを持つ英国が
探している東洋人の事を知りスリルを求めて受け様が乗っているであろう船に行く事に
そこで海で漂流して、溺れかかっている受け様を発見し助け出す。
攻め様は受け様が女装をしているのは知っていたが他の乗組員は女性だと思い込み
それゆえのトラブルも起きるが、受け様は父親の事があり、誰も信用できないと
素性を隠して、父親がいるであろう、倫敦まで送ってもらう事になるが・・・
父親を探す為にかなり無謀な計画をしてる受け様と、そんな受け様を助けたいと
思い始める攻め様との、少しずつ互いに信頼し合い、船の船員たちとの交流と
新世界と旧世界、英国と米国との対立構図なのを背景に描いた作品なんです。
それに、面白いと思ったのが、英国は新技術の開発もしてるのに、魔術省なるものがあり
政府関係者なのか、魔法を使うのですよ、相手の心臓を鷲掴み出来る芸当はビックリ
そしてもう一人気になるのが日本大好きで、受け様をヤマトナデシコと勘違いした
攻め様の船の副船長ですね。
対立する魔法省の幹部となにやら因縁が有りそうで、片手が魔法で取られて義手ですが
その義手も魔法で付いているみたいで動きがスムーズ。
ほんと不思議世界なんですよね。
是非この二人の因縁めいたお話も読んで見たいなんて思います。
時代物?と思いきや、時代物っぽいパラレルワールド。
おおよそ明治時代って感じの設定なのだろうけれど、
なんちゃってなので、歴史の知識とか全く必要なし。
東京の全寮制の男子校に学ぶ珪の元に、
大英帝国で研究を続ける父が行方不明になったという
電報が舞い込む。
ただ一人の身内である父を捜すため、単身英国に渡ることになった珪は、
自身も狙われている為、女装をして一目を欺き乗船する。
ところが、彼が乗った客船は嵐にあって難破。
幼い水夫見習いのとノエと共に海に漂流しているところを、
謎の貨物船・リベルタリア号の船長であるライルに助けられ……
魔術省が出て来たり、聖歴という概念、神的機関(Divine engine)、
石炭燃料の飛行艇、英語で喋っているのにクラバット、
コウキさんの挿絵もあって雰囲気はファンタジーラノベっぽい。
(挿絵については、もうちょっとクラシックな方が個人的には良かった。
特に、フロックコートがどう見てもトレンチコートだったり……
より雰囲気をなんちゃってにしている。)
ライルとリベルタリア号の正体については、
早々に出て来る「ヤンキー・ライオン」というコードネームから凡そ見当はつく。
和泉先生の作品にしては、可愛いというか主人公に影やくせがなくて読み易い作品。
攻めの金髪のライルは普通にいい男だし、
受けの珪は大和撫子の外見なれど、中身は芯のある若き武士。
設定は大仰なんだけれど、二人の恋模様は比較的素直な話。
全寮制の男子校にいてこんなに性的に無知ってあり得ないよ!と笑ったが。
主人公達より、ライルの副官で大の日本贔屓のルカや
因縁のありそうな敵方サリエルことクロードといった脇役が面白い。
(Sariel:大天使、人の生死を支配する魔力を持つ月の統制権を持つ。)
チラッとしか登場しなかった魔法省の大物、
まるで幼子の容姿のプロフォンドム侯爵がかなり面白そうなんだけれど、
まだ様々なアイデアやイメージの寄せ集めの感があり、
こういうファンタジー設定をどう料理していくかは、
今後次第……
……ってカップルはまとまったけれど、続編ありますよね?!
作者の和泉さんもあとがきに書かれていますが、時代はパラレルワールド的な蒸気機関が発達した産業革命後の世界。
個人的にはパラレルワールドという設定は何でもアリで苦手な部類ですが、多方向の視点から読めるので楽しめました。
受けは母譲りの容姿で誰もが可愛いと評す、珪。
戦いへ傾きつつある時代の中で、平和主義を訴える少年。
攻めのライルは、商船の船長。
金髪で真っ蒼の瞳を持ち、野性的で少しむこうみずですが、頭の回転の速い魅力的な男です。
珪の父は英国で研究を続ける天才科学者ですが、行方不明となったことで珪自身も身の危険を感じ、貨客船で日本を脱し英国へと向かいます。
女学生のかっこうで(苦笑
敵がわからないので、撹乱のために仕方なく女装した珪。
そんな中、航海中に嵐に巻き込まれ漂流していたのを助けたのがライルでした。
ライルはストレートに珪へ可愛いだとか人魚姫だとか口にしますが、これがまた自分が言われているようで妙にこそばゆいのです(笑
いかにも日本人とは違う率直さが気持ち良く、ファンタジーBLが苦手なわたしでも話に入っていけるキャラクターの魅力がライルにはありました。
珪も見た目こそ女の子ですが中身はキチンと男の子で、「これなら女の子でいいじゃんよ」というような受けではないのも良かったです。
ただ、登場人物の容姿を思い切り讃美するように説明される下りがありますが、それが若干読んでいて冷めます。
それ以外はスラスラ読め、気持ち良く終えます。
でも秘密をすべて解決しているわけではないので、続きが出るのかもしれませんね。
ちなみに、スピンオフで副船長のルカのお話が発売されているようで、そちらも購入してみようかと思います。
表紙等見て、「時代物かぁ~」と思い読み始め・・・かなり後になってから「???」という感じでした。
Hもほぼ無く、BLと言われなければ、わからないかも(結局、最後にはHもするのでBLですけど・・・)
でも・・・ちょっと「ファンタジー寄り」かな?
受けちゃんが、もう少しハラハラさせるような性格だったら、もう少し盛り上がったかな?
嫌いなお話ではないけど、「船乗り」の荒っぽいところとか、受けちゃんを船から下ろそうという場面でガツガツ行って欲しかったな~。
大事件になっている割りに緊張感の無いお話で、全体的にボヤ~っとした印章でした。
元々中性的な容姿の珪は、父の失踪の知らせを高校の寮で受け取るのです。その父というのが、機関を研究する優秀な研究者なのです。
自分の身を守り、そして父を探しに行くため、「女装」して英国行きの船に乗り込むのです。
船が難破したとき、玉鬘は流されてしまったものの、私には袴のせいか女性にしか見えませんでした(笑)助けられた船の中で、船長のライル達と邪険にされながらも、下働きをしている姿が印象的でした。
ともかく読み終わっての感想は、カバー絵、扉絵、挿絵の珪が女性にしか見えないのです(笑)中世的な顔立ち、色白な肌という内容で、コウキ先生の絵がぴったりはまっていて萌でした。
かわいらしいお話でした。
和泉さんのかわいい系のお話ですね。
その中でもかなりかわいい方向なんじゃ?
訳あって女装して英国へと向かう船に乗っていた珪。
その船が難破し海に投げ出されてしまう。
そんな珪を助けたのは華やかな金髪の男・ライルで…。
和泉さん曰く明治っぽい感じのパラレルファンタジーのような。
最初の方はその世界観というか蒸気機関とかのお話が出てくるのでなかなか物語にすんなり入っていくという感じではなかったかも。
ライルの船に拾われてからは乗組員たちやライルたちと珪とのやりとりになっていくのでそこまでくると大分読みやすくなってくる感じかな。
でも文章がなんかかわいらしい感じ。
なんていうか児童書まではいきませんが低年齢層に向けた冒険活劇のような。
海洋ファンタジーのような。
いえ、内容は全然そんなじゃないんですけど。
とにかく全体的に暗い部分がなくてわりと明るく軽いトーンなんですよね。
そういう感じが好きな方なら楽しめるのかな。
私はどちらかというと重たいトーンの方が好きなので物足りなさを感じてしまうのですが。
珪の性格とかもね、かわいいんだ。
まあ、まだ若いですからね。
むしろ、ライルがそんなに年上だということに驚きましたが!
それから。
このまま次作に続くのかしら?と思うような展開でずっと来たところで、あっさりと問題の解決?みたいな感じになったのもなんというか拍子抜け。
そんなんでいいの?とちょっと思っちゃったり。
ま、個人的にはメインの2人にはもうイチャラブしかないと思うのであっさりここで終わってしまってもいいのかな、とか思ってみたり。
それよりもむしろ気になるのがルカですよね。
クロードとの過去とかいろいろ気になるネタが撒かれたままだし。
伏線だと思っていいんでしょうか?
スピンオフ出ますか?
クロードはルカに執着心あると思うんですよね。
問題はルカの気持ちですが。
でも、たぶん、クロードのこと嫌いじゃないような気がする。
和泉先生、この2人でもう少し重たい暗めの話を!
って、このシリーズだとトーン軽めになるのかなぁ。
ちなみにこの本にはフェア帯が付いてます。
1つはルチル文庫創刊7周年全サの応募券(帯の返しの部分に)
もう1つは和泉さんの作家生活15周年フェア書き下ろし小冊子全サの応募帯。
応募したい方は早めにどうぞ。