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次期子爵の英国人×デパート店員 恋はデパートで始まった!?
hakushakufujin no mahou no kutsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
かわいさんには珍しい?甘いテンプレBLでした~
日本支社の支社長として赴任してきた切れ者、ダニエルと、一介の社員、俊介のカップル。なぜかダニエルに気に入られ、身の回りの世話をする秘書役に抜擢されます。
舞台は高級デパート。売り場から外商部に移り、なんとなく合わないと感じていた俊介ですが、英語能力を買われてダニエルのサポートをすることに。
ダニエルは過去に一悶着合って奥さんと別れ、今は独り身。
男性同士ながら、お互いに近くで仕事をするうちに、惹かれ合うも抑制しようとする。。
そんなストーリーでした。
一言でまとめると支社長に見初められるという玉の輿ストーリー。しかしお仕事がらみのお話展開でなかなか楽しめました。さすがかわいさん。
大人の恋愛が仕事をしながらじっくりゆっくり進んでいく。
過去の出来事から慎重になり身を引こうとするイギリス男性に、奥手で淡白そうな日本男児が積極的に動いて恋愛関係になだれ込んでいく様が新鮮だった。
二人がとにかく穏やかな性格なので、揉めることなく、お互いに思いやっている雰囲気が素敵だった。
伯爵夫人の靴をめぐるストーリー、「なぜデパート側は無償で夫人に靴を渡したのか」は納得出来るいい話で、今後もリヴモンズが大切に保管し続けてくれたらいいと思う。
「子爵の戯れ」は戯れという言葉がぴったり。淫靡に戯れてた。
お城には幽霊が出るから行きたくないと言う笹野がなんともかわいかった。
イギリスのお城(カントリーハウスだそうですが)なんて本当に出そうだし、気持ちは分かる。
スパダリや完璧なイケメンに特別思い入れがあるわけではありませんし
日本人じゃないという事は耳が浮くようなセリフを連発するんだろうなとちょっと及び腰でしたが違いました!
この日本支社長・ラッカムは商売魂が逞しくもありながら、
人柄が穏やかでユーモアもあるし日本や社員を理解しようという努力が素晴らしい…。
きっと誰もが初対面から心を許してしまいそうな人物です。
日本語を交えて会話してくれてこちらまでほわ~っとしてしまいました。
そして元外商部販売員の笹野はなんとも絶妙な心配りの出来る人物で
うっとりさせられました。
ラッカムが秘書課に引き抜いたのも納得です。
この二人が、お互い仕事しながら心地よい相手だと思っていても
なかなか触れ合わなくてじれったい!ww
でもラッカムにはその理由があって…。
もちろん大人ですし過去に色々あって当然ですが
ラッカムの場合は理不尽というか本人の心当たりのないことで大事なひとを傷つけて
自身も傷ついてしまったので非常に気の毒に思いました。
そんなラッカムを癒してあげられたのは笹野だからだったんでしょうね。
二人とも尖ったところが無いのでとても好ましかったです。
ようやく恋を自覚した時の!キス未遂シーンが!!乙女か!!!(褒めてます)
想いを伝え合った後もロマンティックでした。
が、『子爵の戯れ』は脇の剃毛ありのスパンキングありで意外過ぎたww
笹野が悦ぶことをなんでもしてあげたいラッカムに愛を感じつつ、
乱れる笹野の普段とのギャップに驚かされました。
萌×2寄りの萌です。
電子書籍で読了。挿絵有り。
かわいさんのお話は品がよろしいと思います。
今回は『英国百貨店に買収された日本の百貨店が、傘下に入るオープニングの記念イベントで、それぞれのコレクションである宝飾と呉服の展覧会を行う』お話でした。その間に引かれ合っていく二人の恋愛模様が書かれていくのですけれども、それぞれの仕事ぶりを見ていくうちにその人柄を好ましく思い、一緒に過ごす時間を大切に思う様になる過程が丁寧で「そりゃあ好きになるよね」と納得がいきます。
何て言ったら良いのかな。とても素敵だった美術展の図録を眺め返しているような感じ、とでも言ったらいいでしょうか。
ゆとりのある午後に好きなお茶でも飲みながら、ゆったりと読むのが似合うような一冊でした。
39歳のイギリス人支社長と32歳の日本人秘書。表紙のイメージよりも大人な二人のシックな恋愛物語でした。
激しい恋情というものは登場せず、宝飾品や着物などの芸術品としての歴史、英日の文化の違いなどを紹介しながら、お互いが静かに恋心を育てていく様子が描かれています。
かわい有美子さんらしいクールな雰囲気の作品ですが、その分、艶っぽい雰囲気は控え目でした。あとがきにも書かれていましたが、スーパー攻様かと思いきや徐々に人間味溢れるキャラクターであることが分かるダニエルが素敵でした。
表題作と短編の2作品が収録されています。
表題作は、笹野(受け)の目線がメインですが、ラッカム(攻め)の視点も折々に入っていますので、二人の気持ちが分かりやすいです。
まずは仕事の仲間として好意を抱き、それが恋愛に発展していく…のですが、余りに穏やか過ぎて私には物足りませんでした。ラッカムは紳士ですし、笹野は温和な性格なので、強引にどうこうという場面やはっきりした転機があるというのでなく、自然に寄り添うように愛情を育てていきます。表題である「伯爵夫人の靴」も良い小道具になっていますが、仕事を通じての関係が多いので、仕事モノが苦手な方には退屈かもしれません。
その余りに自然すぎて物足りなく感じを埋めたのが、続編「子爵の戯れ」です。後日談的短編で、ラッカムの目線で進んでいきます。ラッカムが結構いやらしいとか、笹野が幽霊が怖いとか、お尻を叩くを感じるとか…表題作では予想しなかった二人に萌えました!
セレブ年上攻め、柔らかな年下受け、三十代の社会人カップルがお好きな方にお勧めの作品です。ただ、攻めが離婚歴があります。元妻への愛情を語る場面はありませんが、苦手な方はご注意ください。
BLでの、登場人物カタカナ名前の作品は避けています。(ざっくり言えば外国人もの)
今まで読んだのも片手くらいのものです。
年々、カタカナに弱くなりまして…(苦笑
ですが、作家買いをしているかわいさんの作品でしたし、舞台はどうやら日本のようでしたので…
受けの笹野はイセザキ百貨店の外商マン、32歳。
爽やかで物腰がスマートなことで外商へと移動となりましたが、日々ストレスに悩まされる毎日を送っています。
攻めはイセザキを買収した、英国高級百貨店リヴモンズの日本支社長・ラッカム。
爵位を持ち、39歳の英国人。
イセザキ百貨店がリヴモンズへと買収されたのをきっかけに、ふたりは出会います。
本来、支社長と平社員。
まったく接点のなかっただろうふたりですが、笹野はラッカム付きに移動となります。
ラッカムはいわゆるスーパーハイスペック攻ですが、よくこのキャラにありがちな俺様ではないのが好感が持てます。
けっこう中盤まで仕事関係の話が多くなかなか甘い雰囲気にはなりませんが、攻め目線もあるので展開が突然すぎ!とは感じませんでした。
それに外国人が主要人物のBLの醍醐味がちょっとわかりました!
なーんか、チュッチュチュッチュと甘々なんですね。
これは確かに日本人じゃ決まらない…
個人的に慣れ親しんだ業界ものだったので、なかなか楽しめました。
かわいさんの作品には多い、攻め受けの両視点でしたので、よけいに。
ただ、誤植がありますね。
ちょっと残念です。
30代二人のしっとりとした物語、
あとがきによると「お伽噺のようなシンデレラストーリーをイメージ」したとのこと。
タイトルもキラキラ、登場人物もハイスペック、舞台も華やかで
全編夢見るような雰囲気はあるのですが、
一方で地に足のついた現実感もちゃんとあって
ファンタジーとリアリティのさじ加減が上手いなぁ。
イギリスの名門デパート(Harrods的な)に吸収合併される日本の老舗デパートが舞台。
イギリスからやってきた貴族でもある支社長のラッカムと、
外商部のノルマに追われて疲弊していた日本人社員・笹野。
派手な展開や運命的な恋ではないけれど、ノンケの二人が
お互いに違う文化を尊重しながら少しずつ理解を深め、心通わせ
一緒にいると癒される感覚に離れがたくなっていく……
その繊細な感情の変化が、着物や高級入浴剤、仏像といった商品や
一緒に食事をする小料理屋や誘った下町の風呂屋といった、
小道具を上手く使いながら描かれている。
細やかな心遣いのできる柔和な笹野だが、一歩出る時はハッキリとしていて
決して女性的ではない感じも好き。
そんな穏やかな話なのだけれど、Hシーンでは
「綺麗な黒髪だといつも思ってた」と、笹野の脇の下に執着するラッカム……
SSではなんと剃毛シーンまで(笑)
そしてスパンキングで興奮する笹野……
こういうただ綺麗だけで終わらないさじ加減も、また楽しかと。
かわいさんの作品は、いつもしっとりとした雰囲気があって好きです。
特に今回は、外国人が出てきて、その様子が、本当キラキラ。
苦悩もあるんだけど、存在感があって、素敵な攻です。
笹野の勤務する百貨店は、英国王室御用達の高級百貨店に買収されてしまう。
日本支社長として現れたのは、ラッカム。
そこでラッカムに気に入られた笹野は、秘書としてラッカムと一緒に
働くことになる。
BLによくあるように、2人はくっつくことが前提で、
すぐ既成事実ができて、くっつきました~ラブラブという展開ではなく、
(勿論、そんな展開もすきですが(笑))
自然な流れが物語の中になり、2人が親しくなるまでの時間が
ちゃんとかかっているところが好きです。
お互いにちゃんと相手のことを思いやる恋愛ってステキだな~と
思わされます。
ただ、その分、2人がくっついた後のSSが読みたくなってしまうのが、
たまに傷ですね(笑)
百貨店外商販売担当の受け様と合併先の企業の日本支社長でイギリス紳士の攻め様との
オフィスラブ的で、穏やかに二人の気持ちが重なり合うようなストーリーで、
読み終わると穏やかな愛が感じられるような作品になっていました。
海外資本のデパート系と日本の百貨店との企業合併で、知り合う二人、でも合併自体も
問題なく、何か大きなトラブルがある訳でもないのですが、互いに一緒にいると
リラックス出来るような大人同士の恋が実るお話。
でも、攻め様は過去に離婚を経験していて、その原因がセクハラで訴えられた事。
その為に、攻め様の仕事をサポートする人間は男ばかりなんです。
受け様は英語が話せた事から、偶然上司のお供で、両企業の幹部が集まるパーティーで
上司の秘書役として攻め様と逢った事で、日本での攻め様の秘書の一人にスカウトされ
受け様の細やかな気配りや日本人的な謙虚でつつましい仕事ぶりに攻め様は
一緒にいることで癒されていくんです。
そして受け様も、次第に攻め様に上司以上の感情を抱くようになるんです。
攻め様の傷ついた心をさり気なく癒している受け様との大人の恋、最後の所で
攻め様が受け様への思いに戸惑いと逃げ出しそうになる気持ちを受け様が普段とは
違う、強さで攻め様に向き合うのですが、一見優し気だけど、それだけじゃないって
感じも、同性同士の恋愛には必要だなんて感じ入って読みました。
書下ろしは、受け様の隠れMに気が付いた?攻め様とのソフトSM風味。
スパンキングにあえぐ受け様、ギャップ萌えしちゃいました。