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エロス:★☆☆☆☆
好み度:★★★☆☆
『僕の気のせいかな。
さっきから聞いてると、なんだか良樹に嫉妬しているように聞こえるんだけど。』
男友達だった志保に「好きだ」と言われたが、
その時は冗談だと思い、思わず「ゲロ~ッ」っと答えてしまった友。
だが、それ以来、何となく距離があいてしまい、疎遠になってしまった二人。
それから数年。
クラスも別れ、志保とはこれと言って接点もなく過ごしてきたのだが、
高校最後の体育祭の種目で、よりによって、その志保と二人三脚のパートナーになってしまった!
志保は、以前からカッコ良かったが、前よりずっと身長も伸び、生徒会長もやっている所為で、何かと目立つ存在。
周囲の嫉妬の嵐の中、練習を行うが…。
すれ違い系恋愛小説。
とは言え、相手の気持ちを隠すような伏線が張ってあるわけでもないので、
比較的に読みやすい作品?
カップリングもカッコいい攻×可愛い受なので、どちらかと言えば「王道」よりの小説ですね。
攻の志保くんは、カッコ良くて、優しくて、まるで王子様かのような攻様。
と言う事で、個人的には、滅茶苦茶好みの設定!
あらすじにもあります通り、
志保くんは1年の頃から友くんの事が好きだったのですが、多々あって疎遠となり、そして、この二人三脚をきっかけに、急接近するんです。
友くんの方は、意識しすぎで、中々素直に(正常に?)なれず、志保くんに結構酷い事いっぱいするし、言っちゃいます。以前告白された事とか、周囲の冷やかしを気にしてだとか、そんな事が理由で。
対する志保くんの方は、それでもずっと態度をかえず、酷い事をされても、体育祭で上位を狙えるように一緒に練習しようっと誘ってくれるし、本当に優しい人。
そんな、いつも笑顔な志保くんですが…、
読んでたら、本当に志保くんが可哀想になります。
(もし、これが志保くんサイドの本だったら、かなり辛いよ!)
不運の地雷を踏みまくりの王子様。
きっと、ルックスや性格がが良い分、運命の神様に見放されてる?(笑)
でも、運命の神様なんかに頼らず、努力しているからこそ、
最終的なラストに繋がったんですよね。
そんなこんなで、ネタバレになるので詳しくかけませんが、
奇跡を待つばかりでなく、自分で運命を掴むために何度も行動している志保くんが素敵だなっと思うお話でした。
志保くん素敵です!
でも、マイナスは……、
やっぱり展開が読みやすいって事ですかね…(悪く言ってしまうと、ベタと言うか…。)
個人的には、ライバル(水島くん)を上手く活用するか、もしくは、志保くんサイドの本にした方が見所とかがあったような気がします。