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「キスなんかしなくても、先輩が好きだよ」
そんな感じで、キスが苦手な奥手の可愛い後輩が出てきます。
生徒会長・結木和成(高校三年)優等生攻め×書記・真嶋悟(高校二年)奥手受け
卒業まであと10日になって、結木は後悔する。優等生だったけど、もっとしたいことがたくさんあったのにと。
それを聞いた悟は、いまからでもしたい事があるなら一緒につきあってあげると言って、授業をさぼったり、放課後に寄り道をしたりして。
終いには、先輩からずっと好きだったと告白されて。
ずっと真面目な優等生で羽目なんか外した事がなくて、ファーストフードも
ゲームセンターも初めて行って、思いきってずっと気になっていた後輩に告白する。
全てが完璧そうな人の可愛い所って、絶妙に心をくすぐられます。
同じく真面目そうなタイプなのに先輩の為に一緒にさぼったりと、悟も可愛かったです。
特に、後輩の奥手な所が可愛くてたまらなかったです!
先輩は両思いになったのが嬉しくて、キスを迫るんですが、悟はキスが苦手。
特に舌なんて入れるのは持ってのほかで、ただ気持ち悪いだけ。
キスされている時に、早く終わらないかななんて羊の数を数えているんです。
両思いなのに、キスには慣れない所がなんだかいいなと思いました。
そんな奥手の後輩にあの手この手でキスを迫り、その先をと望む先輩が可哀想で、面白かったです。基本的には世話焼きだから、そんな無理はしないのですが。
拒みすぎて、先輩から自制心が持ちそうもないからと距離を置かれそうになって、お願いだから捨てないでとすがっての逆ギレ。
完全な逆ギレなのに、キャンキャン吠える感じが憎めない。優しい先輩は、もうあっさり絆されてしまうし。
篠稲穂さんの小説は、世話焼きで忍耐深い攻めとツンデレ気味の受けのセットが多いです。
もう一組カップルが出てくるのですが、結ばれないのが珍しかったです。
不良っぽい先輩の有賀公彦×可愛い顔の百瀬純
百瀬は有賀に男におそわれそうになった所を助けてもらって一目惚れして、追いに追うのですが受け入れてもらえない。
こういう場合、あっさりと上手くいくのに上手くいかないのが新鮮な展開でした。
篠稲穂さんが絶対学園主義だなんて、あとがきを読むまで知らなかったです。スーツ萌えというものは、ないそうです。
そう言えば、読んだことのある本の中でも、登場人物が全て学生だったなと思いだしました。
好きなだけあって、学園物のトキメキをおさえてくれる作家さんです。
エロ:★2 奥手な後輩なので、最後の最後にやっと初H
総合:★3 キスが苦手な後輩と忍耐深い攻めで、篠さん節が出ていました。