自分を変えた二人の男性との恋――。

罪さえも甘くとろけて

罪さえも甘くとろけて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
25
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
千島かさね 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048866347

あらすじ

八年前、身を引き裂かれる思いで愛し合った男と別れた幸は、その苦しみを力に一人前のパティシエになるため努力しショコラ専門店をオープンさせた。やっとすべてを忘れかけた矢先、幸は既婚者となったかつての恋人・紀嗣と再会してしまう。まだ君を愛している――彼の言葉にたやすく心を揺らされる幸。そんな幸の前に、紀嗣の秘書である支倉が現れる。行いの罪深さに苦しむ幸を、支倉は辛抱強く見守り支え続けるのだが……。

表題作罪さえも甘くとろけて

33歳,別れた恋人の秘書
25歳,人気店のオーナーショコラティエ

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

タイトルが良いですね。

みずかねりょうさんの挿し絵
いつ見てもステキですっ❢❢
そして千島かさね先生のこの本…ボクは大好きです。

会社の再建の為全身全霊で愛した男に捨てられた受けのショコラティエの幸 八年の歳月が流れ、再び出会ってしまった愛しい昔の彼……
不倫なんですけどね…駄目な人にはダメでしょうね?!

でも…ココロの葛藤…切なさが
すごく伝わってくるんです。

激しい嵐のような愛情の時間が一方的に終止符をうたれ、狂わんばかりに傷つき悲しんで。それでも前を向いて歩きショコラティエになり日本で店を出した矢先に再開する。
焼けぼっ栗に火……ですよね~
また傷ついてそれでも二度目は幸自身が別れを決めて…悲しみはそれだけでは終わらない……そんな中で新たな希望を手にする…。

ただ、包み込むような愛を知ることになる

切なくて甘くて……良いです❢

みずかね先生の挿し絵も
その雰囲気にとても、マッチしていて…

本棚に定位置ができました。


拙いレビューで申し訳ありません!
でも機会があったら読んでほしいなぁ〜と
思ってしまいます。

0

受けさんがとっても激しい!!!

みずかね先生の挿絵おっかけで購入していた本が本棚から出てきて、
再読、そしてまた戻す(涙)
今日3冊目。減らないーーーーーーーーーーーーーーーーー本!

確かに昼ドラ的要素はあるけど、この受けさんの激しさ、大好きだな。
せつないけど。
受けさん:ショコラティエ。夢をはっきり持っていて前に進むタイプ。
     とても激しい性格。カフェのアルバイトをしている時に
     知り合い付き合いはじめ。
     悶絶しながら攻めさんと別れ、ヨーロッパ修行の後、
     日本でショコラのお店を開く。
攻めさん(初代):受けさんと同様、夢をはっきりもってて前向き。
         会社社長。嫁、娘あり。受けさんの事を熱愛してる。
攻めさん(二代目):おだやかーーーーーーーーーーーな見守りタイプな人。
          攻めさん(初代)の秘書。
          受けさんと攻めさん(初代)に付き合っちゃだめ と
          散々説得する。

初代と付き合ってたけど、ヨーロッパ留学と同時期に攻めさん会社が傾いて
政略結婚することになり悶絶級の別れ。帰ってきて再会して、焼け木杭に火がついてしまったが
もう一回悶絶級の別れをし、再度ヨーロッパ。帰ってきて、待ってた攻めさん二代目と幸せになる。
てなお話。みずかね先生の絵は通常運転、間違いなく美麗。

それより残ったのは、受けさんの激しさ。
好きで離れたくても離れられないのを血を流しながら離れてく っていうの?
そこの苦しみ方が、読んでるこっちも切なくなる。
攻めさん(初代)は不倫なんで、受け付けられん!
という人がいるのもわかる。
でもなあ、ままならないんだよなーとも思う。
そのあたりの描写が ぐーっときました。
あまあまはぴはぴ話ではないので、
そこらへんはちょっと気にした方がよいかも です。

3

う~ん、複雑・・・

結構よかったんです。それは確か。たとえ大幅改稿したとしても、これが『投稿・受賞作』ってすごいと感じるくらいには。ただ、それ以上に残念なことも多いのがなんとも。

なんというか、『意欲作』という煽りをつけたくなりますね。今のBLにはちょっとないような設定・展開で、私の本来の好みとは違うものの、悪くないと思いましたから。

ただ、途中までは幸(受)と、8年前に政略結婚するからと別れた紀嗣との再会愛、しかも不倫なんですね。『不倫・略奪』へ持って行くのか?と引き気味にはなりましたが、結果的にそうじゃないならあまりにも引っ張り過ぎ。ここまで分量費やさなきゃならなかったのか!?ということです。

この『不倫』を通じて、幸の激情や切なさは伝わりましたが、私はこの紀嗣というキャラクターにまったく共感できなかったし、魅力も感じなかったので、『もうさっさと見切りつけてよ』と投げやりになるところでした。

もちろん、最終的に紀嗣×幸で落とすんなら別ですよ(それが好みではまったくないし、そんなの読みたくない)。
とにかく、支倉の影が薄いんです。2/3までは紀嗣との不倫騒ぎなので、支倉はラブの表舞台には立ちようがないんですが、そもそもこの配分がなんとかならなかったんでしょうか。結局、支倉と幸のラブは残り1/3で、非常に駆け足にならざるを得なくて、そこがいちばん残念でした。

でも、あれこれ言ってはいますが、この作家さん自体には(私の好みとの符合で、ですが)期待が持てるんじゃないかという気がしました。文章も綺麗だし描写も丁寧で、結構好きです。だからこそ何かと惜しかったんですが

1

激しい愛に身を焦がすか、穏やかな愛に包まれるか

後半に入るまでは8年前に別れた恋人との激情に心身ともに疲れ切っていくような
刹那的とも感じる激情に流されて壊れかける受け様と恋人との展開なのですが
全編に渡って、いつもさり気なく二人の間に穏やかに、そして受け様を陰から
ひっそりと支え守ろうとしている恋人の秘書でもある攻め様とのお話なんです。

三角関係とまではいかないのですが、似た者同士の夢を追いかける二人の間にいつも
見守るようにいる攻め様の立ち位置がかなり重要だと思えるのです。
17歳で出会い、18才で恋人になり、20才で別れる、それも互いに好きなのに
恋人は、家業の会社を守る為に、受け様と別れ結婚する事になるのです。
そして、受け様は幼い時からの夢であるショコラティエになる為に留学する事に・・・

でも、それは簡単な出来事では無かったのです、攻め様は愛しているのは受け様だけど
自分の背負った運命を受け入れ、会社で働く人たちを守る為にも辛い決断をする。
しかし、受け様はまだ、その事実を受け入れられるほど大人では無く、恋人との別れに
慟哭のような思いで、壊れかけてしまう、でもそれを引き留めてくれたのが攻め様。
受け様の夢を思い出させ、見守り後押しをして・・・・

そんな出来事を乗り越えて受け様は帰国し、日本で店を開くようになるのです。
過去の辛い激情のような恋を忘れる事は出来なかったが、それを埋めてくれる仕事が
あった受け様は一人立ち直る。
しかし皮肉な運命は、再び別れた恋人との出会いで時間をさかのぼってしまう。
愛していた恋人には妻も娘もいるのに、嫌いで別れた訳ではなかった二人は再び
激情に呑みこまれてしまう。

そんな二人を付き合った時から見守ってきた秘書の攻め様は、
受け様に恋人と二度と合わないように苦言を示すが、愛に溺れた二人には聞こえない。
この攻め様は、ホントに受け様の事を、全ての出来事を理解していながらも
全てを包み込んで受け入れ守ろうと、愛そうとしているんですよね。
受け様が一人傷ついた時には、いつも駆け付けてくれる攻め様。
恋人と別れる為に己を傷つけ、相手を傷つけ、8年前と同じ苦しみを味わう受け様を
攻め様は、再び支え、心を守ろうとするんですが、この攻め様かなり健気ですね。

受け様は、そこで攻め様に自分でも気が付かないうちに甘えていた事実を認識する。
恋人と別れた後も、さり気なく自分を陰から見守ってくれる攻め様に激情とは違う
愛情を覚える受け様ですが、恋人の事があり、その気持ちに蓋をするのです。

誰が悪いとか騙されたとかと言う展開ではなくて、愛し合っていながらも互いに
傷つけあう事が運命みたいに、何処まで行っても交わらない恋人と受け様。
交わることが出来ず傷つく受け様の側に寄り添うように見守る受け様。
穏やかな愛に包まれる事を選べるようになった受け様は、成長したように感じました。
攻め様の一途な健気で、ホントは懐が誰よりも大きいのではと思わせる作品でした。

0

昼ドラ!?

初めて読む作家さんの作品だったのですが、読み終わった感想がこのタイトルですw
昼メロじゃなくて昼ドラですw
「奥さんと私どっちを選ぶの~!!」
それだけ強い愛を持つ主人公と、相手はずるい男なんですけど、読みながら男と女の修羅場とタブって、いくら主人公がショコラティエとして向上心があり、前向きで愛に真摯であるからとはいえ、いや、ちょっと、、、
そして、ほんとうは自分をずっと見つめ続け、密かに支えてくれていた、見守る愛の男の存在を認識して、新たな旅立ちをするという展開は、自分的にはう~~~む。。。
ということで、
一端別れたはずの恋人と再会し、また寄りが戻ってしまった主人公。
しかし、今は相手には妻子もあり、また同じことの繰り返しが行われようとする時、
苦しんだ主人公は、ずっと彼等を見守ってきた男によって、自分を見つめ直すというお話。

実に実に何て言ったらいいか?
ベタな昼ドラ展開で、この見守る男がいい奴すぎて、でも案外積極的に出るのは嫌いじゃないけど・・・
なんだろう?やっぱりベタな昼ドラが、楽しめるかというと、自分的には、、
若干ドン引きしてしまう箇所があり、そこに共感を呼べなかったので、
女でよくないか?とおもってしまったのでこの評価です。
いっそ、この健気な見守る男視点で展開したほうが、男×男になったような気がしなくも・・・ないかなぁ?
でも、昼ドラと割り切って読めば楽しめるし、主人公に入り込めればとっても切なくて一生懸命な主人公に入り込めるかも?

3

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