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気取ってなくて、優しくて――、君が作ったパンの味がする。
anata to pan to koi no hanashi
寡黙で、人を寄せ付けないような有名なパン職人と日本で母と二人で小さなパン屋を
営む受け様が、修業の為に行ったパリの店で、子供の頃に受け様の将来を導いたような
攻め様と再会して、すれ違いながらも次第に近づき愛し合うようになるまでのお話。
内容的には恋愛色は薄目なのではと感じるお話でした、でも、その分パン作りを
通して人と人の触れ合いが優しい感じもする内容でした。
受け様の家は町の小さなパン屋さんで、父が亡くなった後に、母と二人で細々と
切り盛りしているのですが、母の強い勧めで、知人の紹介で短期の修業に・・・
そこで出会うのが、幼い時に1度だけ出会った攻め様、受け様はその時に攻め様の
作ったパンの味が忘れられなくて、自分も美味しいパン職人を目指してるのです。
しかし、再会した攻め様は、昔とは雰囲気も違い、人を寄せ付けない感じで
受け様は、会いたかった人なのに戸惑ってしまう。
それに、店のスタッフともうまくいかなくて、焦りも感じてしまうのですが
見た目気弱そうな受け様ですが、かなりの頑張り屋で怒ると結構怖かったりと
そんな受け様を周りも認め始めるのです。
しかし、攻め様にパン作りを教わりながらも過去の話をして、不機嫌になられたりと
攻め様との距離は遠いまま。
でも、無口だけど不器用な優しさを感じる時もあり、次第に攻め様に対して憧れや
尊敬を越えて、好きになってしまった受け様。
後半になるまで二人の関係が一気に進む事は無いのですが、徐々に二人が近づいて
行くような展開で、そこに、攻め様が過去に負った傷に繋がる人物が登場し
二人の子弟関係は強固になり、受け様の健気で努力する姿に攻め様のまた・・・
恋愛にのめり込んで一直線と言う展開では無くて、初めにパン職人としてのしっかりした
感情があっての恋愛ストーリーで、ほんわかした中にも一途な思いもあり
思わずクロワッサンが食べたくなるようなお話です。
・・・基本的にこういう話って好きなはずなんですが、何だろう?
んーー、「なんか物足りない」感がある作品でした。
修行の様子とかもっと欲しいなぁとか同僚たちとの絡みももう少しあってよかったんじゃないか(言葉の問題もあるけれど)とかコンテストのライバルと一悶着あるとか、攻の元同僚が元カレとかだったり・・・
そういうのがぜんぜんなくって、修行をがんばって、父親との和解に協力したとしても
高森が実咲を好きになるのには弱いなぁーと。
表紙のイラストの感じから、あまあまを期待していたので、肩透かしにあった感じがしてしまいました。すみません。
読み始めのワクワク感が良かった
パリで本場のパン修行をスタートさせる主人公の緊張と期待感。んー楽しそう。
ラブ的には幼い頃出会った優しいお兄さんと再会するも、彼は冷たい印象に変わっていて…という王道な感じ。
ですがそれ程2人の濃いやり取りがあった上でお兄さんが変わってしまった理由が明かされるわけではなくサラッと解決。主人公が多分小公子セディ並に人の心を溶かす良い子なので彼にかかれば、みんなが彼を好きになってしまうんです。なのでこの人じゃないと!感は弱めです。
修行2ヶ月目の分際←で本場のパンコンテストで優勝したりあらあらと思う展開もあったりと、ちょっと簡単にうまく行き過ぎかな、恋も仕事も何もかも。
サラサラーっと読むにしても全体的に少々物足りなさを感じてしまい、中立寄りの萌となりました。