あむり
spider
本宮榎南さんの同人誌。
これもまた本宮さんらしく、両性もので、
最後には赤ちゃんができます。
苦手な方も多いかと思うのですが、個人的には好きな展開です。
凶悪、言葉遣いも悪い肉食蜘蛛種族の王、ヴァルトと
世間知らずな草食蜘蛛種族の王の息子、ピオン。
ページ数不足で、後半の展開が急ぎ過ぎた感は否めませんが、
2人のやり取りがかわいらしくて、好きでした。
願わくば、もう数ページあって、
赤ちゃんとのやり取りも読みたかったな~~。
タイトルが示す通りの蜘蛛のお話で、獰猛な肉食蜘蛛のバードイーターが
攻め様として登場、方や風に吹かれるままに飛んでいくような小さな蜘蛛が
受け様なのですが、雌雄同体の箱入り王子様として育てられて、ある日一人で
出かけて迷子になり、深い森の中で危ないところを助かったと思ったら世界最大の
蜘蛛である攻め様に、俺のものになれと言われて攫われてしまうお話です。
設定としては攻め様に見初められ、でも年齢のわりに何も知らない清純無垢な
受け様は、あれよと言う間に押し倒されて孕まされる。
そして攻め様を狙っている雌蜘蛛に拉致され危ういう所で助けられ攻め様の元へ
帰り、攻め様は受け様にあだ名す者を処分し、受け様と可愛い子供を生涯愛でる。
そんなお話なのですが、考えてみればこの作家さんのパターンは毎回これです(笑)
それでも、いつも楽しく読んでしまうのです。
誰かに守ってもらわなければ生きていけない頼りなくてちょっとおバカそして
愛きょうはあるけれど美人じゃないありふれたお顔。
そんな受け様の相手は、イケメンだったり傲慢で怖いけど、受け様にだけは
とっても優しい、そんな設定なのですが、それが癖になる可愛いお話です。