茨姫の棺

ibara hime no hitsugi

茨姫の棺
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
22
評価数
5
平均
4.4 / 5
神率
40%
著者
玄上八絹 

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媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
しもべと犬
発売日
ISBN

あらすじ

※18禁
『しもべと犬』『茨姫は犬の夢を見るか』番外編

表題作茨姫の棺

傭兵
《犬》

その他の収録作品

  • Amazing Grace
  • 月がきれいですね。
  • あとがき

レビュー投稿数3

犬姫お疲れ様!

「茨姫は犬の夢を見るか」の番外編同人誌。
犬姫と禪の両視点です。

『茨姫(犬姫)の物語の最終回』
時系列としては、商業誌のイージス事件より少し後の話です。

商業本編後の犬姫はもうボロボロでした…。
身体も脳も、とんでもないことになってます。
実はイージス事件直後には、既に相当酷くなっていて、
「茨姫は〜」での禪たちの隔離治療に、
感染してない犬姫が割り込んできたエピは
商業誌を読んだときに受けた印象ほど、
微笑ましいだけのネタではありません。

本作は、犬姫の置かれた状況のあまりの過酷さと
禪に対する一途な恋情に、胸がつまる思いがするようで、
ハッピーエンドという保証がなかったら、
先が読めないほどの痛々しさ満載でしたが、

『大丈夫、ハピエンです!』

特に最後に収録されてる表題作の後日談にあたる掌編のエンディングは、
甘々な二人の幸せっぷりに、転げまわりました♪
犬姫だけじゃない、禪もすごく幸せそうです。

表題作は少々展開がご都合なところもありましたが、
犬姫の今までの可哀想さを思ったら、軽く目も瞑れます。
また、同人誌「黒革の手袋」で登場した新しいわんこCP
青砥と薫もちょっとだけ出演してくれてます。

驚いたのが、犬姫の名前の由来。
まさか、信乃と同じで南総里見八犬伝からとってるとは…。
というか、信乃が後から生まれてるのだから、
一水せんせからしたら『先越されてた!』って感じですかね?w

ともかく、犬姫お疲れ様! 二人ともお幸せに〜♪

3

茨姫の物語の終わり。

商業誌『茨姫は犬の夢を見るか』番外編同人誌です。
そして、茨姫(=犬姫)の『最後の物語』になります。

最初に言っておきます。
広い意味では『ネタバレ』かもしれませんが、どうしてもこれだけ言わせて!『ハッピーエンド』ですから!

この同人誌のキャプションに『茨姫の物語の終わり』、あらすじに『命の終わりを悟った犬姫が脱走し~』とあるので『死にネタか~っ!!』と思われた方、意外にいるんじゃないでしょうか。実は私もちょっと疑ってしまったひとりです。

ただ、玄上さんは『死にネタ』『バッドエンド』はじめ、ちょっとでも危なそうなネタを含む場合は必ず(ええ、もう必ず!)注釈つけられるんですね。同人誌そのものにも、サイト他の説明書きにも。

それを信じて思い切って読みました。←でも、前述の通りほんの少し疑ってました。
とにかく私は『バッドエンド』は絶対に無理なので、先に表題作『茨姫の棺-Amazing Grace』のラストページを確認して、締め(?)が『HappyEnding』になってるのを確かめてようやく読み始めました。邪道ですね、そうですね・・・

『なぜ、(ここまでの同人誌でも描かれてきた)あの犬姫の状態でハッピーエンドになり得るのか』は、ここでは一切触れません。それだけはネタバレしちゃいけない領域だと思うので。とにかく、具体的なことは何も書けませんし書きません。

でも『疑問を差し挟む余地のない(取りようによってはハッピーと言えなくもないかな・・・ではなく)お見事なハッピーエンドですから!』とだけは言わせてください。


正直なところ、私はこちらの『茨姫CP』は禪が生理的に受け付けなくてすごく苦手なんですが(『わんこシリーズ』そのものは大好きです)、それでも読んでよかったです。←面白いかどうかという次元を超越して。個人的に好みかというならハッキリキッパリ違います。

1

本編のその後

ルチル文庫「茨姫は犬の夢を見るか」のその後です。
正しく続編というボリュームと、それに相応しいエンディングでした。

「茨姫の棺」というタイトルの作品はなく、長編「Amazing Grace」とショート「月がきれいですね」が収録されています。「Amazing Grace」は犬姫の体調、禪の父親のことが解決されます。「月がきれいですね」は後日談のほのぼのとした日常の一コマでした。

「しもべと犬」の二人も登場しますが、エロはありません。禪×犬姫もおしおきはさらりと流されて痛い場面はないです。その分、そこに至るまでの犬姫の苦痛は読んでいていて辛いですが…。最後まで禪の犬であろうとする犬姫の気持ちが切なかったです。薫と青砥も出てます。

余韻ある文庫のエンドも好きですが、このカップルが大好きな自分には大満足な1冊でした。「茨姫は犬の夢を見るか」で禪の病室に入るまでの様子や、犬姫の名前の由来が信乃と同じ「南総里見八犬伝」からという裏話も楽しかったです。

1

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