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amakute gouman
「秘密より強引」のスピンオフ作。
…という事を知らずに読みました。内容そのものはスピン元未読でもいいけど、序盤そちらのCPとの会話劇が長く、これから読む方はスピン元から読むほうがいいかもしれない。
実際私は話の成り立ちがわからず、ルームメイトとの恋物語か?と誤解して読んでました。
実際は、配属された研究室の准教授と…というお話。
この准教授・桐原は生活能力皆無で性格も悪い。研究室も自宅も散らかり放題で荒れ果てている。
そこでキレイ好きの美形・理央が世話を焼く、という形で段々深く関わっていくんだけど。
2人の初Hなんてどう読んでも唐突というか…
いえね、最後まで読めば実は桐原は初めから理央を別格に感じて、というのがあったらしいし、一緒に眠っていて急に性的に欲情する、というのも無くはないけどさ。
そして一度セックスした後、激しすぎた快感に流されて毎晩のようにヤるようになって、そして気持ちも引きずられていく、というのもまあアリかとも思う。
ともかく読み手としては冷めた目で「あー…そんな感じ?」と淡々としてしまった。
そして後半に入ると桐原は研究の題材としてセックスするような感じになっていき、心も惹かれていた理央が苦しむようになる。
すると優しい大人の男が理央の前に現れて口説いてくるのよね…ここはちょっと新鮮な展開だった。
理央とギクシャクして初めて自分の感情を言語化する桐原だけど、そうなると今度は一転してデロ甘のじゃれつき男になるのがなんとも…
ここをギャップ萌えできるかどうか、ですかね。
私は…理央が楽しそうなんでまぁまぁ…「萌」というところです。
『秘密より強引』のスピンオフらしいんですが、知らずに読みました。
読み終わったあとに知って、どうして奎斗&賀津がこんなに出張ってくるんだ?と思ったんですが、納得。
見た目極上、オカン気質(でも所帯臭くないのがさすが)の理央。
留学先から帰国し、そこで出会ったのは変人准教授の桐原。
ボサボサ頭に無精ひげと目の下のクマ、よれよれ白衣に汚部屋。
かまいたがりの世話焼きである理央は、ほっとくことも出来ずにかいがいしくお部屋をきれいにしていきます。
疲れきって寝てしまった理央。
目を開けるとそこにはとんでもない美形が。
なんとそれは、こざっぱりと整えた桐原だった、という王道展開。
コミュニケーション能力無し、生活力無し、愛想無し、資産はありあり(笑)
そんな桐原がほっとけずついついかまってしまう理央。
同居まで始めちゃいます。
徐々にほだされていったのか、理央は桐原相手に欲情、なし崩し的にエッチ。(攻める気だったのに、傲慢桐原にグイグイ来られて受け身になっちゃた)
桐原との関係が続く中、エッチの最中に実験対象にされてしまう。
恋人ではない。じゃあセフレ?モルモット?
ハッキリしない関係、だけど対象が自分ひとりなら…そう思っていたのに桐原は女の匂いを纏って帰ってきた。
「女とホテルに行った」
平然と言われ、そしてその目的が実験しようとしていたと知り、自分の価値は結局その程度だと思い知らされる。
そんなとき、優しい紳士宇津井と出会い口説かれる理央。
何度となく女の匂いを纏って帰ってくる桐原に限界が来てしまった理央は家を出ると決意。
宇津井優しさに甘えるのもまずいと思いながらも、彼の真剣さに身を任せてみようと思った、矢先。
やっと奪い返しに来ました、桐原准教授。
おっせーよ!と思わず突っ込み。
結局は言葉足らずですれ違い。
だけど全面的に桐原が悪いと思うの。
ホント趣味悪いよ、理央くん。
美形、絆され、健気、すれ違い、攻めざまぁ展開がお好きな方は読んでみてください。
ただ、ほんとロクデナシですよ、桐原さん。
でもまぁ理央だけ特別、というのはオイシイのでこれからたくさん愛してあげてください。
読み終わって1日経ってから、おもしろかったなぁとじわじわきた作品でした。
前作品「秘密より強引」のスピンオフです
前回の受け様の幼馴染君が受けです。
前回バリバリの攻めっぽいイメージでしたが・・・
猫系オカンな受け様に変身していましたw
前作品ではもっとあて馬的な感じかと思っていたのですが
本当に幼なじみで終わっていて「おい!」と自分でも思ってしまいましたが
こっちになってたんですね(*´∀`*)
とにかくどうしようもない攻め様の世話をしているうちに
ほっとけなくなってくる感じだし
ちょっとした時にエッチしちゃう!?みたいな勢いだったりと・・・
攻め様がダメ男なので、受け様がかわいそうになってきますが
やっと最後で攻め様が嫉妬してくっつけた感じでした
最後はイチャイチャバカカップル化して
面白く読めました
『秘密より強引』のスピンオフ。電話のみの出演にもかかわらず存在感大アリだった理央(受)がメインです。
この理央が、きたざわさんにはありえないくらい珍しいタイプの受だなあ、というのがまず来ますね。身長180cm超え(本来きたざわさん作品なら攻確定)というだけでもまず見ないですし、『当て馬』と桐原を結構冷静に比べてるしたたかさもなかなか他にはないですね。『いかにもな健気受』が多いですから(いや、それも好きなんですよ)。でも、今作はそこがよかったんですよね。
とにかく桐原(攻)が、何かと残念なダメ男でしたから(傲慢ではありますが、ダメっぷりが突き抜け過ぎてて、逆に『嫌なヤツ』という印象があまりないんです)、理央がこれくらい攻撃的でちょうどよかったです。これ、桐原が理央を振り回してるようで、実は桐原こそが振り回されてるんですよね。そこがちょっとスッキリしました。逆だったらストレス溜まりそうです(私に)。
桐原は、決して好きなタイプではありませんし、正直なところ私には魅力がまったくわかりませんが、私は前作の攻が大キライだったので、それに比べれば誰でもいい(いや、ホントに)くらいの気持ちですよ。
正直なところ、なぜ理央が桐原を?というのは疑問ではあります。理央はまさしく『世話焼き体質』なので、世話を焼く相手がいない隙間に、ちょうど桐原がハマっただけなんじゃ?という気が拭えません。
まあでも結局理央も桐原もどちらもヘンだから、お似合いなのかもしれませんが。
ただ、ラストのSSはちょっとヤダ。あまあまバカップルは別に構いませんが、『社会人なんだから場所は考えろ!』とだけは言いたいです。
関連シリーズの「秘密より強引」の受け様のアメリカに行っていた幼なじみの
スピンオフになります。
タイプは見た目キラキラ王子様キャラで、ケンカも強くて、でもお母さんみたいに
何故か人をお世話するのが好きで、家事能力抜群のハーフの受け様。
そして攻め様が准教授で、傍若無人で他人を気にする事も自分を気にする事もない
研究大好き、傲岸不遜男で、極めつけに生活能力が壊滅的に無いダメ人間です。
まさに、割れ鍋に綴じ蓋カップルのコミカルラブなお話でしたね。
受け様は人間としてはかなり完ぺきに近いのではと思えるほどよく出来た人ですが
何でも出来すぎるから逆に恋人には去られるタイプですね。
それに面倒を見てもらうより見たい人ですから、幼なじみを溺愛していたのも
何となく理解出来るのです。まぁ、ブラコンですね。
ちょっとした手違いで入るはずの研究室ではないところに急遽お世話になる受け様
そこで出会ったのが、傲岸不遜で、無口&不愛想&見た目最悪の攻め様
研究オタクなら仕方ない的な感じでさらりと流せる受け様はかなり順応性が高いです。
そしてその高さのまま攻め様のお世話をする事になってしまうんです。
手のかかる子供ほど可愛いを実践してる感じです。
攻め様も、受け様といる事が何故か嬉しいようなのですが、ギリギリまで
自分の気持ちに気が付かないお間抜けさんでもありました。
金銭的には恵まれていた攻め様ですが情緒的には最悪な環境で育った影響か
愛情云々がよく判っていないみたいです。
でも、受け様と知り合ったことで、色々な思いが出てくるようになります。
最初に攻め様の意外な美形顔に惹かれて、誘ってしまう受け様が、次第に恋して・・・
でも、精神的には未熟な大きな子供の攻め様が相手ですから受け様は思いに苦しむ
後半はすれ違ってしまうし、受け様狙いのお医者様なんか出てきて受け様が~~
なんて展開もありますが、攻め様が思いを自覚してからは甘さ全開!!デロ甘!
受け様がタジタジしちゃうほど態度も言葉も垂れ流しです。
書下ろしは、これぞバカップルですよ!って勢いの甘いお話でまわりに甚大な
精神的苦痛を与えておりました。
とても面白い作品で楽しめる1冊でした。