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endles rain
シリーズ物ということは人気があって面白いのだろうと、まず第一巻目を購入しました。
BL小説に何を求めるかは人それぞれだと思いますが、わたしは第一に文章の読みやすさを求めます。
だってどんなに設定が自分好みであろうと、読みにくい文章であったら苦痛ですから・・・。
この本は、起こったことをそのまま書いて、それについて主人公が思っていること書いて、そしてまた次の場面になって、主人公がまたぶつぶつと思っていることを話して・・・その繰り返しですすんでいきます。
正直淡々と話が進んでいって最後まで読むのに苦労しました。
エロさも、エロいか?と言われたら描写は稚拙です。
一巻目でこれなので、二巻目以降は購入を見送りました。
電子書籍にする際に、手直しできれば良かったかと思いました。
正木由里(高校生 「正竜会」組長の愛人の子)×東堂貴臣(由里の担任 前の学校で集団レイプされる)
※この作品はERシリーズ1作目です。
高校教師の貴臣は生徒に集団レイプされたことで前の学校をクビになりますが、親戚の縁故で私立の高校に転任します。前の学校で同僚だった親友(♂)に恋心を抱いており、偶然再会した際その気持ちを伝えますが受け入れられず、傷ついた貴臣は雨の降りしきる中座り込んでしまいます。そこに現在の教え子である由里が現れ自宅に連れて行かれ、慰められた貴臣はそのまま体の関係を持ってしまいます。
BLとしては結構な巻数を重ねている“ER”シリーズの1作目になりますが、こちらが水月さんの商業誌初作品なんですね。そのせいもあるのかさすがに読んでいてちょっとキツかったです。二人が付き合うようになるまでの馴れ初めが4編の短編で展開していくのですが、本軸となる部分のみだけが書かれているというか、例えば周りではどういう事が起きていて…などの文章の肉付け(?)に当たる部分がほぼ書かれていない感じで、ただでさえご都合的な展開なのに…と正直辟易してしまいました。現在の水月さんの作品を読んでしまっているので余計にそう感じたのかもしれません。(ちなみにこの作品の発行は1999年初版です)
ただ由里のバックボーンにはヤクザが絡んでいるというのが伏線としてあり、由里×貴臣カップルが今後どんな風に巻き込まれていってしまうのか!?ということに興味はあります。(番外編も含め)17冊も続いているという人気シリーズなので、今後の巻き返しに期待したいです。