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kimi no tonari de mierumono
ガツン!とくる何かっていうのは
ないのだけれど、読んでいて読み心地はいい作品だなと
久しぶりに栗城さんの本読んだけど、好きだな(ノ∀`)
そう思える作品でした。
読み心地のイイ文章ってやっぱりたまには補給しないとダメよね。
ずっとゲイであるということにコンプレックスを持ってる
そんな心の重荷があるから、なかなか周りの人間関係がうまくいかない。
そんな受に付け入ってきたのが、学校の先生であり恋人だった存在。
なのだけれど。。。というお話。
正味、私もなかなか人間関係苦しんでいるけれど
こんなに乙女思考じゃないんだよなぁ。。だからうまくいかんのか。。。
おいといて
その先生とトラブルを起こして夏休みそうそう田舎へ追いやられた受
待っていたのは、幼馴染であり一つ年下の従兄弟。
ひと夏の?それとも?なハジマリを描いた作品。
展開はわりとわかりやすく、
さほどドラマ性ってほどのものはないのだけれど
不思議と「ものたりないよ!もっとこーだろーよ!」という疼きもない。
読み終えてホッコリさせてくれる作品でした。
う~ん、かなり受け様は前半可哀想でしたねぇ、初めて自分の性癖を隠すことなく
付き合った相手が教師と言う名のロクデナシ人間で、挙句結婚したのに受け様との
関係を続ける気マンマンで、身勝手過ぎる相手なんです。
高校2年生の受け様は、自分の性癖に悩めるお年頃で、それだけでもネガティブで
誰に対しても本当の気持ちを告げる事が出来ないと、いつも諦めてるようで
結婚されても浮気されても寂しさから全て許してしまうなんて
まるでDVの夫でも持ってる妻のような雰囲気でしたね。
でも、受け様は結婚相手の事を考える事が出来る優しい子でもありました。
先生に別れを告げるのですが・・・それが先生のプライドを傷つけたようで
受け様は教師に苛められて、手を出して停学。
そして日々鬱屈とした時間を過ごしてた受け様は母の田舎の祖母の家の留守番を
する名目で田舎に来ることになるのです。
そこで待っていたのは一つ年下の従兄の攻め様なんです。
都会暮らしと田舎暮らしで初めはよそよそしい受け様も攻め様の大雑把で
明るく、強引なペースに巻き込まれていく事になります。
言葉を飾ることがないストレートな物言いで、受け様は傷ついてしまったりするが
思惑もない、カラッとした言葉に慣れてくると田舎を楽しめるようになります。
しかし、そんな日々の中で、教師から何度も連絡が入り、やり直したいと・・・
攻め様に促されるように全てを吐き出したいけど、ゲイだとばれて嫌われたくないと
しかし、攻め様は受け様の事が好きで初恋だったのですよ。
受け様の心配なんて軽く吹き飛ばしてしまう感じなんです。
そして、年下だけど、受け様を精一杯助けてくれる男らしさもあって・・・・
そして受け様が勘違いしている子供の頃の出来事も明らかになります。
あの日の出会いが今に繋がっていたように感じるラストはほのぼの感のあるお話でした。
その昔、上野の駅で老人の話す東北弁を聞いて「これは宇宙語なのか!?彼等は日本人?」とびっくりした記憶がありますwww
いや~とーほぐ弁は難しいっちゃ。
ということで、夏休み直前にある事情で先生を殴ってしまった為に一足早く夏休みに入った主人公が、祖母のいる田舎へやってきて、そこで従兄弟と再会して彼によって立ち直るというお話でした。
従兄弟がとうほぐ弁を使うので、いつものようにすらすらすら~とは目が文字を流してくれません(汗)
一字一句きちんと読んでは、これはこういう意味かな?って前後から理解してという作業が・・・西の方言よりかなり苦労いたしましたw
この主人公郁斗は結構ヘタレさんです。
でも、彼は自らがマイノリティだと小さい頃に気が付いてしまい、それに付け込んだ先生が理解者に見えて関係をもったのですが、実はとんでもないやつで!
それから逃げようとした時に殴ってしまったのを他の先生に見られて停学になってしまったんです。
田舎へ着いても、その事をうじうじと悩み、親切にしてくれる従兄弟の広大にも知られたら怖いと思って、素直になれないんです。
田舎ののんびりとしたおおらかな環境と人柄に、そのまま偽りのない素直さというのを表現しようとしたのでしょうか?
広大もべったりで、郁人の世話をしたり生活を一緒にしているのにも実は理由があったんだよ、な部分が冒頭の文章と、このお話のミソなのかもしれません。
郁人は、とにかく自分で自らという積極的部分には足りない子なのかな?という感じがするのは、都会っ子と言う部分のデフォルメと、マイノリティが理由になっているのでしょうか?
でも、そんな子だからこそ先生に付け込まれたんですよね!
先生がしつこく田舎まで郁人を追いかけてきて、広大の機転で追い返すシーンは、郁人はお姫様で、先生は悪者?とかって思っちゃったww
そして、冬休みに郁人が再び田舎を訪れるお話が『二人並んで見る朝日』
ここでも郁人は自分をはっきり出せないでいて、広大まかせな部分が・・・
彼は成長したのか!?
広大の方が年下なんだけどなぁw
ま、このお話は、そんなもどかしさと相手を大事にしたいと思う男前な広大と共に、田舎の正月冬景色がメインのお話だったかな?という感じがします。
全体を通して、ティーンエイジャーっぽい雰囲気にあふれていて、これでもいいのかな?とは思いますが、郁人の気持ちも切ないものがあるけれど、恋愛、という部分ではまだまだこれからの未熟な感じがしました。
方言に四苦八苦した自分は、彼等より田舎の描写に心奪われてしまった!!という横道にそれた萌えが・・・(汗)
なんというか、都会と田舎の対比を、広大(攻)と郁斗(受)に投影したようなというか、すごくわかりやすくステレオタイプにパターン化したような感じでしたね。それが悪いと言っているわけではありませんが。
東北弁は、わからない部分もありましたが、前後の文脈でもなんとな~く意味は通じたので、まあそれはいいんです。
また脇も、あの先生のキャラクターこそ、いかにも『悪役』として作られたとしか言えませんね。やっつけてスッキリするという意味では、もういっそ気持ちいいくらいの(いや、すごく気持ち悪かったけど)悪役でした。そういう点でもすごくシンプルだなと思いました。勧善懲悪ですね。
高校生同士でいいな~と思うのが、感情のストレートさなんですよ。若さの強みというのか、自分たちの気持ちだけで突っ走れる(気分だけでも)あたりも。
すごく好きかというとそうでもないんですが、まあよかったです。
私は、栗城さんは作品によって好き嫌いがハッキリ分かれることが多いんですが、これはまあどっちつかずという感じでした。