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――殺してください、あなたの手で
illegal kiss
前作の「イリーガル・ラブ」のスピンオフで、時間軸が交差してる作品でした。
同時進行している感じなので2冊合わせて読んで見るとストーリーの全体感が膨らむ。
前作は、キャラが地味目な雰囲気があったのですが、こちらは受け様が子ウサギで
ピョンピョンしてるイメージがあって攻め様の寡黙で感情表現が乏しい分を補って
余りあるような感じがするようなお話でした。
受け様は両親の思い出のホテルで仕事をする事が夢で、大学卒業後に就職したいと
夏季休みを利用してシチリアに建つホテル・パレルモの下見がてら一人旅を。
それでも貧乏旅行なので目的のホテルには泊まれないので、外から見学している時に
ホテルのオーナーである攻め様と偶然ぶつかった事から縁が出来るのです。
攻め様やホテルの従業員に親切にされ、でも、そのあまりにも洗練された雰囲気に
自分の夢が無謀なものだと実感してしまうのです。
それでも、せっかく訪れたシチリアを満喫しようとしていた受け様はトラブルに
巻き込まれ、危ないところを攻め様に助けられ、そのまま憧れのホテルに滞在する事に。
そこからは、毎日攻め様に甘やかされるように普段体験できないようなセレブ体験を
する事になり、受け様はどんどん攻め様に懐いていくのです。
でも、攻め様には受け様の知らない闇の顔があって・・・
その光景を偶然見てしまった受け様は、マフィアのボスである攻め様に軟禁され
媚薬を使われ凌辱されてしまう。
死ぬまでここから出られないと言われ、攻め様の玩具として過ごす事を強要される。
それでも、受け様は攻め様を嫌いになれなくて、逆に真実を知ってから攻め様が
受け様を避けているように感じられて、寂しさを感じてしまう。
受け様は、これがストックホルム症候群なんだろうかと想ったり・・・
でも、受け様は攻め様の正体を知る前からの自分の気持ちにも気が付く。
攻め様は、解りにくい感じなのですが、始めから受け様を小動物のように可愛がり
真実の顔を知られた後も、寡黙ながらもそこかしこに受け様に対する愛情が伝わる
感じがするんですよね。
後半二人の思いが重なる時にも、受け様の気持ちがストックホルム症候群ではと
思ってしまうのですが、さすが子ウサギ受け様、自らインプリンティングなんて
発想が出て来てしまう程すっかり攻め様ラブなんです。
ハッピーな展開になる後半部分は受け様の必死の押せ押せ感が感じられて、
攻め様を圧倒させるような展開もありました。
攻め様の寡黙な愛情も萌えどころでしたね。