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kurakechiru bara no shukumei
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
SF要素を盛り込んだBLファンタジーが犬飼作品の特徴だと思うのですが、
この「砕け散る薔薇の宿命」の吸血鬼シリーズにも、ありそうでないような空想のSF要素が盛り込まれていました。
最近発刊の「少年竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ9」の中に、どうしても気になる部分
・・「少年竜ミロ君がハワイ辺りで孵化して、自力でバイカル湖のツァーリの所へ泳いで行く」
父親の所へたどり着けたのは、どうしてなのか???・・疑問でした。
犬飼作品の初期ものからヒントを探してみたいと思い付き、読みました。
この設定の原型がひょっとしたらコレ?と思う所が「砕け散る薔薇の宿命」に有ったので、メモ。
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貴族悪魔は、生まれた時は母似、育つに従い父親ソックリになる、という事をルイが語る部分。
「貴族悪魔は、教会の掟上あまり目立つことが出来ないために・・
攫ったりせずに密に子だねを仕込むことになっている」
吸血種族の場合は、主の元に・・つまり実の父親の力に引き寄せられるまま会いに来て、その後どうやって生きるか指示を仰ぐことになる。」
「カッコウの托卵みたいだ」
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この部分を「少年竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ9」の少年竜の誕生部分に活用したのなら、10巻は平穏な完結になりそう?と、勝手に関連付けて読んだので、凄く楽しめました。
犬飼作品は、昔の作品ほどエロシーンがしつこくて長いので、物語としての筋書き部分が少ない、
最近の作品の方が読み物として楽しめる形になっているように思います。
この物語、紲が意地を張ってずっとルイを拒み続けます。
孤独なルイが、気の毒でした。
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ルイ・エミリアン・ド・スーラx香具山紲
砕け散る薔薇の宿命 2012年3月24日
乱れ咲く薔薇の宿命 2012年9月25日
焦れ舞う薔薇の宿命 2013年1月25日
咲き誇る薔薇の宿命 2013年5月25日
李蒼真xユーリ・ネッセルローデ
慈愛の翼 紫眼の豹と漆黒の鳥 2014年1月25日
雛木馨x鷹上理玖
蜜毒の罠 薔薇の王と危険な恋人
ののさん、初ラヴァーズ文庫は作者さん念願のヴァンパイヤものであります。
色々ヴァンパイヤものには書かれる作者さんはそれなりにオリジナリティを出して工夫されていますが、この、ののさんヴァンパイヤも非常にオリジナリティが高くユニーク。
悪魔界の階級制度が特徴。
純血の女王が魔界の頂点に君臨し、その下にある貴族悪魔は混血であり女性はいない。
貴族同士の争いはあってはならい為に貴族同士は長期間一緒にいてもいけないし、恋愛も禁止。
人間界にはホーネット教会という悪魔を保護する教会がある。
そして淫魔などの使役悪魔は貴族悪魔に仕える。
などなど、種を守るための掟がきめられた秩序ある世界なところが面白いです。
それは、彼等の証の指輪にも象徴されているスズメバチの世界をモチーフにしているようです。
お話は第二次性徴を迎えた頃から親兄弟・親類・ありとあらゆる男女に性的対象として見られ、それなりの虐待や、彼を巡って人殺しがあったり自滅したりと、自分がなにものであるかも知らなかった頃、
中国で密漁者に捉えられた豹を助けた時、自分が淫魔の血を引く使役悪魔であったことを知った調香師の紲と、
彼を好きになり、番たいと願ったものの紲に拒否されて、逆上しそれから65年も彼と会うことができなかった吸血族の悪魔貴族・ルイのお話。
紲は、過去に酷い目にあっているのですぐ困難にぶつかると逃げようとするし、
紲に酷い事をしたのを後悔してるのに素直に謝れなくて65年もかかってしまったルイは、男前なのに若干ヘタレ入って、もしやツンデレなのか?なギャップが意外でw
それぞれに、「~なんだけど~だ」という反面性を持っているので、話が平行線で歩み寄らないのももどかしさよりギャップ萌えというかギャップが面白い。
しかし、それは命を張ったとても深刻なものだったりするシリアス展開なので、そのバランスが上手く、軽さや薄っぺらさを感じないのです。
そんな意地っ張り同士の二人をやれやれ、と結び付けてくれる役割が豹族の貴族悪魔の蒼真なんですが、彼は豹に変身します。
そのしなやか具合がもふもふもふです♪
軽井沢に蒼真と紲は一緒に住んでいるのですが、彼等は決して恋人ではなくギブアンドテイクの関係。
互いの精を交換して餌として需要と供給の関係を保っているだけ。
蒼真は貴族悪魔の自分達の種族の生き方を肯定しているから男同士には興味がないんです。
使役悪魔の寿命は平均で120歳。
紲は今回100歳になるということで、彼を長生きさせてやりたいと思う蒼魔の気持ちだったとは思いますが、実は。。。
ほんとうにいい友人だwww
あと紲は大正うまれだけに、見た目若いけど結構庶民で結構真面目。
だけど、悪魔の姿を現した時の淫乱さはかなりエロいです。
尻尾があの、↑型っていうのも新鮮ですね♪
尻尾も触手になるのかな~?いや、尻尾プレイ?www
キャラクターがかなり魅力的です。
ラストで気持ちは両思いなのに、どうして紲がルイを拒むのか、言葉にはなってないですが、それがわかる場面なんかもあります。
紲には余り時間がないと思いますがそれまでに目標はかなうのかしら?
一応まとまる形にはなってますが、紲とルイのその後も、
そして、とうとう紲に触れられてしまった蒼真が紲に心を動かされたんじゃないかと心配でなりません。
これは・・・間違いなく続編希望です!!
あと、この作家さんのいいと想われたところは、紲が調香師だけに香りの表現が沢山出てきますが、その表現も全体に渡り本がまるで匂い渡るような臨床感のある表現なのが見事です(匂いが自分の頭の中にただよってくる)
それと、割とゴージャスというかリッチな雰囲気が漂うのですが、文章だけでなくてこれもまた上辺臭くない地に足の付いたリッチ感がします。
初めまして茶鬼様!
憧れの茶鬼様にコメいただいて、ビックリして、うれしくって、
汗がぶわーーーーーーーー!
本当の話です。ありがとうございます!
私も茶鬼様のレビュー内にありました、この部分→『全体に渡り本が
まるで匂い渡るような臨床感のある表現なのが見事です(匂いが自分の
頭の中にただよってくる)』という部分で、うんうんうんっと凄い
頷いてました!
薔薇と林檎が本気で匂って来て、あと、血の匂いもして来て、茶鬼様の
レビューの通りだって思いました!
コメありがとうございました!
レビューまた楽しみにしてます!
一応完結していますが、物語はこれからという雰囲気。
はぐらかしたり逃げてばかりいた主人公は、自分が
淫魔のせいで周囲の人を狂わせて不幸にしてしまったと
苦しんでいました。
だから攻めの愛情を素直に受け入れられない。迷って
しまう。それを親友の豹には話せるのに、肝心の攻め
には説明出来ない。攻めも聞く耳を持たない!
愛し合ってるのに纏まらない二人が、言葉が出ずに、
悪魔の体臭で(薔薇の香りと林檎の香り)愛と欲情を
物語っている所が凄く萌えました!
ラストで主人公が、攻めを幸せに出来るのは自分だと
自信を持てた事で一安心。やっと気付いたか!
長い時間を超えてやっと結ばれた二人の続編を、豹も
一緒に希望します!
はじめましてpapisさま
このレビューを見て、何て簡潔にポイントを付いてるのかと
>悪魔の体臭で(薔薇の香りと林檎の香り)愛と欲情を 物語っている所が凄く萌えました!
この箇所で激しく同意しておりました。
まさにその通りです!
その後が早く知りたいですね。
モフモフも♪
う~ん、これで完結だったらかなりモヤモヤしちゃうようなラストかも!
人外同士のラブストーリーなんだけど、片方は純血の吸血鬼で一族を束ねる長
片や受け様は人間と淫魔のハーフ、それも先祖返りと言う特殊な亜種で
受け様は純粋に日本人として生活していたんです。
でもそれは幼い時までで、第二次性徴と共に淫魔としての能力が駄々漏れ状態で
受け様は悲惨な目に遭ってきたんですよね。
実の親や兄弟に犯され、挙句受け様を奪い合うように殺し合いまでされて・・・
自分から特殊な性を刺激する匂いが出てることがわかりそれを知る為に
受け様は調香師になるんです。
そして仕事で訪れた中国の奥地で、受け様は自分の正体を知る人物と出会う事に
それは豹族の長の蒼真と攻め様だったんです。
自分の正体を知った事で、受け様は今までの事の原因を理解するが
過去の陰惨な出来事は忘れる事が出来なくて・・・
そして攻め様と過ごしながら淫魔が使役魔族で貴族魔族に従う為に存在する事や
貴族の務めなども知るようになるのです。
攻め様と受け様は互いに惹かれあい愛し合うようになるのですが攻め様に番いの
事を言われ、誓いの指輪を受け取ってくれと告白されるのですが、
気持ちは嬉しいけれど、受け入れる事が出来なくて・・・・
それは攻め様の一族の長として子供を作る事を邪魔する存在に自分がなることと
1番は受け様自身が結婚的な意味合いの番になることに不安があり臆病になっている。
過去の身内の辛い出来事や沢山の人間に発情され襲われた過去があり
淫魔だから攻め様が自分を好きだと言っているだけではないかと・・・
愛し愛されることにとても臆病になって、逃げてしまう受け様なんです。
そして受け様は、恋愛関係も無く、一生友人として過ごすことが出来る豹族の長の蒼真と
番になることを決めて、攻め様を傷つけ、また、怒った攻め様に傷つけられ
永遠の別れを・・・・
使役悪魔の寿命は130年程で、受け様は100才、その事が別れた攻め様と
再び出会う運命の日になるんです。
二人とも相思相愛なんですが、日本人的な考えの淫魔の受け様は健気なんだけど
攻め様に嫌われるのではなんて思ってる臆病ものなんですよね。
攻め様も貴族悪魔なのにかなり一途で、受け様の為に会社を買収して受け様の
香水作りを陰ながらバックアップしてるんです。
でもすれ違ってしまった思いがなかなかラストまで修正出来ないのです。
かなりの意地っ張りで弱虫の受け様に、何処まで意地を張るんだっ!て何度も
思ってしまうのですが、受け様が何の為に香水を作っているのかを知ると
受け様の思いの深さにジ~ンとしてしまうのです。
でも、お互いのすれ違いが解決して一応のハッピーになってるんだけど
受け様の香水も、受け様の寿命に関しても未解決なんですよね。
このまま完結だったら不完全燃焼気味になってしまいそうなので続編は
是非とも期待したい作品だと思いますね。
恍惚とした吸血描写や漂う香りの動き、長い長い時間を生きる美しく妖しい生き物たち…う~ん…凄いです。どれか一つでも難しそうなのに、全ての要素が巧く絡められて非常に面白い物語になっています。かれらの纏う匂いと情動の発する熱がページから湧いてくるようです。かなり奇抜な設定ではありますが、骨組みがしっかり組まれているので作中の世界観にすんなり入っていけるのではと思われます。イメージとしては夜光花さんの薔薇シリーズのような印象を受けました(似ているとかではなく)。
蜂や豹の生態に則った描写が面白く、特に獣人である蒼真の行動は時に可愛いので、ほっこりしてしまいます。紲と大事な話をしていたさなか、場をはぐらかそうと紲が自分の尻尾をちょいちょいすると、本能なのか気になってそっちに気をとられちゃうとか、ああ、可愛い…。蜂の生態に基づいた貴族悪魔の設定の方は可愛いなどというものではないようですが。その辺の細かいところは続編でもまた出てきそうですね。
この作品で強く印象に残るのは個人的にはルイの焦れに焦れた心の叫びでしょうか…。「なぜ(紲を)愛しているというこの想いが通じない!?」という憤りにも似た嘆きが始終どこかしらから聞こえてきて、いっそのこと魂のない「虜」にしてでも紲を傍に置きたいとまで思い詰めてしまう気持ちの煮詰まりようが切なかったです。でも、ルイを愛しているけれどそれには応えられないと悩む紲の辛い気持ちもよく解るし…と、何と言うかお互いを想いすぎるあまり切なくももどかしい恋人たちでした。ひとまず良い結末となるのですが、重要事項が未解決のままなので、ぜひとも続編を読んでみたいです。
ラヴァーズ文庫、ゴシックロマンに力を入れているらしい。
もともと、かなり実力派レーベルなので、そこそこに期待はしていたし、
「絶対恋奴」で、犬飼のの氏のウマさみたいなのは見えていた。
がっ。
予想以上でした。ハイ。
吸血鬼モノBLです。
しかし、ただ単に甘くない、しかもかなり現代的なヴァンパイア。
主人公の紲(せつ)は、淫魔と人間のハーフ。
この淫魔っていうのがなかなかクセものの設定で、
本人は淫魔であることに戸惑っている。つまり感情的にはかなり人間より。
さらに、わけあって、お友達感覚の豹人間、蒼真(ツァンヂェン)とパートナーになっているのだが、この蒼真の存在もかなり面白い。
しかし、最強にカッコいいのが真正ヴァンパイアのルイ。
貴族としての気品がハンパなくいい。
キャラクターの設定が魅力的かつディテールまでしっかりしているゆえに、
その設定だけで十分読めてしまうんですな。。。
読み終わってから冷静~に考えると、なんで紲がぐるんぐるん悩んでるのか
かったるい気もしなくはないんだが、
設定が巧妙ゆえに、理由なんかいらない悲恋モードに陥ってしまうのであります。
そう、「なんだかよくわかんないけど切ない」んですよ。
ここらへんが作者のスゴいところ。
ドラキュラものと言わず、一読の価値ありです。
ついでに、3Pシーンはありますが、それほどハデな3Pでもありませぬ。
便宜上、いたしかたなく、という感じか。
新刊情報で あらすじを読んで興味を持ち、特典ペーパー付きということで購入しました。
通販で購入したのですが、最初に確認してみてカラーの広告が2枚入っていて、
特典ペーパーが見当たらず、特典不備かと冷や汗をかきましたが、
よくよく見てみると、特典ペーパーはカラーの広告に似ていて、
千地イチ先生の『キスは痛いくらいがちょうどいい』という作品の
番外編が表面にして封入されていたため、気が付きにくかったです。 f(^^;
まず、何よりも表紙に惹かれました。
攻めのルイのポーズ、顔の傾き具合、
手の差し伸べ具合が絶妙です。
最後のクライマックスは、
今までの話の流れやスピードに比べて、
急にスピードが加速して、急ぎすぎたような気がします。
蒼真が「獣人になっても…」と言っていましたが、
結局、受けの紲は本当に獣人になったのか
分からないままなのでスッキリしませんでした。
また、一番 最後に3Pで話が終わってしまうのには、
これまでの盛り上がりが一気に冷めたというか
引いてしまいました。
いくら生命の危機とはいえ、いくらキャラ設定を
十分に理解しているとはいえ、最後のシーンを
受け入れるのには時間がかかりそうです。
蜂の世界観を、貴族悪魔と使役悪魔という世界観で
綺麗に表現していて、虫は大嫌いで大の苦手な私でも
嫌悪感を抱かずスムーズに読むことが出来ました。
肝心の受けと攻めよりも、二人の理解者である
蒼真が一番のお気に入りです。
豹柄を好み、豹柄に囲まれて生活している豹…、
ぜひ友達になりたいと思いました(笑)。
もちろん、受けと攻めも良かったです。
ルイが放つ香りを追求し続ける紲には好感が持てて、
紲と少しでも繋がっていたいと陰で支えていた
ルイに好感が持てました。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」です。
あとがきに「頭の中には続きがあります」
と書いてあったので、次回作が楽しみです。
犬飼さんのファンタジー系のシリーズ作品の一作目です。
視点は三人称で、章でハッキリ攻め受けにわかれています。
個人的には大歓迎なタイプです。
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受けの紲は調香師で、実は100歳を迎える淫魔。
淫魔ゆえに精液摂取が必要不可欠なため、蒼馬の番として共に生活しています。
淫魔は貴族悪魔にとっては性奴隷として喜ばれ、人間には無闇矢鱈に劣情を誘ってしまう厄介な性質を持ちます。
攻めは貴族悪魔で300年以上生きる吸血鬼、ルイ。
過去には紲の恋人でしたが65年前に別れ、次に会った時は殺すと宣言した苛烈な面も持ち合わせています。
傲慢で選民意識の強い吸血種族でありながら、下級悪魔である紲を求めずにいられない恋する男。
もう一人、攻めではありませんがメインとして登場するのが、豹の姿を持つ貴族悪魔の蒼馬。
300年以上生きる豹族の長で、共存共栄のために紲と契約しているため恋愛感情のようなものは持たない、友人のような存在です。
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紲にとって蒼馬なしで外出することはフェロモンをだだ漏れさせることに他ならず、誰彼構わず犯される可能性がある自分の首を絞める行為でしたが、ルイが日本を訪れると聞き海外へ単身逃げ出そうとしていました。
しかし空港で早々にルイに捕まり、強引に再び体を結ばされてしまいます。
過去はすっ飛ばして二人が決別した状態からお話がスタートするため、最初はなんだか良くわからないというのが正直なところです。
65年前にルイが紲を焦がれて番となりたいと申し出たことを拒否し、紲が蒼馬を番に選んだのもハテナ?な。
今回ルイが訪日したのも紲の寿命があと10年ほどだと知り、自分のヴァンピールとして生き永らえさせるためでした。
ルイ自体は紲を未だに変わらず愛していて、過去のことにそこまでこだわっていないのはわかるのですが…
ただ、中盤になってやっとその辺りが語られます。
紲とルイと蒼馬の出会いと別れが。
この作品はシリーズ物なので、まさかわからないまま進むのでは?と不安になっておりましたが、ホッとしました。
同時に、ルイも紲も不幸だよなと切なくなりましたが…
己が使役する者でもなく、ましてや貴族悪魔(貴族悪魔同士は共にはいられない)でもない。
紲は己が淫魔であったと知らずに生きてきたわけで、そのせいで悪魔間のことに疎いため、ルイに対して遠慮のない紲が彼はこの上なく愛しいわけです。
その愛ゆえの別れ際の暴挙だったわけですが、離れている間もルイは紲に操を立てていて、しかもそれがとにかく重くならないよう(別れ時に重たく鬱陶しいと言われた為)にしててという…いやあ、健気攻めでした(苦笑
紲は紲で、最も恐れ忌み嫌う行為をルイからされたことを65年間許すことが出来ないという気持ちと、共にいてもいつか捨てられるのではないかという恐れもあって、こちらはマイナス思考受け。
二人ともが自分の気持ちと信念に縛られ突き進むせいで、これってきちんとくっつくのかいなと思わずにはいられませんでした。
最後は丸く収まって良かったですが、これは完全にルイの方が折れた結果ですね。
共に生きたいと思うルイと、ルイのためなら死んでも良いと考えていた紲では決意のほどが違ったと言いますか(苦笑
読む前は完全に俺様系の攻めだとばかり思っていましたが、良い意味で裏切られました。
続きも気になるところですが、わたしは蒼馬にラブってしまいましたので、そちらのスピンオフを先に読んじゃおうかなあと思っております。
犬飼先生の御本は初読みでしたがとても違和感なく読み進められました。
冒頭からの車内での濡れ場でこれはとてもエロ度が高めなのかと思いましたが、そこまで長く濃い描写というのはなく割と淡々とお話が進んでいきます。
セツとルイとソウマの馴れ初めや、再会して愛を確かめ合うまでのお話で、後は吸血鬼内での貴族システムや淫魔についてなどの説明があり、このいっさつでおわるというよりも次へ続くための巻という感じです。
ラスト近くでは3pのようなシーンがあるがあっさりとしている感じで、しかし淫魔として強請るセツはかなり色っぽく、このシーンはもっと濃いほうがよかったかなーと思いますがページの都合もあるのでしょう。たくさんエピソードが詰まっているので。
続きもぜひ読んでみたいと思います。
さて、また犬飼ワールドへ突入です。
シリーズ一作目。
今回のお話は悪魔!
吸血鬼×淫魔ですよ。
別れのシーンから始まるという、ビックリ展開。
吸血鬼であるルイに最も嫌う行為である陵辱をされ、愛していると囁かれた口からは殺すと告げられ、ルイの前から去った紲。
もう二度と会うこともないと思っていたのに、蒼真の計らいでやってきたルイと対面してしまう。
紲は自分にしたことを許さないと誓っていたのに、忘れることの出来なかったルイの香り─最上の薔薇、ローズ・ドゥ・メの前に墜ちてしまいそうになる。
あとで語られる形で、紲は自分が淫魔だと知らずに育った亜種だったこと、そのせいで苦しんだこと、そしてルイとの馴れ初めがあります。
読み終わってみれば、紲に対しても、ルイに対しても、『そんなことで』と思ってしまう。
だけど、二人にとってはそんなこと、にはならなかった。
そう納得してしまうのはきっと、犬飼ワールドだからだろう。
ルイの傲慢に見えて実は寂しがり屋でヘタレ(笑)なところが、物語をおいしくしている気がします。