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山奥の村で七年に一度行われる神事 囚われ夫婦神にされた二人の運命は――!?
hukumei no konin
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
昔ながらの因習と神事にまつわるトラブルに巻き込まれた受け様と攻め様の恋です。
攻め様はTV制作会社のディレクターなのですが、学生時代の友人に頼まれごとを
依頼されるのですが、それは友人の婚約者の双子の兄を探し出して欲しいというもの。
友人の婚約者と兄の受け様の父親は、ある閉鎖的な村の出身でそこから逃げ出して
来たと言うことで、土壌研究をする研究員の受け様がそこに行ったみたいなのだが
戻ってこない事を心配し、監禁されているかも知れないと・・・
ディレクターとして、好奇心を刺激された攻め様は友人の為と己の仕事に繋がるかと
言う打算もあり、受け様を連れ戻す事を承知するのです。
そして向かった村は、人口の比率が圧倒的に男性が多い村でやはりきな臭い感じ。
旅行者の振りをして、何とか受け様がいるであろうと思われる真宮家本家に入り込み
そこで、探していた受け様をあっさり見つける。
でも、初めは都会の暮らしに疲れて気分転換でもしているのかもと思っていたが
本家の宮司と受け様の様子に不穏な気配を感じる攻め様。
そして、その夜に攻め様は金縛りにあったように動けなくなり、暗闇の中で
誰かもわからぬ相手に下半身を嬲られるのです。
しかし、目覚めた時にはそれが夢だったと思わせる程、痕跡もなくて・・・
寝る前に何か薬物を飲ませられていると思った攻め様は、進められた飲み物を
呑んだ振りでやり過ごし、再び前夜と同じように現れた人が受け様だと知り・・・
なかなか面白い設定なのです、高確率で男しか生まれない村の秘密があって
昔ながらの神事で、妻神と夫神とで執り行う公開セックスが因習なんてびっくりです。
そして、ゲイにとってはまさにパラダイスみたいな場所でもあるのですが
7年に1度夫神になった人間は全てよそ者で、神事後は行くへ知れずになるのです。
そこから導き出される昔ながらの因習と受け様の親族でもある宮司の企み。
そして、亡き受け様の祖父が言っていた村の水と土壌に秘密があると・・・
感覚的にはある種の人柱みたいな雰囲気があるストーリーで、ディレクターとして
修羅場も経験してきた攻め様が、受け様に惹かれ、助ける為に奮闘するお話です。
全ての謎が解明されるわけではないのですが、不思議と納得出来る内容でしたね。
題名が”婚姻”、帯に”夫神×妻神”見事に苦手要素を示唆するような言葉が並んでいたものの、剛さんだし・・・と作家さんの名前で清水の舞台から飛び降りる(w)
なにやら、親からきつく言いつけられていた行ってはいけない田舎へ行ってしまい音信不通になった兄と連絡をとりたいと、その双子の妹が友人の婚約者で、友人から依頼された為に、TV屋の性もあり、引き受けてそこへ出かけると、
何と、そこに秘められた神事にまつわるあれやこれや。。。
最初の段階で、何だこれ!
ひょっとして失敗したか?
マインドコントロールとはいえ、従順すぎるし、脅しの手口もチャチだし、行く方も行く方で、、と不安がよぎりながらも読み進めて行くと、
肉付の様に明かされるその村の秘密と神事。
そして、二人の関係の成り立ち。
これこそまさに”つり橋効果”の典型の様子を示していくのが、最初の不安を払しょくしていきました。
最初のガッカリ感をくつがえした技は、見事!と思いますヨ♪
女性が極端に少なく男性が多い村の神社で、7年に一度行われる神事。
そこでは、イザナミとイザナギの国づくりになぞらえた、交合を神格化したお祭りが奉納されるということなのです。
本来なら女性と男性の組み合わせであろうものが、女性が少ないことにより、男×男でも成り立つという、その摩訶不思議に、
神事であればまねごとで済むはずのものが、本物の交合になっているという、その摩訶不思議に、
そして、それを生みだした、変化していった、現在の姿が具体的でないにしろ、うっすらと解き明かされた時にガテンが!
なかなかにユニークな設定だったと思います。
主人公達は、つり橋効果であり、苦難を乗り越えようとする姿によって結びつきを固めて行くのでいうもがな。
わりとまっとうな、あるある流れなのであまり触れますまい。
むしろ、宮司の側に仕える屈強な男達。
葵に執着を示す野獣のような相良という男とか、何と言っても元レス等ーのような側近(そうもスジ者らしいw)が受け~~~!!!とか、
この村が同性愛者の天国らしいとか、
そういった些細な設定が萌え心を刺激いたしました。。。のよwww
かくして、異常に取りつかれた村から帰還した主人公達は、正常(?)な日常に戻ってもその関係は心は変わらないのか?
自分的には、こういう場面をもうちょっと知りたかったりするのですが、この当たりは苦難を一緒に乗り越えてきただけに、割と楽にクリアしておりました。
学者の葵が、意外にもロッククライミングをしているとか体力ある設定だったのが、喜ばしい
そして、イザナミの役目という部分で、女とか女性の役割と言う部分を凄く意識していたんだな、という世話焼きで安生の面倒を見ようとして、そうじゃないんじゃないか、なんて言われるシーンが何故か好ましかったりしました。
先代のイザナミ役をしたという礼二さん、いい人でよかったよ。
彼が昔心を傾けたイザナギ役の男達の行方がわかるといいね、なんて案じてしまったりもしました。
そんな余裕を持てるほどに、結構面白い設定と展開であり、当初の苦手がウソのようで安堵するのでありましたw
因習、奇祭と聞いて重苦しく淫靡なイメージを連想してワクワク~。
う~ん、こういった題材は面白いと思うのですがスポットの当て方が中途半端かなと。
男児出生率が異様に高い村でして、その根本的な原因が解明されおらず中途半端に顔を出す原因を媒体するものによって、あれこれ想像しなきゃならない。(もしや神がかりだとか、おや●ろ様の祟りとか言わないよねw)想像を巡らすのは楽しいのですがモヤモヤします。
夫婦神として祭り上げられた攻め様と受け様。二人共、好感が持てて私は好きです(*^_^*)
定之が葵のヒーロー的存在になって支え、守り抜いてくれたので本当に良かった!
おかしな因習にとりつかれてる村人達に逆襲してくれればもっと面白かったのですがw
葵は妻神らしく健気で女性的な美男子で、そういった受け様が好きな私にとっては萌え萌えでございました(*´Д`*)
そんな二人が惹かれ合っていくシーン、Hシーンにはキュンキュンして悶えてしまいましたよッ。
しかし、あの狂った祭りはいただけません。ギャラリーを想像するとちょっと萎えます。
突っ込みをいれたくなる箇所も多々あるものの、サスペンス要素も堪能できたので楽しかったです♪
因習だとか神事だとか孤島だとか、無条件にそそられてしまいます……
この本は因習と神事にスポットが当たっていますね。
親友の婚約者のお兄さんを探しに行く安生とそのたずねびとの葵。
葵の家系の秘密。
閉鎖的な村の男子出生率が高い謎。
7年に一度行われる神事とその内容。
その神事を執り行うのに絶対必要なイザナギとイザナミ。
もうキーワードを抜き出すだけでワクワクしてしまいます。
イザナギ役は最後に村に入ってきた男らしいです。
それ超適当wwwと思ったんですけど、結果的にだから安生がイザナギになれたわけで、
ヨカッタヨカッタというか、まぁ結果オーライですw
剛先生の力技で最後まであまり破綻無く読めてしまうのですが、
葵も結構体力があるようですし、一人でなんとか逃げ出せなかったのかしら…と思わなくもなかったり。
しかも二人で村を脱出する方法が凄い!スケールがデカイです。
さすがTVディレクターの伝手ですね(?)
個人的にはもう少し最後のところを詳しく書いて欲しかったなぁと。
過去三代のイザナギがどうなったかが一番気になります。
ただこれが明らかになると逮捕者が10人はくだらないくらい出てきそうですけど……
ノンケ同士のあやふやな始まりの恋でしたが、未来へ希望が持てるような終わり方だったと思います。
これは最後の小山田先生の挿絵効果もあるのかもー。